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【第10回】つくばビジネスマッチング会~臨海副都心で開催する先端技術の展示イベント~

こんにちは!つくば研究支援センター(Tsukuba Center Inc.)のnote編集部です。2024年度も残すところあと1ヶ月となりました。新年度、新しい職場、新しい学校での新生活を始められる方も多いと思います。皆様の更なるご活躍をお祈りしています!

さて、note第10回の記事となる今回は、つくば研究支援センター・三井物産株式会社が主催し、産業技術総合研究所・AIST Solutionsが共催するオフラインのビジネスマッチングイベント「つくばビジネスマッチング会」をご紹介します。



つくばビジネスマッチング会

つくばビジネスマッチング会は、つくば地域の大学・研究機関の事業化を目指す研究シーズとつくば発ベンチャー企業の新しい技術や製品・サービス を大企業やVC等に広く紹介し、事業化に向けた共同研究や販 路開拓等のビジネスマッチングを目指すものです。例年、三井物産、産業技術総合研究所/AIST Solutionsと連携して開催しています。
近年は、お台場にある産総研臨海副都心センター最上階を舞台に、たくさんの事業会社の方々にお越しいただいています。

第18回の開催となる今回は、研究者・ベンチャー企業あわせて7者がプレゼンテーションを行い、その後、デモ及び来訪者と の個別商談を実施しました。

登壇者紹介

「秘密計算によるデータ利活用の促進」産業技術総合研究所 サイバーフィジカルセキュリティ研究センター 首席研究員 花岡 悟 氏

技術紹介:
先端的なAI技術を用いることで、高度なデータ分析や情報サービスの実現がなされるものと考えられていますが、データ漏洩の懸念から企業の持つ秘密情報への適用は必ずしも十分に進んでいません。秘密計算は、入力情報を秘匿したままデータ処理を可能にする技術であり、これにより機密データの利活用が推進されるものと期待されています。本発表では、秘密計算の仕組みや安全性について説明し、さらに、応用例について紹介します。

「世界初!?医薬品全自動連続生産システム iFactory 完成」株式会社 iFactory 代表取締役 齊藤 隆夫 氏

技術紹介:
NEDO事業において、再構成可能なモジュール型医薬品連続製造設備「iFactory®」は、8時間以上の全自動連続生産実証試験に成功しました。バッチ生産に比べ 8割以上のエネルギー削減効果が立証され、医薬品のオンデマンド生産に向けて、大きな一歩を踏み出しました。株式会社 iFactory では、「iFactory®」の商用化に向けた開発を進め、遠隔地からの完全リモートによる無人運転、製剤工程との連結といった機能追加を目指すほか、今後も社会課題の解としての在り方を追求します。

「音×AI で次なるイノベーションを!社会に必要とされる存在へ」Hmcomm 株式会社 R&D センター シニアセールスマネージャー 馬場 祐輔 氏

技術紹介:
弊社は高度な音声解析技術とAIを組み合わせ、自動応答・テキスト化ができる“音声認識・自然言語解析処理システム”と、その柔軟なカスタマイズによって、業務効率化や品質向上の課題解決を行っています。その他AI異音検知で安定したモニタリングや、異常発見などを行います。今加速しているAI業界の中、特化した分野で社会の課題解決を目指し、日本の経済成長に繋げたい。

「エアメンブレンのグラフェン製品のご紹介」株式会社エアメンブレン 代表取締役 古賀 義紀 氏

技術紹介:
当社のグラフェンはたいへん清浄度が高く、ハンドリングによる破損が極めて少ないことが特徴です。これを利用したグラフェン電界効果トランジスタ(FET)、透過電子顕微鏡用試料支持台(グラフェンTEMグリッド)、グラフェン透明導電膜などを販売しています。この他、高熱伝導率の極薄グラフィトフィルムの合成に成功し、新しい熱マネージメント材料としてご提案しています。業務提携などを通じて、新たな製品の販路開拓を目指しております。

「ナノ分散技術による透明コンポジット材料の創製」株式会社 Nano Chemix 代表取締役 榑林 哲也 氏

技術紹介:
コンポジット材料は単一材料に比べ強度・各種耐性の向上や機能性の付与ができますが、多くの場合材料間の屈折率の差から光の散乱が起き不透明な外観を呈します。弊社では独自の金属酸化物ナノ粒子単分散技術により、フィラーによる機能付与と透明性を両立する新規コンポジット材料の合成に成功しました。本発表では透明コンポジット材料の特徴と、本材料が解決し得る課題についてご紹介いたします。

「プラスアルファを創り出すフレキシブルセンサソリューション」株式会社センシアテクノロジー 代表取締役 金澤 周介 氏

技術紹介:
株式会社センシアテクノロジーは産業技術総合研究所で開発されたフレキシブルエレクトロニクス技術の実用化を手掛けるスタートアップです。薄くしなやかな基材にセンサ内蔵回路や出力素子を形成し、身近な素材や空間の機能拡張や、従来は取得困難であった物理量の可視化を提供します。本発表では当社が保有するセンシング技術と、それを用いた事業展開についてご紹介します。

「ひとりひとりのために半導体を開発して新時代を創る」株式会社Hundred Semiconductors 代表取締役 居村 史人 氏

技術紹介:
半導体設備投資の課題を解決するために超小型半導体製造システム、ミニマルファブがあります。ミニマルファブは、半導体電子デバイスの研究、開発、生産だけでなく、半導体人材育成においても魅力ある半導体産業における人材育成・研究・開発・生産の共通プラットフォームです。このミニマルファブを用いて半導体産業の課題である、人材育成、新規半導体材料デバイスの社会実装などに向けた課題解決を提案します。


登壇企業展示・個別商談会の様子

プレゼンテーションの後、会場広報の展示会場にて、個別の技術に関する詳細な意見交換や商談が、活発に行われました。

つくばの先端技術シーズの情報発信の重要性

この連載で繰り返し申し上げているとおり、筑波研究学園都市には、多様な分野の研究施設が集積しています。最先端の技術シーズに恵まれた地域ではありますが、社会実装に至るには、域外の民間企業、金融機関・投資家など、様々なプレイヤーの力が集結する必要があります。

つくば研究支援センターでは、筑波研究学園都市の優れた技術シーズに関する情報を積極的に発信し、技術の発明者とそれを必要とする産業・事業のマッチングを継続的に行っていきます。


執筆:つくば研究支援センター ベンチャー・産業支援部 大塚和慶

※本記事は、個人的見解・意見を述べるものであり、つくば研究支援センターの組織的・統一的見解ではなく、それらを代表するものでもありません。