子宮頸がん検診に引っかかり手術することになった話

久しぶりにnoteを書きます。

あまりに更新しないもので、bio欄からリンクを外してしまおうかなと思っていた所、書きたいことができてしまいました。

昨年2018年の11月に会社の健康診断があり、オプションで乳がん検診と子宮頸がん検診を付けました。このオプションは35歳以上なら無料で受けられるのですが、29歳の私は有料だったため手出ししました。合わせて6000円程度でした。

私は生理周期が安定していて予定日ぴったりにくる事、生理痛が軽い事から子宮に根拠の無い自信(?)があったので、子宮頸がんの事はあまり気にしてなかったのですが、母が一時期乳がん疑いがあったため家系的に気にしており、乳がん検診のついでに…と受けてみました。

行ったのは「細胞診(自己採取法)」という検査でした。自己採取キットを自宅にて使用、タンポンのようなものを子宮内部に擦りつけ細胞を採取し、試験管に入れ提出しました。

この自己採取法はネットでキットを購入し自宅で採取→郵送で調べて貰えるので、健康診断はしばらく無いけど受けてみたいと思ったは是非試して見てください。タンポンを使用した事がある方は特に抵抗なくスムーズに採取できると思います。痛みはありません。

Amazonなら3000~4000円台で採取キットを購入できます。

細胞診の検査から数週間後に返ってきた結果には「クラスIIIb 擬陽性 コルポ・生検をお勧めします」と書かれていました。

■細胞診のクラス分類
クラス1(陰性) 正常
クラス2(陰性) 炎症はあるが正常細胞
クラス3a(偽陽性) 軽度~中度の異形成細胞がある
クラス3b(偽陽性) 高度の異形成細胞がある
クラス4(陽性) 上皮内がんを想定する
クラス5(陽性) 浸透がんを想定する
診断の結果クラス3a以上の場合は精密検査を行います。

上記の表を見ると自分が割と良くない段階にいるのがわかり、居ても経ってもいられず仕事中に精密検査を受けられる病院を探し予約、2週間後にコルポスコープと生体検査を受けに行きました。

コルポスコープ・生体検査とは診察台に上がり膣から拡大鏡を入れ子宮内部を撮影、さらに疑わしい部分の細胞を一部採取し検査する方法で、細胞を採取する際にプチッとした痛みがあり、その後1日は重い生理痛のような子宮のズキズキ感があり、3日間ほどは初期の生理ほどの出血がありました。

生体検査は結果が出るまでに時間がかかるので検査から2週間後に結果を聞きに行き(まさかのクリスマス当日でした笑)、結果としては最初の細胞診の結果で言われた通り「高度異形成」でした。

平たく言うと子宮頸がんの3個手前、子宮頸がんになる確率が20%程あり治療が必要な段階でした。

治療法は主に「円錐切除法」という、病変部分をレーザーで円錐状に切り取るもので、子宮は温存でき、日帰り手術も可能な方法です。円錐切除は子宮頸がんになった場合も同様の手術が行われます。

私の場合は早期発見のため、ごく表面を切り取る事で済むそうですが、病変部分が広がるほど子宮口を広く切り取らなければならず、妊娠出産の際に早産や流産のリスクが上がってしまい「ハイリスク妊婦」と認定され、出産の際には然るべき処置(予定週まで子宮口を糸で縛る等)が必要となるそうです。

ちなみに軽度~中等度異形成の場合は治療は行われず経過観察をする事が多く、私はこの経過観察or手術(その際出産のリスクが上がる事も)という極端な立場に分かれる事にゾッとしました。

手術をしないといけない事には非常に落ち込みましたが、診察室で先生に「とにかく早期発見が鍵となる子宮頸がんに於いてがんになる手前で発見できたのはラッキーです。よく来てくれましたね。」と言って頂き心底ホッとしました。(と共に大号泣してしまいました)

早期発見がとにかく大事、初期検査は自宅で気軽でできる。それさえ知っていれば子宮頸がん検診を受けてみようと思う人も増えるのではないかと思い、微力ではありますがこのnoteを書くことにしました。

手術をすると決まった今でこそ腹を括っていますが、精密検査が必要と知った際、さらに精密検査の結果が出るまでの間はたくさんたくさん泣きました。もっと早く検査を受けていれば、婦人科系の病気のリスクが上がる前に子供を産んでいれば、手術後に性行為ができない事で恋人に振られてしまうのではないか(手術後2~3ヶ月は性行為を控えるのが普通だそうです)などなど…

でも、もっと検査を受けるのが遅れていたら、もっともっと泣く事になっていたかも知れません。悔やんでも悔やみきれなかったかも知れません。

生理周期に全く問題ないため婦人科系の病気にはかからないと思っていましたが、子宮頸がんは進行しないと自覚症状はほとんどありません。自覚症状はないけれど、これを読んで少しでも怖いなと思った方には是非、検査を受けて頂きたいです。

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