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【初心者向け】星空撮影テクニックとおすすめの撮影スポット

カメラや写真を教えている中で、「夜景や星空を綺麗に撮るためにはどうしたらいいですか?」と質問されることがよくあります。星空の撮影は、写真撮影のジャンルの中でも非常に人気ですが、少し難易度が高いため、撮影の技術やコツが必要になってきます。

今回は、みなさんのリクエストに応えて、星空を綺麗に撮るためのカメラの設定の仕方やテクニックと私のおすすめの星空スポットを紹介します。

コロナでなかなか外出や旅行をしにくい状況ですが、人混みを避けて星空の撮影に挑戦してみてください。

星空撮影に必要な機材とレンズの種類

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まずは、星空を撮影をするための機材の準備をしましょう。スマホのカメラでは、星空を綺麗に撮影するのは難しいので、一眼レフカメラかミラーレスカメラを使用します。
高感度のカメラが推奨なので、ISO感度を6,400に設定しても、ひどいノイズが出ないカメラを選びましょう。

カメラの高感度性能については、イメージセンサーが大きいものが有利になるので、フルサイズのカメラが推奨ですが、各メーカーの最新の入門型のカメラであれば、全然問題はないかと思います。

角田フォーマット

また、星空撮影で使用するレンズですが、広角レンズでF値が小さいものを選びましょう。焦点距離は24㎜以下、f値は2.8以下のレンズを使用すると安心して撮影が出来ます。こちらの数値より高いレンズでも星空を撮影することは可能です。

参考までにですが、私の機材としては、一眼レフカメラは、NikonD810、レンズはAF-S NIKKOR24-70mmを使用して撮影をしています。
星空を初めて撮影した時は、焦点距離50mmのF値1.8の単焦点レンズを使用していました。

※f値について詳しく知りたい方は、以前のこちらの記事をご覧ください。
https://note.com/tsunophoto/n/n0860b56a80b5

次に、星空撮影の必須アイテムが三脚です。三脚がないと、どんなに優れたカメラやレンズを用意しても、星空の撮影は難しくなります。
2020年現在、最新のカメラやレンズの手振れ補正機能もかなり優秀になりましたが、星空を撮影する際は、カメラを固定するのが必須になるので、用意しましょう。

三脚は安いものでも大丈夫ですが、出来れば安定した脚の太いものを使うのがおすすめです。安い三脚はカメラやレンズの重さに耐えられない場合があります。

星空撮影時のカメラの設定や注意点

ここから、実際の撮影時のカメラの設定について解説をしていきます。星空を撮影する際に気を付けるべき設定が4つあるので、設定ごとに解説します。

1.ISO感度の調整
2.シャッタースピードの調整
3.f値の調整
4.ピントの調整

4つを設定するために、まずは、撮影モードをシャッタースピード優先かマニュアルモードにします。
カメラ任せのオートモードでは星空の撮影は難しいため、シャッタースピード優先モードやマニュアルモードでの基本操作は事前に練習しておきましょう。

撮影モードの設定が完了したら、ISO感度の調整をします。ISO感度は上げるほど明るさが明るくなりますが、その分、画像にノイズが発生しやすくなります。目安としてISO感度を3,200か6,400に調整しましょう。その場の撮影環境にもよるので、試し撮りをしながら微調整します。

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次に、シャッタースピードとf値を調整します。星空の撮影を行う場合は、周りが非常に暗いため、なるべく多くの光をカメラに取り込む必要があります。そのため、レンズで一番小さいf値に設定しましょう。f値の目安としては、前述のとおり2.8以下が推奨となります。

シャッタースピードに関しては、目安として10秒~15秒くらいに設定するといいでしょう。15秒以上にすると、星の軌道が写ってしまう可能性があります。

ただし、f値が大きい場合やISO感度が低い場合は、暗くて星が写らないため、シャッタースピードを15秒以上で撮影をする必要があります。注意してください。

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最後に、ピントの調整になりますが、暗い中でのピント調整が一番難しいです。オートフォーカスでは、暗くて星にピントを合わせることが出来ないため、マニュアルフォーカスでピント調整をする必要があります。

ファインダーを覗きながら調整するのは、暗くて難しいので、液晶画面を拡大して調整するのがいいでしょう。

調整方法としては、肉眼でも見える明るい星にカメラを向けて、カメラのライブビューモードを起動して星が画面の中央になるように操作します。
レンズのピントリングを調整して、星が一番小さくなるところを探します。一番小さくなったらピントが合っている状態になります。ピントがあったらズームリングが動かないようにを固定しましょう。

また、遠くに明るい光や街灯がある場合は、オートフォーカスでもピントが合う可能性があるので、明るい光でピントを合わせてからマニュアルフォーカスに切り替えてズームリングを固定します。この方法だと少し簡単にピントを合わせられます。

明るいタイミングで現地入り出来るなら、あらかじめ空に合わせてピントを合わせて固定しておけば、暗くなってから設定する必要はないので、一番簡単にピントを合わせることが出来ます。

最後に、シャッターを切る際は手ブレをしないようにレリーズかセルフタイマーを利用しましょう。
カメラの設定やピントの合わせ方は、色々な方法がありますが、本番でいきなりだとなかなか厳しいです。事前に何回か練習をしてから撮影に行くのがいいでしょう。

関東周辺の星空が綺麗なおすすめのスポット

撮影準備、星空撮影の方法を学んだら、実際に星空が綺麗なスポットに行って撮影をしてみましょう。私がおすすめの星空のスポットを少しだけ紹介しますので、もし行く場所に迷ったら参考にしてみてください。

1.千葉県南房総の野島埼灯台

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住所:千葉県南房総市白浜町白浜630

南房総は、海鮮も自然も堪能出来るのでおすすめです。天の川が見えるタイミングは、カメラマンの方も沢山いますので真夜中でも安心して撮影できます。

2.山梨県本栖湖

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住所:山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926

ゆるキャン△の聖地でもある本栖湖の浩庵キャンプ場は、富士山と一緒に星空を観ることが出来ます。キャンプ場なので、人も多くて安心な星空撮影スポットです。

3.長野県上高地

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住所:長野県松本市安曇上高地

上高地は年中マイカー規制があるので、途中からはタクシーかバスでしか行けない場所です。神秘的な場所で自然の宝庫なので、外光もほとんどなく星空を綺麗に撮影することが出来ます。

実際に星空撮影をしてみましょう

今回は、星空を綺麗に撮る方法について紹介しました。星空を綺麗に撮るには、天候などのタイミングも非常に重要になってくるため、運も必要になってきます。その時に、失敗しないようにも撮り方をしっかりマスターしておきましょう。

また、日本には星空が綺麗に見えるスポットは、まだまだ、たくさんあるので今後も色々な場所を紹介していきたいと思います。

初めて星空の撮影する人は、もしかすると、最初はうまくいかないかもしれないですが、何度も経験を積むことで必ず上手くなっていきます。是非、素敵な星空の写真を撮れるように頑張りましょう。

Instagramで星空の写真を含めて色々な写真を投稿してるので、良かったら覗いてフォローしてもらえれば嬉しいです。

http://instagram.com/tsunophoto

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