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鉛筆以外、美術館で使っちゃいけないのはなんでだろ

「美術館では鉛筆しか使えません」
と言うことについて、中学校の美術の授業の隙間時間で話し合いました。
日本の美術館で学芸員さんから「ルールがありますよ、美術館では鉛筆だけ使ってください」と言われた時、みんなが疑問に思うやつです。
「なんで?」
「シャープペンはダメですよ。鉛筆ならいいです。ペンもダメです」
「なんで?」
実は手を上げて質問しても、学芸員さんから言われた答えに満足した生徒はほとんどいませんでした。
「インクが作品についちゃうから」「尖ったもので傷つけるから」
いろんな理由があっても、実は納得してないんです。
たくさん理由があることはわかります。でも、それらは多分、ルールの一言で終わる問題ではなくて、美術品の知識や公共機関の知識や、歴史、様々な要素が重なって出てくる答えなので、わからないんですよ。それに外国だと子供達は美術館でスケッチするしね。

でも、ダメなことはダメなので注意されて、子供たちが傷つき美術館離れの元を作りたくはないです。小さい頃の大人からの発言はトラウマになりえますからね。
そこで、
授業の隙間でおしゃべりをしました。
「なんで、美術館は鉛筆しか使っちゃいけないの?」
出てきた答えは多様でした。(実はここまで好き勝手喋ってもいいって空気を作るのはかなり時間もエネルギーもかかった)

「鉛筆は昔の道具だから。大人はシャープペンが嫌い」
「シャープペンの芯が落ちて長い間書けなくなるから」
「色まで塗ってスケッチやレポートを書かれると回転が悪くなってしまってお金が儲からないから」
「鉛筆は太さも細さも再現できるからスケッチには最適だから」
「シャープペンはカチカチとうるさいから」
「楽しく美術館に行ってもババアジジイの行列に邪魔にされて描く場所はないから」
「色鉛筆もいいんだよね?なんで黒しか注意書きにないの?」

さて、
「ルールだから」と言う一言で会場の人たちに注意を促す美術館の人たちにどれだけ子供の疑問に答えられる人がいるんだろう。
説明するにはどれだけ画材や歴史に精通していないとできないか、わかってる人がどれだけいるんだろう。

多分ね、美術教育ってそういうことなんだと思うんだよね。

今までルールで決まってて問題なかったからいいよね?とか実際はそんなところなんでしょうね、、、、、
ジッサイハソンナトコロというのをじゃぁ説明してみてよって言ったって相手はするわけなくて、こういう小さい疑問を考えるっていうそんな小さな作業をやるとやらないとで世の中の風景は大きく変わるわけで、、、、、
少し時間とエネルギーを使って考えると新しい社会ができるよ。
という。


ほぼ日さんの記事でパリの美術館の様子を書いてらっしゃるのがあったのでリンク貼っときますね。


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美術と美術教育のhorizon

美術と美術教育とつくることの中で、言葉になってそうでなってないことをどうにかして視覚化(いろんな方法で)していこうという試みです。優しくて明るい言葉が目標。
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