【干支の謎】どうして干支に歯はいないの?
干支といえば年に一度、年賀状のイラストに描かれる為の者たちですよね。
近年は年賀状が廃れつつありますが、代わりに、年賀メールに「あけおめ。今年もよろだチュー(※ネズミ年)」といった具合に彼らの鳴き声を付けることでなんとか存続させようとしている団体がいるとかいないとか。
そんな影が薄れつつある干支ですが、まだまだ年賀状が現役だった平成世代までの方々はこんなことを疑問に思ったことはありませんか?
誰しも一度は頭に浮かんだことがあるのではないでしょうか。
とりあえず現在の干支の並びを見てみましょう。
某世界的エンタメ企業代表キャラであるネズミ(出資の噂あり)や、昭和銀幕界の虎である辰兄(梅宮)ことドラゴンはまあ分かるとしても、後半の猿鶏犬猪辺りは覚えにくくて仕方ありませんよね。
誰よりも近くにいるのに。干支のどれか一つでも歯より近くに寄せたことはありますか。
「ニワトリやサル辺りは食ったことあるぜ」というサイコ発言は当然NGです。
やはり何よりも私たちの近くにいる歯が干支に入っていないのはおかしいですよね。
「ネズミの歯はちょっと口から飛び出てるけどな」
おっと、ネタバレに繋がるような発言はご遠慮ください。ご存知の方も干支に歯がいない理由を改めて学んでいきましょう。
干支のキャラの選出と並びは、神様が開催したレースでゴールした順と言われています。
まあこれは子供騙しみたいな話で実際は、神というのはスポンサーのことらしいです。
スポンサー(神)の元に誰が一番先に辿り着けるかのレース。
ネズミやウシに混ざって当然、歯も出馬していました。
しかし、歯は機動力がありません。そこで歯は考えました。他の候補たちに連立を持ちかけたのです。
なんか後付けみたいになってしまいますが、当時の生き物たちには歯がなく、薄皮つぶあんぱんや薄皮チョコパンのような柔らかいものばかり食べていたそうです。
他の候補者全てに交渉して歯は連立することに成功したそうです。
他の候補者たちは歯がないので滑舌がよくありません。たちまち口の回る歯に言いくるめられてしまいました。
そうです。当初、歯は口ではなくて尻にあったのです。
ちなみに、ことわざの「尻から手を突っ込んで奥歯をガタガタ言わせる」はこの時にできました(諸説あり)。
もうおわかりですね。尻にあったはずの歯は他の候補者たちがゴールする寸前に約束を反故にし、顔の前、つまり今ある歯の位置に移動したのです。
しかも全候補者の前で。つまりこういうことです。
歯によって一位を逃したネズミにはこんな逸話があります。
まあウシもインサイダー的なアレで情報を早めに入手してフライングスタートしていたらしいです。
能力の優れた者が必ずしも勝つとは限らない弱肉強食の世の中。ずる賢い者がいい目を見ることも多い現代社会に通じるものがありますね。
そんな小ずるいウシよりも姑息なネズミを結果的に出し抜いた歯ですが、獲物を狙うヒソカを狙うゴンのようにゼロコンマのタイミングに気を配らなければいけませんでした。
それで少し早く出過ぎたそうです。
つまり、こういうことです。
フライングスタートしたウシがウッシシとゴールを決めようとした瞬間、ウシの頭に隠れたネズミが飛び出しました。ネズミが勝利を確信した刹那、少し早かったものの歯が飛び出し計画通りゴールしたという次第です。
相手がヒソカだったらヤバかったかもしれませんが、所詮ズルいだけのネズ公ですからなんとかなりました。
まあ、とはいえ現代に伝わる干支はこうなっていませんよね。
さすがに歯党は議席を獲り過ぎました。選挙管理委員会から物言いが付き、選挙違反ということで失格となってしまったわけです。
しかも、引き続き各候補者たちの口で使役されるという罰則付き。
アレっと思われるかもしれません。じゃあネズミやウシはどうなんだよと。
歯のように複数の犯行ではないにしろ、彼らが不正を働いたのは事実。
なぜ、歯だけが当選取り消しの上、罰則まで付いたのにネズミやウシは何もお咎めなしなのか。
これについては黒い噂があって私の口からは大きな声では言えないのですが……あくまで噂ですよ。
いえ、これはあくまで都市伝説。きっと歯がやり過ぎたせいですよ。きっと……。
まあ、そんなこんなで歯が干支に入っていないのはこんな理由があったんです。
もしかしたら一年おきの歯年や、尻に歯があったかもしれないと想像すると年甲斐もなくわくわくわくしてしまいますよね。
どうぞ、明日ミスして怒られたら、上司や先輩にこの話をしてはぐらかしてください。
爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!