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成長って何だろう

「成長したね」
この言葉は生まれてから何度も聞いた言葉だ。しかしながら、その言葉は何に対して言われたのか、また成長とは何か、就職活動を始めるまで意識したことがなかった。

成長とは何だろうか。そして、成長の目的は?

成長し続けている人材会社、ネオキャリアグループのPhilosophyや私の実体験をもとに成長について考えてみた。

①成長の定義

ネオキャリアグループは「成長し続ける」をPhilosophyとしており、次の3つを成長の定義としている。

❶能力の向上
❷人間力の向上
❸お客様に対する価値の向上(量・質共に)

❶は頭と体の成長を指し、「〇〇ができるようになった」状態のこと。
❷は心の成長を指し、人の気持ちが理解できるようになること、主体性を持つこと、悪い心や行いがなく人のためにと志を持てること。
❸は学生・社会人・求職者といった成長を求める全ての個人と企業に提供できる価値の量・質が増えること。それにつれて新しい価値も提供すること。
これらは、成長を自分の中で止めることなく、社会貢献に繋げていくという思いが込められている。

もし、自分の能力の成長に止めてしまったらどうなるのか。
例えば、Aは努力して能力を高め、社長に就任したがその過程で評価や金に目がくらむようになり自分の利益ばかりを追求している。一方、Bは社長になってからも部下だけでなく周囲の人を思いやり、社会全体を思った行動をなし、お金は周囲の人のために使っている。

Aは❶が高いが❷が低く、人を大切にしないため周囲の人が離れていく。Bは❶も❷も備えており信頼関係があるため自然と人が集まってくる。❶と❷の片方が向上すれば成長と言えるが、私が目指す状態はBであり、どちらも成長させることが真の成長であると思う。

② 成長できる条件

ネオキャリアグループは成長できる条件について次のように言う。

「健全な危機感」
「高い目標設定」

私が成長できる条件も上記と同様だ。

危機感を感じられるのは、義務感・責任感があるときや、自分を人と比較するときである。目標達成に向けて頑張れるのは、自分の目標を話したり他人のものを聞いたりしているときや、目標達成後を想像するとき、周りから応援されているときだ。

大学生になってから所属していたフィリピンの貧困地域を支援する学生団体にて、始めは発言もファシリテーションもうまくできないでいた同期が、半年後には先輩が褒めるほどにまで飛躍的な成長を見せていた。私はその時、成長を一ミリも感じられていなかった。それだけでなく、自分が団体や支援地に貢献できている実感がわかなかった。とにかく悔しかった。団体と支援地に貢献できる「私」になりたいと思った。そこでプロジェクトリーダーに立候補し団体のことに費やす時間を増やした。ファシリテーションをするときは、上手な先輩を真似たりフィードバックの改善を行ったりした。そして、その半年後「成長したね」と先輩から言ってもらえた。

このことから危機感目標周囲の存在が人を成長させてくれると思う。

加えて努力を楽しむ事も成長において大切だ。

私は高校生の時に途上国で教育を受けられない子供の教育ボランティアがしたかった。しかし親には、「受験生だからだめ。国公立大にしか行かせてあげられないから今は勉強しなさい。」と反対された。そこで私は、途上国のボランティアをするという目標を達成するために1日の半分は勉強する決意をした。勉強は毎日の楽しみになった。結果、公立大学に入学して途上国のボランティアもできた。あのときボランティアに固執し、勉強を避けていたら…勉強を楽しめなければ…今目標が達成できていなかったかもしれない。与えられた環境の中で楽しみながら頑張ることも成長に必要であると思う。

③ 成長した状態

成長の定義や成長できる条件をこれまで述べてきたが、成長したらどうなるのか?
私は❶に対しては「昨日の自分に勝つ」こと、❷に対しては「不を可にする」こと 、「一人でも多くの笑顔や信頼をうむ」こととする。

「昨日の自分に勝つ」の「昨日」は過去の自分を指し、今までできなかったことができるようになることを意味する。また、試験に合格したからと言って人生の挑戦が終わるわけではないように、成長もし続けるものである。

「不を可にする」は、できなかったことができるようになるという❶の意味に加え、何事もポジティブにとらえられる状態も指す。赤ちゃんは不可能なことが多いからこそ、成長がたくさん見られる。不可能な状態は成長できるチャンスであるから、できない(不可、不利)、面倒(不便)と諦めずに不を前向きにとらえて可にする努力ができる人は人間力も成長していると思う。

「一人でも多くの笑顔や信頼をうむ」ことができるのは、人を大切にできる人、いつも明るい人、他人の気持ちを考えられる人であると思う。私は幼少期、人見知りだったので自分から話しかけることが少なかった。しかし、大学生になるとテーマパークで明るく働きながらキャストとゲストの気持ちを考え、笑顔をうむために自分から話しかけられるまでになった。キャストもゲストも誰もが認める一人前の笑顔のキャストとして仕事を任せてもらえた。よって、❷が向上すると笑顔と信頼がうまれると思う。

④ 成長する目的

「家族・仲間・組織・会社、そして国・社会に貢献する」こと
「国、社会をよくしていくこと」

成長する目的について、ネオキャリは上記とする。

私は、「自分のなりたい姿になるため」、「夢や目標を達成するため」「関わってくれた人への恩返し」であると思う。人によってなりたい姿や夢・目標は異なる。私の場合は「世界中の人々が互いの個性を尊重して共生できる、幸せな世界をつくる」という夢、「海外人材と日本社会の架け橋として両者に貢献すること」、「国際開発の現場で働くこと」、「海外で働くこと」という目標がある。実現には、自分の能力やスキルはもちろん、一緒に成し遂げる仲間、関わる人が必要だ。しかし私は実現に必要なスキルや能力は欠乏しており、人としてもまだまだ未熟であり、私を私として信頼してくれる人は世界のごくわずかである。
また、今までたくさんの方にお世話になってきたので恩返しがしたい。

よって現状から成長して今まで育ててくれた家族や地域の人など関わった全ての方に恩返しをし、夢や目標の達成、すなわち世界中の人の笑顔に貢献できる人になりたい。

ここまで読んで、成長は一度きりのものではないと思った方もいるだろう。そう、成長はし続けるもの。自分のためにも周囲の人や世界に恩返しするためにも成長し続けた方が人生楽しくなると私は思う。

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