箱入り息子の恋

わかる、こういう不器用な高齢童貞いる~。
34歳で彼女いない歴=年齢。役所勤めで病的なきっちりさん。
星野源がこういう役するのすごく似合う!

自分には異性と付き合うなんて無理、と決めつけて意固地になってた人が、いざ付き合うとニコニコ笑っちゃって幸せそうなの見るの好き。

視覚障害のある女性とお見合いで知り合って、徐々に変わっていく星野源が可愛かったです。人間らしくなっていくのが良い。
女性のお父さんがすごく上からで初対面なのにガンガンに責めて、お見合い開始五分で人格否定、職業否定、お前みたいなのにはうちの目が見えない娘を任せられない!みたいになるのがめちゃくちゃ謎だった。
卑屈にならないのはえらいとも思うけど、なぜそんなに上からなんだ…。
女の子自身がとてもいい子なのと、お母さんができた人で、見ててほっこりしました。なんて可愛い映画だ。
たどたどしいキス!(笑)
やるな~星野源~(笑)。
ファーストキスが、真昼間の公園!衆人環視!

てか必ず母親がデートに同伴する女ってめっちゃ嫌だろうに、逆に星野源にはそれが安心なのかもしれない…。
こういう初々しいカップルは結婚してから致すものと思ってたけど、女性側が積極的だった~。
もっと知りたい、とか言って、真昼間から誘うの…そうなの…そういうのなのね、まあ、ありか、ありなのかな。
ちょっと複雑だけど奥手な息子の脱童貞を見守る心境でした(笑)。
というか脱せてないいいい(笑)。

女の子のお父さんが反対してるから、ただのほのぼのじゃないんだよね~。本人同士が楽しくても「家」というものに縛られて、身動きできないこのもどかしさ。
視覚障害がある人に対して、「あなた耳まで悪いの?」って科白は、ただ傷めつけるだけのものすごく卑劣な言葉で、これはあかん。そんな科白を彼氏のお母さんに言われたって一生つきまとう。

あと、細かいところで面白かったのが、プライベートがゲームしかなくて、しかもずっと格ゲーやってるってもちょっと怖くて(笑)。一人でずっと格ゲーはちょっと…。闇だな。
でもそんな息子の心を開くために年老いた父が、わしがこいつを倒したら見合いしろ!って日々格ゲーするっての面白かった。
あ、さらに細かいけど、34歳でまだ学習机があるのも闇を感じた。

全体的には好きだったんだけど、ロミオとジュリエットみたいに引き離されて、二人にとっては悲劇だけど、だからって夜這いにくるってのはあんまりだと思った。
親の目線からいくと、娘の相手がそんなって、引く~。お父さんが殴りつけるの仕方ない、これはあかんわ~って声に出てた(笑)。
ところで、星野源の星野源を見たお母さんが「きゃあ!」ってのは理解できるけど、お父さんまでは「うわああ!」みたいになってたのなに?(笑)

初々しいんだけど、やけに性欲のほうに持ってくなあってそこが残念な作品。ギャップを狙ってるのかもしれないけど。

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