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夏のはじまりと蒲焼丼

#10 18/06/30

今日は土曜日。思いっきり寝坊して、9時に目を覚ます。
部屋の中はすでにうだるような暑さになっていた。扇風機をつけて、しばらくベットの上でスマホを弄りながらゴロゴロする。至福の時間。

さすがに暑さに限界が来て、活動を開始する。朝ごはんを食べて、出かける準備をしなければ、と思いながらもう一度ゴロゴロする。YouTubeを見ながらのゴロゴロ。誰にも何も言われない、誰にも迷惑をかけていない、素晴らしい時間。

お昼ご飯は外で食べようかなと思っていたけれど、お昼ご飯がさんまの蒲焼丼と言われた私はすぐさま飛びついた。
蒲焼丼。なんて素晴らしい響きだろう。
「今日の蒲焼丼は1人前50円よ〜賢い買い物したわ〜」と満足気な母親。
私の母は自画自賛が多い。自分で自分のことを褒めるのは大事なことよ、とよく言っている。

あったかいご飯の上に、スライスした玉ねぎ。その上に甘辛く味付けされたさんまの蒲焼が乗っている。タレをたっぷりとかけて完成だ。
3000円のうなぎじゃないけど、50円のさんまだって十分に美味しい。母親の味付けも絶妙で、老舗の3000円のうなぎとだっていい勝負だと思う。

さんまの蒲焼丼を食べながら、私も結婚したら休日のお昼ご飯にさんまの蒲焼丼を作りたいなって思った。
50円の見切り品のさんまを、「50円だけど美味しいねぇ」って旦那さんと笑いながら食べたい。

***

今日は用事があったので、出かける準備をした。
電車に1時間半近く揺られて、そこから徒歩で20分。
バカみたいに暑かった、20分歩いただけで体力のほとんどが持っていかれる。
日傘をさしたけど、風が強くてほとんど意味を成さない。でも日傘の防御力は本当に強い。

久しぶりに歩く街で、地図を見ながら、ゆっくり進んだ。汗が滝のように流れてくる。
新陳代謝のいい私は、恐ろしいほど汗をかく。特に顔。個人的には超最悪。夏場はメイクの意味がさっぱりない。
もはや諦めて、日焼け止めだけは必死に塗って、それ以外はぱっぱらぱーでいいかなと思ったり。ウォータープルーフ仕様は必須になっている。

軽い熱中症だったのか、頭痛がひどくなる。
帰りの電車でも頭痛がひどい、その上隣に缶ビールを持ってすでに出来上がってるおじさんが座ってきた。めっちゃお酒臭くて最悪な気分になる。
自分の頭を触ると、めちゃくちゃ暑くて、「おぉ~今年初の熱中症か~~?」と半分自分を煽り、半分「めっちゃ頭痛いよ!!」とグロッキーになっていた。
座った座席でも肩身が狭くて、ずっと緊張状態が続いていた。

そんなこんなで家の近くまでなんとか帰ってくる。ふらふらで、「美味しいアイスコーヒー飲まないともうだめ、家まで帰れない」という状態になっていた。コメダ珈琲に駆け込む。
いつものアイスコーヒーと、季節限定の「シロノワール爽夏」ミニサイズを注文。
アイスコーヒーが運ばれてくる。一口飲んだ瞬間に生き返った。美味しい、めちゃくちゃ美味しい。
恋人に「熱中症で機嫌と体調が悪かったけど、コメダのアイスコーヒー飲んだらご機嫌になった」とラインを送ったら「コメダで幸せになれるなら安上がりだね」と返ってきた。420円でご機嫌になれるなんて、なんとコスパのいい単純な、ということだ。
単純で何が悪い、単純でハッピーだ。はっはっは。

シロノワールの上に乗ってるソフトクリームがくたっとしていた。いつもはほどほどに元気があるのに、ものすごく脱力状態。
ソフトクリームだって夏バテするよなぁ、なんて心の中で声をかける。

1週間分の日記をほぼ日手帳に書く。人に言えない毒を吐いたり、喜びを綴ったり。今日で6月も終わるから、ほぼ日手帳の前半戦も終わり。今年は、上半期下半期で2冊に分かれている手帳を使っているから、この手帳とも今日でさよならだ。
殴り書きだったり、丁寧に書き込んだり、空白だったり、色々な使い方をしていたけれど、私の大事ないろんなものが詰まってるほぼ日手帳。よく頑張ってくれた。
後半戦はもっとぼろぼろになるまで使い込んでいきたいな。