こっちの手の内明かすから少女漫画教えてほしい
最近、漫画を読むようになりました。
子供の頃は漫画が一番の娯楽で結構読んでたけど、大人になってからは漫画はあんまり読んでない。
実家を出て、狭い狭い家に住み始めるタイミングで、本棚と紙の本を持つことは諦めてしまったから。
すでに電子漫画は当たり前にあったし、気になる漫画があると電子は選択肢にはなったけど、どのサイトで買うのかとか、すでに一度紙で購入したことある漫画をまた新品と同じ価格で買うのかとか、家族と共有できないとか、いろんな理由でなかなか捗らず。
それが最近はジャンプ関係の話題の漫画はジャンプ+で読めたり、昨年家族共有のFireタブレットを導入したこともあり、電子で漫画を読むことがやっと日常レベルになってきました。
しかし、こういうわけだからわたしの漫画知識、「小中学生で出会った作家」と、「最近出会った作家」しかなく、20年以上の空白がある。
なので是非「あなたはこれを絶対読むべきだ」というものがあれば教えてほしい。
読みたいのは少女漫画です。
わたしが通ってきた道は今から晒しますんで。
よろしくお願いします。
本日の流れは
小学生で出会った、血肉になっている作品及び作家
ここ数年で出会った、現在連載中の作品
おまけのBL
の順で語ります。
今回はすべて無料です。
作家さんは敬称略で統一させていただきます。
※Amazonアソシエイトに参加しています
NANA/矢沢あい
わたしの少女漫画の原点は「天使なんかじゃない」です。
人生で初めてハマったものだと思います。
おそらく漫画家に限らず、誰かの「ファン」という感覚を持ったのも、矢沢あいが初めてのことだと思う。
コミックはもちろん、イラスト集も買って四六時中眺めていた。
当時の「りぼん」には、もっと小学校低学年向けの漫画もあったし、もっと大人っぽい漫画も載ってたけど、「天ない」は友達みたいに親しみやすくて、でもキラキラと魅力的で、”等身大”と”憧れ”のバランスがちょうどよかったのかなと思う。
その後、ご近所物語、下弦の月、Paradise kiss、NANAと、自分の成長とぴったり合わせるように矢沢作品の対象年齢も上がっていき、わたしの人生、矢沢あいはいつでも隣にいました。
その中でも、選ぶとしたら「NANA」です。
多分、一番読み返してる漫画。
手元になかったので10年以上読んでなかったんですが、昨年意を決してkindleで全巻買い直したところ、元取るどころかもっと払っていいんじゃないかというくらい暇さえあれば読み返してます。
同じ名前で同い年のふたりが同じ列車で上京し偶然出会い、ルームシェアを始める話。
恋多き女・奈々(ハチ)とプロデビューを目指すバンドマンのナナ、両極端のふたりの友情を描きつつ、バンドメンバーとの関わりや恋愛、スキャンダル、妊娠、結婚など、とにかくいろんなことが起こる。
この漫画、実は漫画内時間はちょうど1年しか経ってない(最初の読み切りは除く)。
1年でいろんなこと起こりすぎだろっていうのは突っ込みどころではある。
それも超簡単に歪めたら「セックス・ドラッグ・ロックンロール」と言われても否定できない内容だし。
当時好きな芸人がNANAのこと「仲間内でやってるだけ」「養豚場の豚の方がマシ」みたいなこと言ってたんですけど、まあ確かに自分も矢沢あいを知らず、こういう漫画が流行ってるんだよって概要だけ言われたら避けそう、と思った。
それでも、主題であるナナとハチの友達以上恋人未満みたいな関係の部分がとても好きだから、やっぱりNANAは好き。
百合ではないけど、何なら恋人よりも大事で、でも恋人じゃないからこそのもどかしさもある。
そして、りぼんからCookieになって少し大人っぽい漫画になったけど、矢沢あいの本質に違いはありません。
ハチは特に取り柄もない普通の女子。
彼氏に浮気されたり、すぐに別の人と付き合ったり、お金がないのにバイトも続かなかったり、憧れの主人公像ではない。
一方のナナは親の顔も知らず、たったひとりの男を愛し、バンドで有名になることを夢見る、ある種漫画っぽいキャラクター。
やっぱり矢沢あいの、リアリティと偶像の交錯具合は居心地がいい。
ちなみに「ハチ」はそんなんな上に、結局有名ミュージシャンとデキ婚して裕福な生活を送るからか、NANAファンの中でも「ハチが大嫌い」という人は結構いるらしいです。
わたしはだいぶ好き。
ナナがハチを好きなのも分かるし、何ならナナよりハチが好きだし、女性キャラではハチが一番好きだと思う。
それはきっとわたしがこの人生、「主人公の親友」という役職カードを配られていると自負して生きてるからですね。
自分が一番近いの多分淳ちゃんなので…
自分の近くにいる人って主人公タイプが多いですし。
振り回すより振り回されたい人生。
そしてこの作品、2009年からずっと休載状態で、完結していません。
まだ読んでない人には是非読んでほしいけど、「続きがない」という状態を味わうことになるのでそれは覚悟してほしい。
せめて単行本化されていない部分を読めるようにしてほしいんだけど、それをしないということはそれを作者は望んでいないということなのかなぁ。
Cookieで読んだのも15年くらい前だからもうほとんど覚えてない。
とにかく、いつか続きが読めるのを心よりお待ちしております。
そういえば、実写映画は1だけ見たんですけど、結構良かったと思う。もう忘れたけど。
ハチとナナ以外のキャスティングが本当に大丈夫?って感じだったけど、ハチとナナの物語に焦点を絞ってほかを脇役かモブかくらいの扱いにしてたので問題なかった記憶。
今度2も見てみます。
天使禁猟区/由貴香織里
これも小学生で出会い、何度も何度も繰り返し読んだ。
漫画用タブレット買って、最初に買ったのもこれだったと思う。
時は世紀末。
男子高校生が実は大天使(女)の生まれ変わりで、天界や地獄などを舞台に天使が争ったりゴチャゴチャなんかするファンタジー的なあれです。
説明むちゃくちゃむずくない?
主題は主人公・刹那が妹と禁断の恋に落ちて、刹那は妹のためにそういったゴチャゴチャに巻き込まれていくんだけど、正直それは作品の中で最もどうでもいい。
次から次へと登場する魅力的なキャラクターたち、その関係性やそれぞれのドラマこそが天使禁猟区の真髄。
完全にNANAと逆。
天使も実に性根が腐っていたり、下衆かったり、欲にまみれていたり、まったく美しい世界ではない。
それぞれの愛や憎しみ、思惑などで生まれる関係性は、心をえぐられるような痛みを伴うものばかり。
この作品を、兄妹の禁断の愛のドラマと言うのも、天界大戦争ものというのも、何かピントが合わない。
様々な歪な形をしたドラマが、今にも崩れそうに不安定に積み上げられた状態、それが「天使禁猟区」だと思う。
読むたびに瞳を濡らしてしまうような印象深いキャラや関係性はいくつもあるんだけど、やっぱりロシエル様とカタンは最重要。
わたしが苦しいくらいにせつない関係性(主に同性)が好きなのは、小学生でこの二人に出会ったせいかもしれない。
あと90年代末期のヴィジュアル系ブームとも時を同じくしていて、服装やヴィジュアルがそれっぽいところもツボでした。
hydeのような美しいキャラとか、これはあのバンドのこの人がモデルかな?という人が出てきたりする。
美しい男が好きな人と、苦しい関係性が好きな人は読んでください。
令和の世になって「天使禁猟区-東京クロノスー」という続編のようなものが始まって一応コミックは買ってるけど、だいぶ空気感は違うのでどうかな。
この先の展開を楽しみにはしてます。
あと、由貴香織里といえば人気ボーカリストの双子の兄が事故死して弟が兄のフリさせられる「戒音」と
少年連続殺人事件の犯人である男と少年の愛を描いた「少年残像」も外せません。
どちらも単発なので気になったら読んでみてください。
ロリータの詩集/山中音和
自分にとっての3大漫画家ですね、矢沢あい、由貴香緒里、そして山中音和。
5人挙げろと言われると4人目、5人目はぶれそうだけど、この3人はぶれないと思う。
主人公は過去になんかあって無口な一匹狼的なぼっち女子高生。
あるきっかけで詩を書き始め、友達が出来たり、人と関わって徐々に言葉を取り戻していく。
1話完結で、いわゆる「連作短編」のような構成。
ちょっと変わった人と出会ったりして、何かを感じて、最後は主人公が詩をしたためる。
キャラクター同様、画も、内容も、雄弁ではない。
過去何かあって無口になったはずだし、家には親がいなくて兄と二人きりだけど、何も説明はない。
ロリータの詩集に関わらずだけど、その「静」の作風から、直接感情を揺さぶられるような感覚が好き。
おまえ、指ひとつ触れずに…みたいな感じ。
高校生の話にしてはキラキラもしてないし、主人公は無口なぼっちだし、だけど他校のモデルの友人とか兄とか兄の友人の医者の息子とかとつるんでて、絶妙に羨ましい感じだったなぁ。
特に降矢先輩みたいなのがそばにいるのはチート。
これ書きつつもロリータの詩集読み返したいってなってるんだけど、現在山中音和作品は一切電子化されておらず、読みたかったら古本探すしかありません。
ロリータの詩集なら発行部数も多そうだし、文庫化もされてるので中古で買えると思うけど、WANDER LANDなんてAmazonにもないぞ。
WANDER LAND好きなんですよねえ。
さらには、雑誌に掲載されたけど単行本になっていない読み切りとかもある。
どうにか電子で読めるようにならないかなぁ…
ここからは簡単めに紹介していきます~。
Heaven?/佐々木倫子
もちろん原点は「動物のお医者さん」ですが、もはや紹介も不要だし、佐々木倫子といえばこれが好き。
我儘女のオーナーが集めたスタッフでオープンしたフレンチレストランを舞台としたコメディ。
基本おいしそうなものが出てくる作品は好きです。
そしてキャラが濃い。
その濃いキャラに振り回される薄い主人公の伊賀君が好き。
結構最近になってテレビドラマがやってたみたいなんだけど、オーナーが石原さとみで驚いてる。
石原さとみだったらあんなんでもみんな許しちゃうじゃないのよ。
見放題で見られるところあったらちょっと見てみようかな(24年4月現在アマプラはレンタル)
BANANA FISH/吉田秋生
こちらも原点は「ラヴァーズ・キス」。
鎌倉の高校生たちの群像劇。
やたらと大人っぽい男女もいれば、男子を好きな男子、女子を好きな女子も出てくる。
小学生くらいのとき、やたらと同性愛やそれっぽい表現のものに出会っているな。
2巻だけなので是非読んでほしい。
これも実写があるのかぁ
嫌な予感しかしないけどキャストは割と豪華。
そして吉田秋生といったらやはり「BANANA FISH」。
舞台はベトナム戦争後のニューヨーク。
薬物「バナナフィッシュ」をめぐり、ストリートキッズやマフィアの抗争から、CIAだの政府だのの関与もあり、話は複雑。
「少女漫画らしからぬ」とか「少女漫画だと思って侮るなかれ」というような枕詞がつきがちですが、だとしたら「少女漫画」が指す範囲を狭く捉えすぎ。侮りすぎ。
少女漫画はここまで幅があると思ってほしい。
ハードボイルドな内容ですが、これもほんとうにせつない。
あんまり言えないから読んでくれとしか。
ノイタミナでやってたアニメはなんか現代アレンジされていたらしいですね。
ベトナム戦争とかそういう時代背景あっての作品だから想像つかないんだけど、これもどっかで見られたら見てみます。
とりあえず原点系はこのくらいで。
羅川真理茂とかさくらももことか岡田あーみんとか一条ゆかりとか、ほかにも挙げたいものはありますが、ひとまず。
しかしわたし、りぼんとなかよしを購読していたはずなんだけど、なかよしの漫画がなんもないな…花ゆめが一番影響強いかも。
次に、今読んでる連載中の作品など。
ローズ ローズィ ローズフル バッド/いくえみ綾
これは今一番おすすめしたい漫画です。
一時期漫画サイトの無料部分を読みまくって、続きがどうしても読みたいものは買う、みたいなのしてたんですが、それで出会いました。
主人公は40歳の漫画家。
独身、彼氏なし。
ゆるキャラみたいなやつで生計は立てられてるけど、本当は少女漫画が描きたい。
そう思ってるところで良き男性との出会いもあり、そのときめきのおかげで少女漫画の連載も持てるようになって、恋も仕事も絶好調!?っていうようなあらすじ。
すっごくドキドキしたとか、すっごく泣いたとかじゃないんだけど、毎巻とても豪勢なおもてなしをうけたかのような満足感がある。
なんか、恋して、漫画描いて、おいしいもの食べて、ワイン飲んで、猫愛でて、おしゃべりして、もちろん楽しいことばかりじゃないけど、こっちも幸せでおなかいっぱいになる。
ただ、早く次が読みたくもなる。
そんなおいしいもの、毎日だって食べたいから。
とりあえず正子さんには幸せになってほしいです。
恩田とガッキー好きです。
凪のお暇/コナリミサト
これはドラマが話題でしたね。
ドラマ放送時は全然見てなくて、TLでよくこのタイトルと「ゴンさん」というのを見かけてました。
とにかく「ゴンさん」がやばい、中村倫也がやばいということだけなんか伝わってた。
これも無料部分を読んでみて、面白かったので全巻購入。
誤算は、だいぶ前にドラマがやってたのでもう完結しているのかと思ってまとめ買いしたら、全然終わってなかったこと!(しかも休載してるタイミングだった)
というわけでローズローズィ同様、続きを心待ちにしている漫画です。
必死に空気読んで周りに合わせてる会社員・凪は、それに耐えきれず退職。
スマホも解約、SNSも全部やめて、家具も全て捨てて、都心(三茶)から郊外(立川)へ引っ越し。
彼氏も過去の自分も全部捨てて、ボロアパートから再出発…する前にちょっとお暇いただきます、そんなような話。
凪がお暇の中の出会いなどで過去の自分とは変わっていくこと、元カレとお暇で出会ったゴンさんどっちとくっつくの~という恋愛模様、そしてトラウマになってしまってるお母さんとの関係。
主題はこの3本が同時進行している感じで、それ以外にも群像劇的に脇キャラのストーリーも描かれてる。
実際リアルにその辺にある人間関係だったり感情の動きみたいなものを、よく言語化して、ストーリー化しているなと思う。
ちょっとレトロ感あるおしゃれでふんわりした見た目だけど、中身はけっこうはっきりキッパリ、ザクザクさしてく感じなので、そういうカタルシスを得られるのも魅力だと思います。
ドラマも最近見てみたんですが、完結してないので後半はほとんどオリジナルストーリーでしたね。
設定も結構違うので、ドラマ見た人がマンガ読んでもまた楽しめると思います。
わたしは結構元カレの慎二が好きなんですが、ドラマで高橋一生が演じた慎二がめちゃくちゃに良い。
実際に見る前は全然慎二じゃなくない?年齢も違くない?とか思ってたし、見たらやっぱり「原作通り」ではない。
だけどちゃんと慎二だし、別物としての良さもめちゃめちゃにあって、実写化ってこれが正解だよなと思いました。
ミステリと言う勿れ/田村由美
Twitterの広告から入ったんだったかなぁ。
これは何年か前から読んでる。
知識と洞察力があってクソおしゃべりな大学生の久能整くんが、コナンか金田一かと言うレベルで行く先々で事件に遭って巻き込まれたり解決したりする話。
ひとつひとつは別々の事件なんだけど、どうもその背後に横たわる何かがあるっぽい?というミステリー。
本格ミステリのような現実味のないトリックもあり、現実味ある警察の皆さんもいたり、どんな現場でも脱線しておしゃべりする現実味あるのかないのかわからない整(ととのう)くんがいて、なんというか「ゆるふわなミステリー」って感じでおすすめです。
シリアスなんだけど、張り詰めてない、そんな感じ。
主人公が説教臭いセリフを吐くことが結構あって、その部分だけ切り取られてSNSに載せられて「説教臭い漫画」扱いされてるの見ると悲しい。
わたしは「ミステリー漫画」として面白いと思って読んでるから、その部分って作品のスパイスに過ぎません。
本題じゃない。
だからそれを見て「そういう漫画」と思ってほしくないというのはあるけど、そのスパイスが苦手なら苦手と思っても仕方なくはある。
わたしも全てが良しと思ってるわけではないけど、そこが本題じゃないし、って感じ。
パクチーだけのサラダは食べないけど、フォーやパッタイの上にパクチーが入ってても気にしないよ的な(わたしはパクチーだけのサラダもいけますが)。
まあ、説教は本題じゃないと言いつつも、整くんが脱線しておしゃべりしまくるのは本題中の本題ではあるんだけど。
実写は菅田将暉の時点でちょっと無理だなとなって見てない。
菅田将暉が嫌いとかじゃないし、もちろんそっくりな人を連れてくる必要はないんだけど、菅田将暉がめちゃくちゃに喋り倒したり屁理屈こねるの想像したらちょっと圧がありそう、嫌味な感じになりそうってまず思っちゃった。
実際どうなんでしょうね。
整くんのゆるふわ感はあるんでしょうか。
恋愛要素が入ってきたとかで文句言われてるのはなんか見ましたが。
Bread&Butter/芦原妃名子
これは完結してます。
これもたまたま漫画サイトでおすすめに出てきて無料部分を読んで買ったもの。
わたしはBread&Butterで初めて芦原作品に触れて、そこからセクシー田中さんも砂時計も読み始めた矢先にあのようなことになってしまったのですが…
主人公は小学校教諭になるもうまくいかず退職、婚活でもするかとなって、たまたま行った文具屋の片隅で趣味でやってるようなパン屋の主人に勢いで求婚したらオッケーされて、そこから始まる二人の話。
スタートはむちゃくちゃですが、34歳と39歳の話なのもあってか、主人公が堅実なタイプだからか、常に地に足が付いた感じの誠実な漫画。
それが心地よくて何周も読んでる。
毎回いろんなパンが紹介されるので、これを読んでだいぶパンのことが好きになりました。
完結後の番外編でちょっとだけ主人公のその後が出てくるんだけど、そんな感じでちょこちょこその後が見られたらいいな~って思っていたので、本当に残念でなりません。
最近出会ったのはこのへんですかね。
あと、昔と最近の間に東村アキコと羽海野チカがおるなと今思いました。
空白じゃなかったわ。
といっても少女漫画はこの二人くらいかなぁ。
そして、メンバーシップでBLの話でもがっつりしようかと思ったけど、なかなかに時間もないので、どうしても紹介したい1作品を紹介して終わります。
STAYGOLD/秀良子
商業BLはそんなには読んできてないんですけど、これは愛と信頼のフォロワーさんが推してるので読みました。
本当に本当に本当に好きでした。
この記事中に何度も言っている通り、痛いくらいにせつない関係性が健康の維持に必要なくらい大事なんで。
命が助かりました。
ありがとうございます。
腹違いの弟や血のつながりのない姉の子供たちとひとつ屋根の下。
複雑な環境だけど仲良くやっていた中、中学生の甥が叔父への好意を曝け出して何かが動き出す、っていうのがひとつと、弟の親友が弟にずっと片思いしてるっていうのがありまして、前者もいいんですが、とにかく後者です、後者。後者の日高。
どこまで説明していいのかって感じだけど、とにかく日高の恋を見てくれ。
応援してくれ。
本当に性癖のど真ん中にぶっささったよ、この日高という男。
しかし、ちょうど続編の「それから。」の2巻が出た直後のタイミングで読んでたので、本当に良かった。
全巻読み切ったとき茫然としましたもん。
もしリアタイしてたら呼吸できなかったかもしれない。
最終話まで読んで、え、これで終わるのってなって、「それから。」を察知したときのあの安堵といったらもう。
カテゴリはBLになるだろうし、詳細ではないものの性描写も少しあるけど、基本は人間の繋がりや、家族のドラマ。
BLに嫌悪感があるとかじゃなければ、読んで損はないと思います。
しかし、これで振り返っても思ったけど、私が小中くらいのときって同性愛が出てくる少女漫画がめちゃくちゃ多かった。
まあ主に花とゆめなんだけど。
ラヴァーズキスもそうだし、由貴香織里も描いてるし、ロリータの詩集にも出てくるし、「赤ちゃんと僕」の羅川真理茂も「ニューヨーク・ニューヨーク」や「いつでもお天気気分」で同性愛を描いてるし。
のちに「BL」と言う言葉ができてジャンル分けが明確になって、「BL要素があればBL」ってなっていった気がする。
だから天使禁猟区やBANANA FISHのような”痛いくらいせつない同性の関係性”に出会いたかったら、今はBLの棚を探さないといけないんだって、STAYGOLD読んで思った(おっさんずラブ以降また一般ジャンルにも戻ってきてる感はありますが)。
少女漫画と同時に、STAYGOLDのような作品も教えてほしい。
窮鼠はチーズの夢を見る
囀る鳥は羽ばたかない
スモークブルーの雨のち晴れ
は読みました。
窮鼠の映画の話は今度したい
そんな感じでだいぶ長くなってしまいましたが、気になったものがあったら是非読んでみてください。
そして、もし「おまえはこれを読め」と言うのがあったら、コメントでもXでもなんでもいいので教えてください。
読めと言われたものを必ず読むかは分かりませんが。
ではまた!
漫画用タブレットはこれ↑
読むのは自分のスマホで読むことが多いけど、AndroidやiPhoneの本アプリって直接本を買うことが出来ないので、Kindle使うならFire持ってると楽。
サイズも単行本くらいのサイズでちょうどよく、セール時に買うとかなり安いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?