はじめまして、こんにちは。ウイスキー愛飲家のエルコです。
私の生い立ちや経験をお伝えすることから始めます。

徳島を田舎と侮るなかれ！

徳島県は人口70万人と過疎が進む県です。私は吉野川沿いの石井という町で育ちました。子供の頃には藤と弘法大師が学んだ童学寺がありましたが、特に有名な場所はなかったような記憶です（笑）。
最近気付いた名所は旧農大の桜並木で、とても美しくおすすめの場所です。

徳島県といえば、阿波踊りや鳴門の渦潮、大塚美術館、吉野川、すだち、お遍路、池田高校、米津玄師などが思い浮かびます。
しかし、若い頃は知らなかったこともあります。例えば、地鶏日本一の阿波尾鶏や農産物の出荷量が多いこと、キャンプ場や自然が豊かなこと、そして有機農業の盛んさなどを知りました。

産業存続の危機に目を向けた件

高齢化によりさまざまな産業が存続の危機に瀕しています。阿波番茶やすだちなども収穫者や従事者の減少に直面しています。
しかし、逆に人口が増えている地域もあります。神山はITのインフラ整備を行い、古い家屋を活用して移住者を受け入れています。ITやデザインのスタッフを雇用しやすく、子育て環境も整えるなど、若い移住者が増えています。
地元の人は出て行く傾向にありますが、徳島には意外と価値が詰まっているのです。徳島の価値は何でしょうか？私は最近、考え始めました。

私の趣味は落語で、子供の頃から落語に親しんできました。桂枝雀さんのリアルな声を聞けたのは、徳島での思い出です。落語は古典だけでなく現代や英語のネタもあり、さまざまな楽しみを提供してくれます。落語を通じて文化的な価値観を育んだ気がします。

大学では応用生物工学を学びました。醸造学科の流れを組む学科でしたが、主に遺伝子解析に関する研究を行っていました。当時は遺伝子組み換え技術が話題になっており、その基礎を学ぶ機会を得ました。

ルーツについて考えた件

私の家族には興味深いルーツがあります。祖先は北九州の神社の宮司の家系で、その神社は「水」を司る交易の神様を祭っています。海外との仕事を始めた際に、このルーツを思い出し、その意義を感じました。

言語に長けた家系でもありました。祖父は明治生まれで、英語、中国語、ロシア語、スペイン語、日本語の5つの言語を話すことができました。彼は外国人に出会うと必ず声をかけて話し、写真を撮ることが好きでした。そのおかげで、外国に対する恐怖感はなく、むしろ興味を持つことができました。

自分のルーツを知ることは、不思議な関わりを引き寄せるような感覚を生み出します。そして、それが人生の驚きと面白さをもたらすのです。

ちなみに、20代の頃には篆刻（てんこく）という趣味を持っていました。曽祖父が彫刻や篆刻の名人だったことを知り、彼の画号を使って作品を制作していました。私の特徴としては、手先の器用さや仕事へのこだわりに加え、幅広い興味を持つことがあります。

徳島の価値を伝えていきたい話

徳島はまだまだ知られていない魅力がたくさんあります。明石海峡大橋を通じて関西圏へのアクセスも良く、関西空港からも近いです。コロナの収束後には、外国人観光客が徳島の自然や原風景を楽しむために訪れることが予想されます。この地域は人を惹きつける魅力にあふれているのです。

ただし、徳島には潜在的な価値があり、己のルーツや学問の背景といった要素が結びつくことで、新たな関わりや選択肢が生まれる可能性があります。

私自身も最近、徳島の魅力について考えるようになりました。落語という地味な趣味から始まり、大学での学び、家族のルーツ、そして篆刻といったさまざまな経験が、私の人生において徳島の魅力を引き出しているのかもしれません。

また、徳島は高齢化が進んでおり、存続の危機にある産業も多いです。しかし、一方で神山という地域ではITのインフラ整備や移住者の取り込みなどに積極的に取り組んでいます。こうした取り組みにより、新たな仕事の機会や子育てしやすい環境が整備されています。

徳島には自然豊かな環境や美味しい食べ物、阿波踊りや渦潮などの観光名所があります。また、地鶏の阿波尾鶏や農産物の出荷量の多さ、キャンプ場やオーガニックな取り組みなど、知られざる価値も存在します。

徳島の魅力は多岐にわたり、人口減少の一方で新たな人々が訪れるエリアもあります。関西圏へのアクセスも良く、外国人観光客も増えています。これからの徳島の可能性に期待し、地元の人々が活躍できる仕事の創出や地域の振興に向けた取り組みが重要となるでしょう。

徳島は単なる田舎と侮ることなく、その魅力を再評価する時が来ているのかもしれません。

【5月21日加筆】
②③④と完成しました。ご興味お持ち頂けた方、ご覧ください<(_ _)>

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