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角野隼斗:ハンブルク響とのバルトークピアノ協奏曲第3番@高崎芸術劇場

2023.7.23(日) 15:00開演 高崎芸術劇場
シルヴァン・カンブルラン指揮 角野隼斗ピアノ
ハンブルク国立交響楽団


2022.4.1角野さんのツイートから始まった嘘みたいな本当の話

急遽の代演で2022.4.10ハンブルク交響楽団とバルトークピアノ協奏曲第3番をハンブルクのライスハレで演奏。指揮は鈴木優人さん

事の始まりはパリに行くためにトランジットで寄ったイスタンブールの空港。メールを開いたら代演のオファーが来ていたとの事。3楽章しか弾いた事なかったのでどうしようか迷ったけどやりたくなってしまったという。「パリに行くことは誰にも言っていなかったのに何だこのタイミングは!バカンスで日本での仕事を入れていなかったので…でも10日足らずでできるのか?パリの地下室にずっとこもって練習してた。僕のバカンスはwithバルトーク。日本に居たら絶対無理だからね、急にドイツなんて。でも新しいコンチェルト弾けるの嬉しい。本当はNYに2週間くらい行こうと思ってたんだけど予定変更…」と4/22にゲリラのインスタライブで話してくれたました。ライブの最後に「バルトークいつか弾きたい、誰かオファーして下さい!」って

ハイ、早速来ましたオファー!(こちらのオファーの前に日本フィルさんとのバルトークも決まっていましたよね)しかも共演したハンブルク交響楽団の日本公演のツアーって、願ってもいない事が1年経たずに実現するなんて!何て強運の持ち主なんでしょう!ファン歓喜!!さっそくチケット手配して楽しみにしていました。7/14のお誕生日公演@浜松もとても魅力的だったけど、平日仕事日なのでぐっと我慢。私は高崎公演に行くことにしました。何度か角野さんの公演に一緒に行ってる前橋在住のリアル友達を誘って!




当日、抜けるような青空!千葉房総半島からだとプチ遠征ですね。正午に着いて友人とランチ。高崎駅のお土産屋さんであれこれ見てからいざ!高崎芸術劇場へ!!!

駅から徒歩10分弱かな?道路の上の遊歩道を歩いていくのでストレスなかったです。日よけの屋根もありました。けど内陸、吹く風が熱風、熱い。「今日はまだ涼しい方だね〜」という友。マジか…。

2019年9月に完成したという高崎芸術劇場。とても綺麗でホールロビーも全面ガラスで開放的でした!そしてお席、9列目真ん中右よりでしたが、7列目くらいから段差が結構あって超見やすい!舞台を少し見下ろす程度の高低差で、ピアノもよく見えそう(開演時はピアノは下手奥に待機)。期待が高まります!いよいよ開演

開演前のロビーの様子

ベートーベン:「エグモント」序曲

ノー勉(原田慶太楼さんが年末カウントダウンで振った曲。ピアノドッキリ動画でネタバラシの曲としか…)のため曲の感想書けず、すみません。
はじめましてのハンブルク響さま。浜松公演での評判を見聞きしていたのでドキドキ。第1印象は「見ていて楽しい!」でした。特に弦の方々、コンサートマスターのように目を惹く方がそちこちに!バイオリン2列目の黒髪女性、2ndリーダーの女性の方も、チェロの最前列のお二方(特に男性、チェロ振り回して?弾いておられてw)
。皆さん楽しそうに全身使って弾いてらして、でもまとまりはあって、クライマックスすごく迫力ありました!これはピアノとどんなセッションになるだろう…ワクワク

ピアノ運び込まれ(鍵盤は見えないけれど目の前じゃん!嬉しい)角野さんとマエストロ登場。今日は蝶ネクタイ!

以下(角野さんの部分)当日に書いています。ハイテンションなのでご注意願います(笑)



バルトーク:ピアノ協奏曲第3番

第1楽章
オケの静かな夜明けの風にのってピアノがイン。出だしから音楽に入り込んで、音のゆくえを追うように遠くをみたり、笑みを浮かべて奏で始める角野さん。久しぶりに肉眼で表情を楽しめるお席でしたが、ええぇ?!何?また進化したの(笑)?最初、ピアノの中音から高音域にかけて音の伸びがイマイチで、あれ?この子難しい子なのかな?って思ったけど、最初だけで、エンジンかかったら気にならなくなりました。序盤のトリルでパァァァっと世界が開けて、煌びやかな角野劇場の開幕!(トリルが綺麗すぎるんだよw)その後は木管楽器とのやりとりを楽しんでらっしゃった。バルトークの独特なリズム、場面展開も鮮やかで、オケとの一体感半端なかった。オケの方も楽しんでらしたよねきっと。打楽器的な役割の時は背筋ピーンで深い音、メロディとる時は少しかがんで獲物を狙うように。見ていてホント楽しい。最後は消え入るように終わり、会場もシーン(この静寂好きです)

2楽章
楽しみすぎた2楽章の出だし。大宮でも荘厳で光が差すような神々しさあったけど、今日も格別でした。1音1音魂入れて大切に大切に紡いでいったけど、強弱だけじゃない音のニュアンスの変化まで感じることができて最高でした。(表情まで見えたし蓋から音が直接飛んでくるしお席の影響も大きいかな)中盤、鳥たちとのやりとり始めると一転鮮やか&チャーミングに。日清ヤキソバのところの流れる様なピアノったら。後半の対旋律とる場面もオケと混ざりあって美しく、でも何か満たされないモヤモヤした感情が…息を呑んで聴き入りました

3楽章
出だしカッコよかったなー!打楽器とのテンポの合わせもピタリ。マエストロの裁量なんだろうけどピアノの蓋の関係で指揮が見えず。ジブリの冒険活劇っぽいところはアクセントを入れながら引っ張って、オケの弦もキビキビしていてとても迫力がありました。ワルツから混沌とする中盤は、オケ、もうちょいカモーンヌって思うほどピアノの音量あって、既存の音源ではわからなかったけど、あーこんな風に弾いてたんだーってなった。うわーと鳴っちゃってリズムが分からなくなりそうな場面も角野さん落ち着いて、速くなることなくコントロールしていたよ。凄いなー!最後は圧巻。上がって下ってリズム同期して、オクターブ両手交互連打も音ゲーかと思うほどインテンポでかけ上げってバシッ!決まったー!!!何て角野映えな曲なんだー!興奮歓喜!

凄い熱量の拍手に誰かれともなくぶわーっとスタンディングオベーション。会場沸騰。指笛も鳴る鳴る!マエストロも前に来て、角野さんと並んで挨拶、この時のお2人の表情、一生忘れないと思います。びっくりされつつ照れつつ最大の喜びの笑顔。こちらも幸せになる…。本当にどうもありがとう。2、3度カーテンコールに見えて、最後は角野さん1人で現れて、「カプースチンのエチュードを」って!ウヒョーーー!!!

始まった。オシャレな7番だ!いやいや、反則でしょー角野さんっw。会場の空気一変。オケの皆さんも微笑んでらして。まさかカプースチン聴けるとは!嬉しいなぁ。ツアーでも得られなかった神席で。ありがとうございます。バルトークでガッツリ鳴らした後の7番はあでやかでツヤツヤでしたよ。

拍手喝采。照れくさそうに嬉しそうに何度も行き来して…で、おもむろに指1本たてる。えっ?あっ、って思って座ろうとした瞬間始まる2曲目。隼いってwww。続く8番は爆速で、これまた空気一変(笑)。いや、びっくりするからwww。オケの皆さんも唖然といった表情で、かてぃんやってんなーでした。ラストの低音ガツンと鳴らしながらピョンって跳ね上がる!テンションMAXが伝わってきました。

はぁぁぁ最高ですっ!この会場で今日聴けてよかった。鳴り止まぬ拍手に強制照度アップ。15分間の休憩です…のアナウンス。オケの皆さんにこやかに退場。あー楽しいったら!

喉カラカラになってしまいリア友はカフェでアイスコーヒーを。私は持参のお水飲みながらツイート。すぐ再開のベルが鳴って…ゆっくりできませんでした笑。

チャイコフスキー:交響曲第4番

こちらの曲は2021.8月、京都城陽でのショパンピアノ協奏曲第1番のカップリングだったんですよね。指揮、藤岡幸夫さん、関西フィルの定期公演に角野さんが呼ばれる形で。なので後日(2021.11月)2週に渡って藤岡さんの番組、エンター・ザ・ミュージックでチャイコ4番の特集があったのです。私は公演前日、録画していたその番組を予習として再度見ました(とても面白い内容だったので後述します)。結局、4番全曲を通しで聴かずに本番を迎える。

ピアノが移動してオケ編成が大きくなっていた。指揮者、シルヴァン・カンブルランさん再登場し管楽器のファンファーレで幕を開ける。第1主題、第2主題繰り返されるうちにだんだんボルテージが上がってきて、盛り上げ方が上手いオケだなぁって思う。木管も金管もバランスよく、でも何といっても弦だな〜。私は弦のうねりにやられましたね〜。カンブルランさんは指揮棒を持たずに曲調に応じて、左右に大きく揺れてワルツダンスする様に、時にキビキビとロボットダンスの事も。なんか役者だなぁって思った。オケの想いを汲んで方向性を示されるので、決して道化師にはならず皆が魅了されて見ちゃう的な。表情の見られるお席だったらどんなにか楽しいだろうなぁなんて考えながら見てました。お席が舞台を少し見下ろすくらいの高さで木管の方もよく見えて(嬉しい)お髭のクラの方、白髪のフルートの女性、オーボエの白髪男性の方、ブラボーでしたね。2楽章の出だし、オーボエの明るいのに郷愁を誘う演奏には鳥肌でした。チャイコフスキーってほんとメロディメーカーですよね(感涙)。3楽章のピチカートも素晴らしかったですよ。1人1人の鳴らす音は小さくてもオーケストラ全体でピチカートだけで歌が聴こえてくるの。良かったなぁ!コントラバスから中音域、高音域の楽器へ受け渡しながら上がっていくところは、向かって右から左へ音の光のウェーブが見える様でした。そこに割り込む木管と金管のフレーズ。演劇の奥行きのある場面構成が想像されてとても楽しかった。4楽章、華やかな管楽器と打楽器。でも品があってドヤ感はあまりなくスッと入ってきた。このくらいの方が次の主題への流れがいいかもね!テンポは割と早め。どんどん行っちゃう感じ。ファンファーレとメロディーの切り替えでひと呼吸おく演奏が多いと思うのだけど、カンブルランマエストロは前の物語の最後を読んでる最中にページをめくるが如く次の音楽を被せるので「おぉ!」ってなりました。最終楽章だと思うんだけど、マエストロ、バイオリンの方を向いて「もっとちょうだい、私に音楽のパワーを!」って感じで胸の前に球を抱えるようにした(カメハメ波を蓄える様でしたw)場面があってきゅんでした。終わらないで〜もっと聴いていたいです〜と思っているうちにクライマックス。ティンパニ、シンバルとトライアングルが印象的。藤岡さんが言ってた最後のチーンは黒髪の小柄な女性が威勢よく鳴らしたあと左の持ち手で操作してビブラートかけたよ!すっご!!!

とても魂のこもった演奏で、前半同様こちらもわーっとスタンディングオベーション。マエストロ渾身の指揮でフラフラだったと思うけど笑顔で応えてくださいました。袖に行ってはタオルで顔を拭いて眼鏡かけてまた登場して…オケメンバーの紹介の時もそれぞれの奏者さん達に大きな拍手が送られました。凄い演奏だったなー。前半のピアノ協奏曲が吹っ飛ぶくらいのパワーあったよ。ハンブルク響の日本公演千秋楽ってのもあるとは思うけど、聴衆(角野ファンと思われる女性多めの客層)の熱狂もオケに大いにパワーを与えたと思います。

オーケストラアンコールは浜松公演と同じくドボルザークのスラブ舞曲。しっとりと、でも弦の魅力満載のアンコールに最後の最後まで魅了されました。ドイツのオケってもっとかっちりして余白ない感じなのかと思ってたけど、なんか自由だったよね〜!先日見た番組で、1950年代、ドイツ屈指の繁華街ハンブルクって言ってたな。ビートルズが本格的デビュー前にハンブルクで1ヶ月武者修行したとも言ってた。このオケ出来たのが1957年。きっと比較的自由な風潮があるんじゃないかな。マエストロもフランスの方で、ミュージカルや現代音楽にも取り組むとパンフレットに書いてある。そういうところも影響あるかもね。何よりロマンスグレーの白髪を後ろで縛ってくるんとしててチャーミング。眼鏡かけたお顔も何となくルイサダ先生思わせる感じで親近感ありました。

アンコール後もスタンディングと拍手鳴り止まず。オケが袖に入るまで見送りました。マエストロ最後にもう一度舞台にいらして挨拶。熱狂的聴衆におののいて後ずさりして1stバイオリンの譜面台倒しちゃったw。「アリガトウゴザイマシタ」って言ってくださり、こちらこそありがとうです。また日本に来てくださいね!
最後の最後まで舞台に残って撤収作業?するティンパニの方、バチ何種類あったかな?すごい愛とこだわりを感じました。素敵な演奏ありがとうございました!

角野さん翌日韓国ソロリサイタル、と忙しい…
SNSではインスタストーリーとFacebookに高崎公演終了後の記事アップがありました

Truly amazing moment performing Bartok Piano Concerto No.3 with Maestro Sylvain Cambreling and Symphoniker Hamburg!!!

Posted by Hayato Sumino - Cateen on Sunday, July 23, 2023

TwitterではIchikaさんと。同会場別ホールでそれぞれコンサートでしたね!ハシゴされた方、羨ましい!!!

楽しすぎて当日と翌日に一気に感想書いちゃった。長々とお読みくださりありがとうございました。この先は楽曲についての自分用覚えですのでお気になさらず〜。






当日のパンフレット、「ハンブルク響日本ツアー2023」の7公演共通のもので、各公演のプログラム内容とハンブルク交響楽団、指揮者シルヴァン・カンブルラン、ソリスト3名(角野隼斗、マルティン・ガルシア・ガルシア、宮田大)の説明しかなかった。曲目解説ある方が嬉しいんだけどなぁ…

なので自分用覚えとして、公演前日に見たエンター・ザ・ミュージックのチャイコフスキー交響曲第4番の回の書き起こしメモ書き(ツイートしたもの+α)のせておく

ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)
ロシア人作曲家として初めて世界的名声を得た人
一度聴いたら忘れらねない、屈指のメロディメーカー

鉄道事業で財を成した富豪の未亡人ナジェジダ・フォン・メック夫人から6000ルーブルの資金援助を申し出られる。これ以降、1890年までの14年間、メック夫人から資金援助を受けることになる。チャイコフスキーとメック夫人の間には頻繁に手紙が交わされたが、2人が会うことは一度もなかった

交響曲第4番はパトロンのメック夫人に宛てた曲

※以下「」内はチャイコフスキーがメック夫人に宛てた手紙の引用

「1楽章は運命」
9/8拍子で(valse)と楽譜に書いてある。悪魔が踊ってるようだ、と藤岡さん

チャイコフスキーはこの頃ラブレター責めにあって1ヶ月で結婚してしまうが女性を愛するタイプではなく2ヶ月で破綻。モスクワ川で自殺未遂までおこしてしまう

「逃げて夢に浸り第2主題何という優しさでしょうか」
再び運命の動機が現れて…

4番はチャイコが指揮振る前の曲で5、6番に比べると指定が少ない、と藤岡さん

「2楽章は悲哀。青春は遠い過去のこと、それは悲しく甘美なこと」
調性が明るいのに何とも切なく美しい旋律。前半オーボエが後半ファゴットが旋律を奏でます

「3楽章は気まぐれなアラベスク。心は楽しくもなく悲しくもない」
ピチカート、ほろ酔い加減のテンポを心がけてると藤岡さん
「酔っ払いの農民泥臭い歌。どこか遠くで軍隊の行進も」

4楽章「自分に喜びのモチーフが見つからないのなら他人を見ればいい。民衆の中に入っていけばいい」
「彼らは誰かが孤独で悲しみに沈んでいることなど気づかない。おお!彼らは何と陽気な事か!他人の喜びを楽しめばいい。それでも生きることはできるのだ」

暗い…でも音楽は明るい
これ初めて読んだ時衝撃だったよ、と藤岡さん。めっちゃ華やかな曲。ある意味自暴自棄。チャイコフスキーって自暴自棄なところあるんだよ。生水飲んだら死ぬ(コレラ)と言われているのに皆の前で飲み干して命落としてる

この手紙もらったメック夫人、いったいどんな気持ちでしょうね…と繁田アナ

自分はこれだけ大変ってアピール、演技も入ってるかも、と新井鷗子さん

えーそんな事考えた事も無かったとピュア、サチオフジオカさん

途中で1楽章冒頭の運命のファンファーレが出てくる。最後情熱的で華やかに速いテンポで終わる
シンバルと大太鼓が活躍するんだけど譜面通りだと最後トライアングルだけチーンって…すごく虚しくない?これがちゃんと聴こえるようにこだわってると藤岡さん

音楽は明るいんだけど病んでるんだよね〜

演奏の映像は2021.8.22、文化パルク城陽にて。ここでの藤岡さん50回目のコンサート(関西フィル22年目)。
チケットは早くから完売で(何故でしょう笑→Aカップリングが角野隼斗ピアノ協奏曲第1番)ロビーには全てのフライヤーが飾られていました、と番組で紹介されていました

エンター・ザ・ミュージック
2021.11.13(前編)と2021.11.20(後編)の放送分より

前半のバルトークの楽曲解説は日フィルとの大宮公演がのパンフレットが秀逸でしたので抜粋して載せておきます

ハンガリーを代表する音楽家でありながら、晩年はファシズムを逃れてアメリカに亡命し、彼の地で亡くなったバルトーク(1881-1945)。そんな彼が死の直前まで取り組んだのが『ピアノ協奏曲第3番』だ。

バルトークはそれまでも2曲のピアノ協奏曲で好評を博してきていたため、アメリカでも彼の新作協奏曲を求める声が出た。それに応えて書かれたのが当作品。ただし、旧来の彼の協奏曲を特徴づけてきた血湧き肉躍るようなリズムや色彩感、前衛性が薄まり、かわりに調性に基づいた、しみじみとした楽想が随所に現れている。その要因は、わかりやすい曲を好むアメリカの聴衆の好みに合わせたものと言われているが、それ以上に、失われた故郷や過去への郷愁がバルトークの中に溢れていたからだろう

2023.6.30大宮ソニックシティ演奏会パンフレット
プログラムノートより抜粋(文:小宮正安)

日フィルさんとのバルトークもとても良かったですよね!当日のツイート貼り付けておこう