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仕事が進んでいる気がしない:ひとり出版社の日常

できるだけまめに投稿しようかなと思い、日記的なものを書いてみます。

日記を書く習慣はなかったのですが、ひとり出版社として独立すると、ひとり作業が中心の日々で、「今日は何か仕事、進んだんだっけ?」と、あまり手ごたえを感じないまま1日を終えることが多いので、「今日はこんなことできたよ、おつかれ!」と自分で自分をねぎらうためにも、書けるときは書いておこうかなと思った次第です。

実家の母親が、日記ではないのですが「今日あったこと、やったこと」を毎日手帳に箇条書きにするという習慣を何年も続けていて、その箇条書きのメモを見たとき、エモい!と思ったのです。
自分の母親だからなのかよくわからないのですが、たぶんその箇条書きを、私なら飽きずに読めるだろうなと思えました。毎日を大切に生きている感じがして、いとおしいなと…。

なので、「今日あったこと、やったこと」を書くだけでも、どこかの誰かが興味をもって読んでくれるのかもしれない、と思いました。

築地の事務所に出社

自宅から徒歩15分の築地の事務所に出社。今日はゆっくりで10時半くらいから仕事開始。4畳半ほどの極小スペースの激安物件ですが、その狭さだからこそ集中できます。ただ、鉄骨造で冬は暖房をつけていても底冷えするので、電気で足を温めるふわふわのルームシューズを履き、マフラーをしてダウンを着て仕事しています。

画像の加工に思いがけず手間どる

2月に透明書店さんという書店で、1冊目の本『東京となかよくなりたくて』についてのトークイベントをさせていただくことになっているのですが(詳細は上のリンク先をご覧ください)、一緒にお話しいただくこの本のイラストレーターのsatsukiさんに告知内容を確認してもらったところ、「表紙画像のイラストが古いものになっているので、できれば差し替えを」というご指摘が。

おっと、と思い、確認してみたところ、私がネット書店などにアップしていた表紙画像のイラストは、細かいところが最終版のものと異なっていたことを発見。「ここがちょっと違うんです」と言われて確認したときは間違い探しの感覚でしたが、確かにここが違う!と発見。ごめんなさい…という気持ちでした。

最終的な表紙周りのデータは、デザイナーさんからカバーと帯が別々になっているPDFしかもらっておらず、それを重ねた形の1つのJPEG画像にする作業をわざわざデザイナーさんに頼むのも申し訳ないので、自分でPhotoshopで加工することにしました。

独立してからPhotoshopはある程度扱えるようにはなりましたが、慣れない作業をするときはいちいち手間どってしまいます。カバーと帯のPDFデータを画像化して、カバーの上に帯を正確な位置にのせて、正確な縦横比でトリミングして、白い帯の周りが背景に溶け込まないように細い枠線をつけて…という作業に、気づけば1時間半ほどかけていました。

完成した正しい表紙画像を透明書店さんに送った後、ネット書店に書誌情報を一斉配信してくれる版元ドットコムのサイトと、e託という方法で直接取引をしているAmazonで表紙画像の差し替えを登録。反映されるまでに数日かかるようですが、とりあえずは、ほっと一息。

起業仲間とLINEで雑談

家から持参した毎日同じおかずのお弁当(冷食のから揚げ&枝豆と、ゆで卵と、ごはん)で、ネットを見ながら昼ごはん。

食後、私よりも先にPRの仕事で起業した友人のHさんからLINE。
月と文社の書籍の取引代行をお願いしているトランスビューさんで毎月、書店向けDMの封入作業をする「封入大会&そのまま事務所で飲み会」という会が開催されているのですが、その封入大会に昨夜、初めて彼女を連れていきました。その場に集まっていたひとり出版社の方々や関係者といろいろ交流されていたので、昨日の感想などを送ってくれて、ひとしきりやりとり。お昼休みの雑談みたいでリラックスした気持ちになりました。

初めての電子書籍、仕上がりを確認する

1冊目の本『東京となかよくなりたくて』は紙版のみの発売にしましたが(※その後、電子での発売も開始しました)、2月15日に発売する2冊目の本『かざらないひと』はインタビュー集で、電子で読みたいというニーズも高そうかなと思い、初めて電子書籍をつくることにしました。

ボイジャーという会社で電子書籍を制作してもらい、その仕上がり確認のメールが届いていたので、目次からリンク先に飛べるかなどを確認。問題ないので校了とお返事。

ちなみに、電子書籍には画面サイズに応じてレイアウトが柔軟に変わる「リフロー型」と、レイアウトが固定の「フィックス型」がありますが、『かざらないひと』は写真が多く入っていて、紙版と同じレイアウトで見せたかったのでフィックス型にしました。基本的に紙版の入稿PDFそのままなので、フィックス型のほうが制作料は安いです。

レビューサイト「NetGalley」に登録

NetGalleyというレビューサイトがあります。発売前の本の中身を登録して、レビュアーさんに読んでいただいて感想や評価をもらい、その内容を販促に使わせてもらえるというサービスなのですが、1冊目の『東京となかよくなりたくて』を登録したところ、多くの方に読んでいただき、レビュアーさんから好意的な感想をたくさんいただきました。

レビュアーさんの感想がとても励みになりましたし、書店さん向けのDMなどにもコメントを使わせてもらったので、2冊目の本『かざらないひと』も登録することにしました。(登録は有料ですが、1冊目も2冊目も代理店さんから提案いただいた特別プランによって格安で登録できました)

事前に申し込みはしていたのですが、本文PDFや表紙画像、概要、おすすめコメントなどを登録するという締め切りが本当は昨日だったので、遅ればせながら、テキスト内容をいろいろ吟味して登録。

『かざらないひと』の刷り出しを確認

印刷会社から『かざらないひと』の刷り出し(という言い方でいいのかな?)が届いたので、確認。本文の紙、意外と裏が透けて見えることに気づいたけれど、写真がきれいに仕上がっていて、紙の質感もいいので、きっといい感じの本になるだろうと納得。

請求書の支払いと、自分への給与振り込み

請求書が届いたらできるだけすぐに振り込みをすることにしているので、メールで届いていた電子書籍制作料をネットバンキングで振り込み。

毎月25日に自分への給与振り込みをする必要があるので(1日遅れてしまいましたが)、税理士さんから届いていた給与明細に従って、役員報酬という名のびっくりするほど安いお給料を自分の口座にネットバンキングで振り込み。起業1年目で収支がまったく読めないので、税理士さんと相談し、とりあえず1年目の役員報酬は最小限の額にしようということにしました。会社のお金を自分の口座に振り込むだけなので、自分が稼いだお金という気がまったくせず、なのに振り込み手数料は発生しているのが微妙な気持ち。

近所へミカンを買いに行く

なんだか喉がいがいがして、ちょっと風邪を引きそうな予感。先日治ったばかりなのに、また…? 体がビタミンCを欲して、近くにあるレトロなスーパーへミカンを買いに行く。ミカンは普通の価格だったけどニンジンとネギが激安で、買わなかったけど、おおーと思ったので、なんとなく写真に撮る。

その後、ちょこっと雑務をして、今日はこのnoteを書いて早めに業務終了することに。本当は作らなければならない書類があったのですが、来週に持ち越し。

今日は18時半から、『かざらないひと』でインタビューさせていただいたフリーアナウンサーの堀井美香さんと、ジェーン・スーさんという奇跡のコンビによる『幸せの黄色い私たち』というイベントがあり、配信チケットを取っているのでリアタイします!

こうして書いてみたら、仕事が進まないと思っていたけれど、いろいろやったことはあったなと思った1日でした。週末は推しのドラマもあるし、エンタメをインプットして過ごしたいなと思います。


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