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Googleのエンジニアに学ぶ。HRパーソンが心に留めるべき「HRTの原則」とは?

新卒1年目から人事をしていると、どうしても不安に思うことがあるのです。

「事業サイドを経験していない自分が、会社全体の話をしていいのか」
「経営に近い立場に置かれて足元が浮ついていやしないか」
「就活生と話してばかりで無意識にマウント取っていないか」

などなど。

会社の顔として人前に立ったり、一社会人として学生の前で話をしてみたり、経営メンバーと比較的近い距離に置かせてもらえることで、無意識のうちに自分の実力を過信してしまう。人事・採用担当はとかく、こうした危険性を孕んでいる職種だと感じます。

自分の力量・器を受け入れた上で、弱みを補完してくれるチームメンバーとともに良い仕事を行っていく意識が大切です。置かれた環境に慢心し、実力を過信してしまうあまり、独りよがりになってしまう自分を律する必要があると思うのです。

そんなときに一つの指針となる本がありました。

Googleのエンジニアたちが、最高のチームをつくるために実践したことが記されています。この本を読んで得られる最大の知見は「HRTの原則」の存在、ただそれに尽きるでしょう。HRTの原則は次の3つの言葉から成り立ちます。

謙虚(Humility)
 世界の中心は君ではない。君は全知全能ではないし、絶対に正しいわけでもない。常に自分を改善していこう。
尊敬(Respect)
 一緒に働く人のことを心から思いやろう。相手を1人の人間として扱い、その能力や功績を高く評価しよう。
信頼(Trust)
 自分以外の人は有能であり、正しいことをすると信じよう。そうすれば、仕事を任せることができる。

この3つを合わせて「HRT」と呼びたい。
読み方は「ハート」だ。
痛みを軽減するものだから、苦痛の「hurt」ではなく、心の「heart」である。

この3つの原則を、常に心に留めたい。
メンバーと仕事をするとき、候補者の方々と相対するとき。

常に謙虚であること。
無意識の傲慢さから、他者への敬意を表する心を守ってくれます。

常に敬意を表すること。
人を相手にする職業において、尊敬のないところに良い仕事は生まれません。

常に他者を信頼すること。
相手を信じ切ったときに、相手も自分を信頼してくれます。

人に向き合う仕事が多い人事・採用担当こそ、HRTの原則を忘れないようにしたい。チームで仕事をする際に、謙虚・尊敬・信頼はいつでも自分をまっすぐと導いてくれるはずです。


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