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A.R.E

筑波大学体育専門学群4年 井上周建

9月14日、阪神タイガースが悲願のセリーグ優勝を果たした。このnoteが出ている頃には日本シリーズも優勝しているだろうか。(2005年のようなことにはなっていないことを祈る)

熱狂的な阪神ファンの両親のもとで育った私は、気づいた時には意味も分からず六甲おろしを歌えるようになっていた。試合のある日にはGAORAやスカイAといった番組がテレビに映し出されており、毎試合フルイニング出場する鳥谷敬やマートンを眺めていた。また、父の前では間違えても巨人のチャンステーマを口ずさむようなことがあってはならなかった。(そんなことはない)

そんな私だが、先ほど改めてX(旧Twitter)にて阪神の優勝の映像を振り返った。何度見てもファンとして素直にうれしく、感動すると同時に、ビールかけで歓喜する選手達をうらやましいとも感じた。


思えば、私は優勝とはあまり縁のない人生を送ってきた。(学校の合唱コンクールですら1度も優勝した記憶がない)
小学生の頃に始め、中学高校そして大学まで続けてきたバスケットボールにしても公式戦や大会で優勝をしたことはあまりない。(高2の体育祭なら優勝した気もする)

だが、そもそも大会に出場して優勝することができるのはたった1人あるいは1チームだけであるため、私のような人間はむしろ多数派なのではないだろうか。特別悲観的になることではないようにも思える。

しかし、多数派のままで良いなどとは全く思っていない。むしろめちゃくちゃ優勝したい。

私が大学でもバスケットボールを続けている理由はここにある。

高校では県で優勝することを目標にしていたが1度も達成することはできず、特に最後の大会では自分自身けがの影響もあり思うようにプレーすることが出来なかった。真剣にバスケットボールと向き合ってきたからこそ悔しく、その経験が今の私の大きな原動力となっている。

バスケットボールのインカレは毎年12月に開催される。
これが簡単なことではないのは自分の短い人生の経験からわかる。しかし、これまでの競技人生のすべてをかけて最後まで食らいつき、チームとしてインカレ優勝を勝ち取りたい。

競技人生最後のこの大会で優勝することが出来たのならば、私も筑波大学敷地内の池にでも飛び込んでみようかと思ったが、やっぱり寒いのでやめておく。

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