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またねの功罪

2024年は今までの職場を離れることにし、たくさんの人とお別れになった
3年で卒業していく生徒たちを見送り、私も見送られる立場になる
片付けが残っていたのでありとあらゆるものを処分し、手元からなくなっていけばいくほど、次の進む道へワクワクする気持ちに変わっていった
ほんとに全部スパッと切ることが気持ちの変化に関わってくる

継続、続いていくものは
安定っていう意味では楽なんだけど、その気持ちがいつの間にか私の中にフレッシュさをなくしていたのかもしれない
ちょっと清々しい気持ちのまま、職場の人とさよならの挨拶になる
あぁ、寂しいなと感じていたけど
「また、必ずお会いしましょうね」

そういえば
初めて行ったレッスンのインストラクターさんが「また来てくださいね」

ライブ会場で大盛り上がりしたラストの曲のあと、歌手の人が言う「また会いましょう」

なるほど
なんて楽しみになる言葉なんだろう
またって
2回目がある
2度と会えないことはない
社交辞令だとしても、素直に受け取ってしまう
1度あったのだから、次もあるのだ

その場の悲しみを少し和らげてくれるその言葉は、時間が経つと心の中でちょっとした痛みに変わっていき、気づいたらまたねの約束は跡形もなく消えていく

またねは
勇気をくれる言葉だけど
何度も使うと軽くなっちゃって、罪深い言葉になる

でもやっぱり
またね
は嬉しい

#お別れ
#日記
#またね








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