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【観劇記録】宝塚星組『1789-バスティーユの恋人たち-』①

こんにちは!
星組1789の感想を書きますよ〜!


ムラのチケットは全て中止になってしまい悲しみに暮れましたが、東京では8回(内2回は代役公演)、観る事ができました!
新人公演と大千穐楽はライブ配信で。
1789をこよなく愛するオタク、演目の発表があってからこの為に生きてきたので…いろんな事があったけど、幸せな期間だったなあ…。

公演紹介はこちら💁‍♀️

様々な話題作を生み出したドーヴ・アチアとアルベール・コーエンによるミュージカル「1789」は、2012年にフランスでの初演が絶賛を博し、大ヒットを記録した作品。2015年に日本初演を果たした月組公演は、軽快なロックナンバーに乗せたドラマティックな演出が鮮烈な印象を残し、再演希望の声が多数寄せられる人気作となりました。初演から8年を経た2023年夏、ついに星組での再演が決定。革命前夜のフランスを舞台に、運命に翻弄されながらも愛と理想を追い求める若者達の姿を描いた物語において、主人公ロナンを演じるのは、確かな実力に加え作品毎に更なる飛躍を遂げる星組トップスター礼真琴。フレンチ・ロックで紡ぐ、スペクタクル感溢れる傑作ミュージカルの待望の再演を、是非お楽しみください。

宝塚歌劇ホームページより

初演(月組版)→星組版の演出変更

宝塚版と帝劇版の演出は少し違っていて、また今回の制作発表で新曲お披露目などもあったことから、今回演出どう変わるんだ?!と期待と不安でいっぱいだった観劇前。

結論:めちゃくちゃ良かった!!!!!

宝塚版と帝劇版の良さ、良いとこどり!!!!!

<月組版からの主な変更点>
・最初の門の鎖を断ち切る演出なし
・『革命の兄弟』『武器をとれ』の追加(帝劇版演出)
・新曲『愛し合う自由』の追加
・『世界を我らに』本編なし→フィナーレのみ
・『許されぬ愛』がマリー・アントワネット→オランプへ変更(帝劇版演出)
・上記に伴う台詞等の若干の変更

宝塚版のみのナンバーで私の1番好きな曲と言っても過言ではない1幕終盤の『声なき言葉』を残しつつ、

帝劇版でより強く打ち出していたロナンと革命家達の関係性を明示する『革命の兄弟』を追加、

そしてトップコンビがロナンとオランプ、要は相手役だからこその『許されぬ愛』『愛し合う自由』の変更…

より一層革命家側、そしてロナンの立場や心情の変化が分かりやすくなり、何よりロナンとオランプの恋を描く比重が大きくなっていて、タイトル『バスティーユの恋人たち』たらしめる作品になっていた〜〜〜〜〜!!!

私のための宝塚・帝劇1789好き演出詰め合わせアソートパックかと思った。好き!


配役の妙


月組の時も配役が良過ぎてBlu-ray見返す度に唸ってたんですが、今回もとても素晴らしくて。

まず1番は、やはりトップ娘役をマリー・アントワネット役からオランプ役へ変更したところかと思います。

月組版は、ちゃぴ(愛希れいかさん)の圧倒的な華・スター性がマリーにガチハマりしていて。
まさに王妃の貫禄…。
勿論オランプだったとしても素晴らしいお芝居を魅せてくれたと思いますが、マリーは彼女以外に考えられなかった。

今回ひっとん(舞空瞳さん)がマリーであっても、同じく素晴らしかったと思うのですが(配役発表前はマリー役を望んでいた1人です笑)、彼女のまっすぐさ可憐さ、そして「礼真琴さんと共に」と高みを目指すひたむきさがオランプにピッタリハマっていました。

ことなこロナンプについては後ほど詳しく書きますが、トップ娘役がオランプを演じる良さを作品全体通して実感しました、メチャクチャ良かった〜〜〜!!!

そしてマリー・アントワネット役にくらっち(有沙瞳さん)。
この方がいなかったら星組1789は成立しなかったと思う。
素晴らしい集大成。

アルトワ伯、ペイロール、ルイ16世にせおさん(瀬央ゆりあさん)、まゆぽん(輝月ゆうまさん)、ひーろー(ひろ香祐さん)と、演技派95期を中心に王宮チームを担っていたのも嬉しかったです。
本音と建前の違う人々が多い王宮チームの人物にも、情感が溢れていて感情移入させられる。

そしてデムーラン、ロベスピエール、ダントンにありちゃん(暁千星さん)、きわみ(極美慎さん)、ぴーちゃん(天華えまさん)。
王宮チームに比べ学年は低くも実力者揃いで、この3人が市民たちを先導していくエネルギーに星組の輝かしい未来が見えました。

もちろん市民たちを演じた下級生達がその熱量を底上げしていたことは言うまでもありません!!!
星組全員が素晴らしかった!!!拍手〜!!

主なキャスト毎の感想は、長くなりそうなので別記事で書きたいと思います(笑)


トップコンビ力(ぢから)の凄み

やっぱりトップスターの相手役はトップ娘役だよな〜!!!!!

月組版のヒロイン役替わりも好きでしたが、これまでずっとトップコンビを組んできた2人の呼吸だからこそ!!!作品中のロマンスの部分がよりロマンティックに!!!なっておりました!!!

ほんの少し台詞が追加されただけでほぼ変わらないあのバスティーユ監獄脱獄後銀橋の場面、ことなこロナンプはしっかり恋に落ちていたのが伝わって。

1789ってロナンとオランプの恋、めっちゃ唐突〜〜〜!!!ってなるのがデフォだったんですけど(これは脚本・演出による)、あの掛け合いをテンポとニュアンスで甘い空気にできるんだ…!と物凄く印象に残りました。
毎回絶妙に変化してたのもキュンポイント♡(笑)

そして『革命の兄弟』によってロナンがより「生きることの意味を考えだした」描写が鮮明になっているからこそ、『この愛の先に』で2人が「敵同士」なのも浮き彫りなんですよね。

ひっとんオランプが王妃への忠誠とロナンへの思いで雁字搦めの中、『許されぬ愛』をはじめは悩みながら…ラストは確固たる意志を持って、力強く歌い上げる姿に涙が出ました。

楽に近づくに連れてひっとんオランプの意志の強さがどんどん強くなり、琴ロナンが『愛し合う自由』でアンサーしているように見えるようになって、これまで観てきた1789にはなかったロナンとオランプの関係性にグッときた…!

なので『サ・イラ・モナムール』ではもうロナンプ…!!結ばれてくれ…!!!!状態。(笑)
2人に没入しまくり、結末を知っていても「♪モナムール…共に生きていく日が待ち受けている…」に
「ロナン!!!!!死ぬな〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
と心の中で叫んでいました(笑)

ロナンが命絶える時の「オランプ…次の時代を生き抜くんだ」も、"ことなこロナンプの次の時代=2人が愛し合う事が許される世界"というのが伝わってきていたからこそ、この言葉にジーンときて。
人権宣言でのひっとんオランプの涙、そして悲しみの報いでの2人の笑顔が報われる世の中であってほしい…と願わずにはいられませんでした。

ここまで2人の恋の行方に没入したことがなかったので、やっぱりトップコンビの力、ことなこの力って凄いな、素晴らしいな…!!と大感動でした😭

次回はキャスト毎の感想を書きたいと思います!…多分(笑)
ではでは!読んでくださり、ありがとうございました!


代役公演の感想もよかったら☺️

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