まえがきという名の自分語り + PAUPER SUMMIT CUP 3の調整録

※この記事はマジック:ザ・ギャザリング(以下MTG)と呼ばれるカードゲームの非公式大会に筆者が参加した際の心情、出来事をまとめた記事です。
MTGの用語についての説明を省いており、分かりにくい点もあるかと思われます。
また、筆者の記憶を元に記載しているため、事実と異なる箇所が含まれていることも考えられます。
あらかじめご了承ください。


0.まえがき

「カードゲームうさぎ」というWeb漫画をご存知でしょうか。
Twitter上で連載されているACG(アニマルカードゲーム)という架空のカードゲームを題材にしており、擬獣化されたカードゲーマーが日々熱い戦いを繰り広げる漫画です。

みんなも読もうカードゲームうさぎ

「何故この漫画の宣伝を?」と思われるかもしれません。
ですが、今回のPAUPER SUMMIT CUP 3(以下パウサミ3)に参加するに話をまとめようと考えた際「どうしてもこの漫画に触れておきたい……!」という気持ちが筆者にはありました。


ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。
皆様はじめまして。
みたらしと申します。
普段からMTGで遊ばせていただいており、主にPauper(最低レアリティカード限定構築戦)を友人と遊んでいる者です。
「友人と」という書き方をした通り、カードゲームの大会とは縁遠い生活を送っておりました。

ここで少し、筆者のMTG歴についてお話しさせてください。
筆者はMTGを約7年前に始めました。

カラデシュ出た頃デシュ

MTGというカードゲームの存在は世代的に前々から知っていました。

・コロコロコミックで漫画が連載してたからやったことあるよ!
・物凄く高いカードがあるんでしょ!?

そんな程度にだけMTGを知っている、読者の皆様の周りにも1人は居そうな「MTGミリしら勢」です。
ミリしら勢ながらも「MTGはどんなカードゲームなんだろう?」という興味を持ってました。
そんな私の興味を満たしてくれたのがニコニコ動画。
ニコニコ動画には「架空デュエル動画」なるものが存在しております。
その内容は某弾幕STG作品や某アイドル作品に登場するキャラクターがMTGを遊ぶという二次創作。
私はこれらの作品を師としてMTGというカードゲームを学びました。
包囲サイの強さは理解出来ないのにタルモゴイフのサイズが部族を参照して上昇するのを知っている頭でっかちな初心者が出来上がりです

そんな風にして架空デュエル動画を3年ほど眺め続けていたある日。
私がMTGを始めることになるきっかけがあったのです。

MTGというカードゲームには「フォーマット」というものが存在します。
フォーマットとは
・使えるカードが多過ぎると昔から遊んでてカードをたくさん持っている人が強いってことになっちゃうよね! だからどのカードを使えるのか皆で決めて、昔から遊んでいる人も最近遊び始めた人も皆で楽しく遊べるようにしようね!
という取り決めです。
説明しておいて申し訳ないことなのですが、筆者はこのフォーマットというものが好きではありませんでした。
「一度組んだデッキはずっと使い続けられなきゃやだやだ! ずっと組んだデッキで遊び続けたい!」という気持ちがあったからです。
勿論「皆で楽しく遊べるようにしようね!」という取り決めであり、極論を言えば守る必要はありません。
しかし、大前提としてカードゲームは対戦相手が居て初めて成立するもの。
取り決めを無視していては、遊ぶ相手になってくれる誰かを見付けるのが物凄く難しいのです。
大人気カードゲームであるMTGなので、私のようなプレイヤーの我侭に応えてくれるフォーマットも存在していました。
しかし、そのフォーマットは「昔から遊んでてカードをたくさん持っている人」向けのフォーマット。

・物凄く高いカードがあるんでしょ!?
という私のイメージを悪い意味で裏切らないものでした。
代表的でぶっ飛んでいるカードは下記のカード。

みんなご存知 Black Lotus

そんな訳で
・一度組んだデッキはずっと使い続けられなきゃやだ!
・物凄く高いカードには手を出さずにMTGがやりたい!
という相反した気持ちが自分の中で育っていきました。

しかし、私がMTGを始めることになったきっかけはその両方の要望を満たしてくれるものだったのです。
それが私が
・Pauper(最低レアリティカード限定構築戦)
というフォーマットの存在を知ったこと。

このフォーマットは
・最低レアリティのカードで遊ぶという取り決めはあるものの、最低レアリティのカードであれば全部使える! つまり一度組んだデッキはずっと使い続けることが出来る!
・最低レアリティのカードだけを集めて遊ぶので、カード1枚1枚の値段が安い!
という特徴があり、自分が遊びたかったMTGの理想をぴったり満たしておりました。

そうして始めたMTG。
手元には自分が組み上げた初めてのデッキ。
嬉しさに小躍りし続ける日々が続きましたが、せっかくデッキを組んだからには遊んでみたい気持ちが湧きました。
冒頭でも記載したように自分は大会に参加するようなプレイヤーではありません。
そんな自分がPauperというフォーマットでMTGを遊ぶために行ったのは……

布 教 活 動

でした。
会う友人会う友人にPauperというフォーマットの布教を説いて回る日々。

「Pauperっていうフォーマットがあってさぁ! めちゃくちゃ安く始められてずっと遊べるんだよ! やってかない? やってくれない? やってください後生ですから!!!」

そうして泣きついた結果、数多くの友人がPauperを始めてくれて。
始めてくれた心優しい友人たちの内2人が、今回のパウサミ3のデッキ調整に付き合ってくれたかけがえのない仲間となります。

1.パウサミ3参加に向けて

冒頭の「カードゲームうさぎ」の話に戻ります。
あの漫画はカードゲームを題材にした漫画ですが、
カードゲームという遊びそのものだけではなく
カードゲームという遊びに関わる人々についても描いた漫画なのです。

登場人物(獣物?)たちは本当にカードゲームを楽しそうに遊びます。
朝から夜までカードショップに入り浸り。
なんとなくでデッキへと手が伸びてカードを触り始めてしまい。
まるで自分や友人たちを見ているかのような姿が作品の中にはありました。
その姿を見る中で、考えたことがあります。
それは
自分はいつまでこの楽しい状況でカードゲームが出来るのか?
ということです。
幸いなことに筆者は今すぐにカードゲームを辞めなければならないような状況にはありません。
しかし、カードゲームうさぎを読む中で世の中には色々な形でカードゲームを遊んでいることに気が付きました。

・自分は遊び続けるとしても周囲の友人は?
・何処かの交流会で出会ったあの人やインターネットを通して知り合ったあの人は?
・カードゲームを辞めないにしても住む場所や生活に変化が発生したりするのでは?

次々に色々な想像が頭をよぎります。
そんな想像をしていく内に、今まで会ったことがない人に会ってみたくなりました。
今まで遊んだことがない場所で遊んでみたくなりました。
そんな漠然とした願望を抱えながら、見付けた1件のお知らせツイート。

パウサミ3開催の告知ツイートです。
自分が漠然と抱いていた願望を形にしてくれる場として。
今後自分がどのようにカードゲームと接していくにしても思い出の1つとして振り返ることが出来るであろう場として。
精一杯この場所を楽しみたいという気持ちを抱きながら!
……友人に泣き付きました。

友人に泣き付く筆者の様子
泣き付く友人に付き合ってくれる心優しい友人たちの様子

そんな訳で申し込みを済ませて調整相手にも恵まれた筆者。
参加するからにはきちんとゲームになるデッキを持っていきたい!
という気持ちがあり、どのデッキを使うかから考え始めました。

付き合ってくれた友人らにデッキを借りながら、
最新のPauperの環境デッキの出力やゲーム速度を確かめて。
どんなデッキならば今の自分に扱うことが出来るのかを確認して。

そうして貸して貰ったデッキを触る内にいくつか分かることがありました。

・コントロールデッキは扱えない
→自分の性分がコントロールに合っていない
   上昇したゲームパワーに対応したコントロールを行うことが出来ない

・1から新しいデッキを触ることは難しい
→大会環境で通用するようなデッキをしばらく使っていなかったのもあり、
   覚えることが多いデッキは使っても自分が振り回されるだろうと感じた

・自分の動きを押し付けることが出来るデッキの方が良い
→コントロールデッキを扱えないのと同じ理由なのですが、
   自分が知識の少ない相手のデッキに対応させられるのは
   厳しいゲームになると感じた

それらを総合した結果、自分がパウサミ3で使用することになったデッキは

あおたん!

青単でした!
実は自分が約7年前にPauperを始めた際に初めて組んだデッキも青単で、
自分の中に一番経験値が貯まっているデッキだと改めて感じました。過去に自分が使っていたデッキよりもアドバンテージの獲得に長けており
友人らが持つデッキと対戦した際も、
どんなデッキと対戦したとしても五分のゲームは出来るだろうと感じました。
色んなデッキと対戦することになるパウサミ3という場で、
自分の実力でも五分の戦いをさせてくれるであろうデッキが手元にあるのは非常に心強いものでした。

長くなりましたがここまでがパウサミ3に参加するまでの
経緯と調整録です。

後日
・パウサミ3の本戦の対戦振り返り
・パウサミ3のサイドイベントと全体を振り返って
の2本の記事を書く予定です。
参加者の中で誰よりも遅い大会レポートになりそうですが、
出すことに意義があるそうなので……!

引き続き、お付き合いいただけますと幸いです。

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