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平成最後に未来を語ろう!つくば100人カイギvol.5

こんにちは!つくば100人カイギ運営事務局の山川です。平成が終わって令和になっちゃいましたね。
どうでもいい話ですが、平成元年生まれの山川は、平成と共に20代を終える身でもあるので、超絶感慨深い身だったりします。わかり合える方がいたらコメントください。

さて、そんなわけで4月26日に平成最後のつくば100人カイギを開催しました。今回は平成生まれのつくばに縁のある5名の方に、登壇をお願いいたしました!さっそくその模様をどうぞ!

株式会社AGREE社員兼筑波大学 黒澤 晴貴さん

沖縄生まれ茨城育ちの黒澤さんは、現在は筑波大学で学業に励みながら会社員をされるという2足のわらじを履く行動派!
人と話すことが大好き!という黒澤さん。茨城がとにかく大好きで、この魅力を色んな人に伝えたいと、2018年に大学を休学し「茨城ヒッチハイカー」として、茨城の魅力を発信する活動を行われていました。その旅の過程はSNSで発信され、多くの方からの反響を集めるまでに。
現在、6年連続で魅力度ランキングワースト1を守り続けるここ茨城県ですが、その分「なんとかしなきゃ!」と危機感を抱いている方はたくさんいらっしゃいます。城里町のAKATSUKIというバーや、大子町の重鎮が集まる居酒屋さんなど、ヒッチハイクで降り立った場所で、熱い想いを持つ方々との交流を通じ、黒澤さんは自分のやっていることの意義を強く感じたそうです。

そんな茨城ヒッチハイカーが最後にたどり着いたのは、AGREEという熱い想いに溢れたつくばの会社。「24時間・365日スマホで医師と相談できる」医療相談アプリケーションを企画・運営する会社です。団塊世代が75歳以上を迎え社会保障費の急増が懸念される「2025年問題」を前に、茨城から社会課題を解決するサービスを生み出すことで、茨城県民が自分の地域に誇りを持つような機運を作りたいと、このたび入社を決めたそう。
視野を更に広げご活躍される黒澤さんの今後、ぜひご注目くださいませ。


筑波大学兼「思いやり食堂」店長 高橋萌

現在筑波大学の生物資源学類に所属されている高橋さん。食べ物が大好きで将来は食堂を開くことを夢見ている彼女が「今できる形で自分の夢に近づいていこう!」と始めたのが、「思いやり食堂」
営業時間は21:00〜、招待制で集まった筑波大学の学生に向けて、1人500円で定食を振る舞っています。ひとり暮らしの多い筑波大生にとって名残惜しいのが「おふくろの味」。訪れた人を元気にしたい、温かい場所をつくりたいという思いから、昨年秋から通算で51回実施するまでになりました。
小さなおふくろ気分が味わえる!と楽しそうに話す高橋さん。法律等の兼ね合いもあり、あくまでホームパーティーくらいの規模感で進めているこの取組ですが、「2時間くらいごはん食べたら、みんなともだち!」と、つながりを生み出せていることに価値を感じているそうです。
いまは、このまま勢いで独立開業していくか、一般企業で務めながら夢に向かって準備をするか、絶賛お悩み中とのこと。そんな温かい高橋さんの取り組みは、ブログでも紹介されています。ぜひご覧くださいませ!

[思いやり食堂〜茶色がおいしいね〜]

茨城経済新聞 小原 瑛平さん

中学2年生で地球温暖化を学び、非常に大切な問題なのに周りの意識の希薄さに危機感を覚えた小原さん。そんな経験から、記者を志すようになります。2013年に茨城新聞社に入社され、現在は担当地域の他、現在は防災や原発避難者、福祉避難所問題、障害者なども追いかけていらっしゃいます。
斜陽産業といわれる新聞業界ではありますが、名刺を1枚渡せば誰にでも会うことができる記者という仕事。地域の方々のそれぞれ奮闘や想いを記事にし続けることで、社会にムーブメントを作っていきたい、と熱くお話いただきました。
その取組の一つが、活躍している茨城県に縁のある平成生まれを紹介しようという企画。このつくば100人カイギを運営する堀下恭平さんも紹介いただいております。
この企画、5月12日は新聞を飛び出し、リアルイベントになるとのこと。こちらも見逃せませんね。

医師 村本 耀一さん

家族をがんで亡くした経験から、遺族に寄り添う優しい医師を志し、それを叶えた村本さん。現在は、放射線治療分野の専門医を目指し、日々診療を行っています。
こうして念願の医療の現場に従事するなかで、新しい課題にも気づき始めました。
病院では「治療」をするもの。病前や予防に対するアプローチや、治療後のケアまでを取り組むことはできません。そこで、ITを通じて、そうした部分にも貢献していけないかと考え、筑波大学時代の友人エンジニアと共にヘルスケアハッカソンに出場。見事最優秀賞を獲得し、検診アプリのスタートアップを立ち上げました。
村本さんらが企画した「健診アプリ」は、検診結果をLINEにアップするとOCR認識技術(手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術)が解析を行い、悪い結果に特化した解説をLINEのメッセージで返してくれる、というもの。現在は検診センターとの共同開発を行い、ビジネスモデルのブラッシュアップを進めています。

また、こうしたご縁の中から、医療とITのコミュニティも立ち上げました。MIラボ(Medical IT Labo)と名付けたそれは、現在会員数100名以上。様々な分野のトップランナーとの講演会イベントを開催されています。こちらも5月12日に「医療×AI」のイベントを開催されるそうなので、ご興味を持たれた方はぜひGoodMorningのページをご確認ください。
今後は医療系のコワーキングスペースを作っていきたいと考えている村本さん、医療者が様々な業界の方々と関わることで、医療者自身で医療環境を編集できる世界を作っていきたいとお話いただきました。

studio yasabi 井上 岳

茨城県南部に八郷盆地という場所があることをご存知ですか?「にほんの里100選」に選ばれており、現在も茅葺き民家が残っているこの場所。武蔵野美術大学の建築学科出身の井上さんら「studio yasabi」のみなさんは、在学中からご縁があり、この八郷盆地に出入りされていました。そうこうしているうちに、離れがたくなってしまった「studio yasabi」のみなさん、そのまま地域おこし協力隊となり、卒業後も八郷盆地を中心にご活躍されています。

建築資材のような太い幹の木は、手入れをしないと生えません。八郷の山は手入れをされていない場所が増えつつあり、細い材が生えてしまっています。山の手入れを行う中で、こうした建築には使えないけど、「ひと1人が戦うにはちょうどいい」材木をみんなで自由に活用して、楽しい制作が行えたら…。そんな気持ちが膨れ上がり、石岡市の空き家を借り、ものづくり人達が集まることのできる場所『シェア工房BONCHI』の立ち上げを進めています。八郷はプロアマ問わずものづくりをする人が多いため、この場所が、地域交流のひとつのハブになればと考えてるそうです。
道具の貸し出しの他、大きな音を出したり、木くずを出しても起こられない作業スペース、八郷盆地から集まるユニークな材料(つるとか…)また3Dプリンター等、デジタルファブリシケーションの機材の利用なんかもできるとか…!とっても楽しみですね。

こちらはクラウドファンディングが4月26日まで行われておりまして、無事に達成いたしました。おめでとう〜!

未来を話しあえる「つくば100人カイギ」

いかがでしたでしょうか。今回は平成生まれの方という1つのテーマを置いて開催しましたが、結果としては食堂・シェア工房・ヒッチハイカー・医療・記者と多種多様なトピックで構成されることに…。平成世代、熱いですね!(自画自賛)
運営事務局メンバーも平成世代が多いので、活躍する同世代に刺激を受けるひとときとなりました。令和時代のつくばも乞うご期待ください。

それでは、次回のつくば100人カイギもお楽しみに!


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