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きっと、ぼくは一人前のこどもになりたいのだろう


6月が終わり、親しい後輩からは内定をもらったとの報告をもらいます。一方のぼくは相変わらず大学で哲学。

気がつくとぼくの同級生の大半が就職してしまいました。特に大学の同期はいわゆる就活偏差値の高い企業へ就職。

ぼくもその特急列車に乗るためのチケットを持っていたはずでした。でも、そのチケットを捨ててしまった。いや、気がついたら失くしていたと言うほうが正しいかもしれません。

幼い頃からこれまでずっと同級生の中で誰よりもおとなになりたいという思いは強かったはずでした。極力親には頼らないようにしようと、友人の誰よりも早い段階から自分で稼いで経済的に自立しようとしたし、初体験は他の誰よりも早く経験しました。

なのになぜ?せっかく憧れていたおとなになるためのチケットが目の前にあるのに。

きっと、ぼくは一人前のこどもになりたいのだろう

それがいまのぼくの答えです。社会に期待される自分を演じ続けるのにはもううんざりです。幼少期から長い間、周囲の期待に応えるために自分の本当の思いをどこかに隠し、それを繰り返していくうちに自分の本当の思いの在り処を忘れてしまいました。ぼくはもっと自分の本当の思いを大切にしたい。自分の思いに素直で、感情が豊かで、世界の常識に塗り固められていない「こども」になりたい。

だから「おとな」になるためのチケットは今のぼくには必要がないのです。もっとわがままに。社会のルールにぼくを合わせるのではなく、むしろぼくのルールに社会を合わせていく。

まだまだぼくは半人前のこどもです。一人前のこどもになること思っていたより難しい道のりです。最近、絵本の研究を始めました。これでもっともっとこどもになれるかな。

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