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男害オタへの有効なカウンター入門

「男害オタに対するカウンターをしたいが連中の加害性が怖い。どうすればいいだろうか」と迷う人達のために向けた「傷つかずに男害オタへの有効なカウンターをするために」シリーズの第1回記事である。いかにして自分を傷つけずに男害オタへのカウンターを行うかのノウハウを私なりに詰め込んだので、ぜひとも参考にしていただきたい。

男害オタによる他者への嫌がらせ、ネットリンチ、延々と続く粘着などの暴走は日を追うごとに酷くなり、仁藤夢乃さんへの集団名誉毀損、脅迫DM、○害予告、レ○プ予告、商品送り付け等の偽計業務妨害など、その悪行はさらにエスカレートしている。そうした男害オタに対して一定規模のカウンターは行われているものの、その人数は甘めに見ても桁が少なくとも1つ違っており、男害オタの傍若無人な振る舞いを止められるには至っていない。しかし、現在はまだ男害オタに対してカウンターは行っていないが、男害オタの行動に対する不満を強く持っており、できることなら自分もカウンターに参加したいと思っている人は潜在的には多いのではないかと思っている。とはいえ、あの男害オタの数の多さと暴力性の強さを見れば、「でもカウンターをするのは怖い」と二の足を踏むのは当然であろう。

そもそも今では男害オタを日々批判している私自身さえ「男害オタを批判したいが怖い」と何年も逡巡し、現在のアカウントを作るまでかなりの年月を要したほどであり、またアカウントを作って間もない頃は害悪的な男オタクを批判する投稿をするのが怖く、投稿の際に手が震えることもあったほどである。

しかし今では継続して安定的に、さらに男害オタに心を傷つけられることもなく、彼らへの批判を行うことに成功している。そこに至るまでに私が得てきたノウハウをここで公開することで、「自分も本当なら男害オタへのカウンターをしたい」と思っている人達への後押しをしたいと思ってこの文章を書くことにした。

§カウンター専用のアカウントを作ろう


男害オタへのカウンターを行うにあたって、最初にするべきことは男害オタへのカウンターに特化したアカウントを作ることである。趣味アカウントや日常アカウントでそのまま男害オタへのカウンターを行うのは不可能ではないが、私としてはとてもオススメできない。というのも、男害オタの中には過去ツイートや投稿された写真をもとに個人特定をしにかかってくる奴等がワンサカといるためである。実際に男害オタへのカウンターを行っていた女性アカウントの多くが個人特定され、アカウント休止や削除に追い込まれた例が後を絶たない。そうしたこともあり、特に女性は個人特定のターゲットにされやすいのでカウンター専用アカウントを持つことを強く推奨したい。

個人特定を防ぐためには、カウンター専用アカウントであっても、プライベートに関する話や普段の生活の中で撮った写真は一切上げない方針を採るか、あるいはそれらの話題には適度にフェイクをまぜておくなどの工夫をしておいたほうがいいだろう。特に気を付けたほうがいいのは写真で、たとえば友人との外出時に撮った写真を上げると、男害オタがその友人側のアカウントをインスタグラムなどから探し出して、そこから個人情報を特定されてしまうということもある。こうした事態を防ぐためにも、プライベートの情報はできるだけ出さないようにし、インスタグラムなどでアカウントを持っている場合には、特徴の似たアカウント名にしないように心がけるなどしておくといいだろう。

§自分に向けられる中傷は一切見ないようにする


男害オタへのカウンターアカウントを運用すると、男害オタに見つかるや否やとんでもない数の誹謗中傷が飛んでくることになる。女性の場合は男性の10倍以上の誹謗中傷が来るといっても過言ではないほどである。一見普通の応答のように見せかけたシーライオニングから、明らかなクソリプ、「○ねクソフェミ」「○すぞ」などの脅迫までもがツイートや引用RT、さらにはDMで大量に送り付けられるのが珍しくないのである。またDMに男性器の写真やグロ画像などが送られてくるのも日常茶飯事と言っていい。男害オタは数が多いうえに加害性がとんでもなく高いので、こんな連中とまともに向き合っていると心が壊れてしまうのも当然だろう。これまでにも実際に長らく男害オタと真正面から戦ってきたものの、最終的に心が折れてしまった人を何人も見てきた。

私もアカウント開設当初は送られてくるリプや引用RTを全て読んでいたので、判で押したようなクソリプが数百単位で来たときや、「意見は違うけど真面目そうな人だから応答しよう」と思って答えたら、ただのシーライオニング野郎で煮え湯を飲まされたことが何度もあった。

しかし、これらの苦い経験から一つだけ大きな収穫があったのだ。それは「男害オタから送られてくるリプや引用RT、DMには読む価値のあるものが一つもない」という事実である。意見が違っても「なるほどそういう視点があるのか」と思わせるようなリプがあれば、まだ読む価値も少しはあるだろう。しかし彼らは金太郎飴のような似たようなクソリプか、ただの罵倒・誹謗中傷、あとは真面目さを装ったシーライオンなどの詭弁野郎しかいないのである。

そこで私が最終的にたどりついたのが、「いくら単純なクソリプであっても、自分自身に直接向けられた悪意を大量に浴びるとやはり傷つくものだ。それに応答に値する男害オタからのリプなど一つもないのだから、もう一切リプも引用も読まないようにすればいいのだ」という結論だった。

DMについてはtwitter上の設定で「自分がフォローしている相手以外からのDMを受け付けないようにする」ことができるので、そのようにすることで、リプ・引用・DMの全ての手段で男害オタからの自分への攻撃をシャットアウトすることにしたのだ。

したがって、これから「男害オタへのカウンターを始めたい」と思っている人達には、まずDMを「自分がフォローしている相手以外からは受け付けない」設定にし、さらに通知もOFFにするのに加え、自分に対して向けられたあらゆるリプも引用も一切読まないようにすることを強く推奨したい。

男害オタに対してカウンターするために重要なのは、「男害オタに真正面から立ち向かう勇気と折れない心」などではなく、むしろ「ついリプや引用を読みたくなってもグッと我慢して見ない勇気」のほうなのだ。とりわけ男害オタは嫌がらせに対する女性からの応答を楽しむ節が非常に強くあるので、真正面からレスバするのは絶対にやめたほうがいいだろう。心が折れてしまう以外の結果は生まないだろうから。

たとえ男害オタへのカウンター用のアカウントであっても、一番大事なことは「自分の心を守ること」であることを何より強く意識しておこう。

ところで、この「リプも引用も読まない」という戦術には大きな弱点が一つある。それは友好的なリプや引用も読めなくなってしまうことだ。しかし、自分がフォローしている相手からのリプはタイムラインに表れるので、友好的な関係を築きたいと思っている人に対してはフォローしておけば普通にやり取りをすることができる。また、フォロー/フォロワー関係にあればDMを送ることができるので、友好的なやり取りはDMで行うことで、リプや引用を読まなくともフォロワーと有機的な関係を構築することはできるだろう。

§男害オタのブロックはしたほうがいいのか


男害オタは粘着嫌がらせ傾向が強いので、男害オタの批判をしているアカウントを監視フォローしてくることがよくある。要は一種の嫌がらせとしてフォローしてくるというわけである。これらのアカウントをブロックするべきかどうかだが、これはどちらでも好きな方法を選べばいいだろう。というのも、リプも引用も見ないという方針を採っている以上、監視フォローしてきた男害オタが粘着をしてきても自分の視界には入らないので、ブロックしても特に変化が起きないためである。それゆえ、私自身はいくら嫌な奴でもブロックはしないという方針を採っている。しかしそれは決して男害オタに対して優しいということではなく、「いつ誰でも批判したいと思ったときに批判できるように、こちらからはブロックしない」という意図があるためである。一方でリプ欄に粘着することで有名な男害オタなどはあらかじめブロックしておいてもいいだろう。そうすることによって、自分のツイートのリプ欄の汚れをある程度取り除く効果が期待できるためである。いずれにしても、「リプも引用も見ない」という方針を採る場合はブロックの方針についてはそこまで深く考えなくても大丈夫である。

§あとは好きに自分の考えを発信しよう


あとは通常ツイートでも、男害オタへの反論リプや反論引用RTでも、あるいは考えが近い人との友好的なやり取りでも自由にすればいいだろう。しかし、ここでもやはり気を付けるべきは、「自分が男害オタに飛ばした反論リプや反論引用RTに対して、その男害オタがどう反応するか」を気にしてしまうことだ。ここでついうっかり見に行ってしまうと、クソリプや誹謗中傷を浴びせられて嫌な思いをさせられてしまう。そのため、男害オタに反論リプや反論引用RTを飛ばすときの最も大事なコツは「ヒット・アンド・アウェイ」である。「一発ガツンとやったら、あとはそいつからの再反論なんて知らね」という気楽な態度でいることが重要なのである。

§フォロワーはどう増やせばいいのか


フォロワーが100ぐらいに達すると、あとは普通に発言しているだけで自然とフォロワーの数も増えていくのだが、問題はフォロワーが50以下ぐらいの小さなアカウントのときの話である。まず最初にプロフィールを簡単に整備し、自分の考えがある程度伝わるぐらいの通常のツイートはしておこう。いくら新規アカウントと言っても、「まだ誰も見に来てくれないし」と無言のままでいると、ページを見に来てもらってもどんな方針のアカウントなのかわかってもらえず、フォローしてもらいにくくなってしまう。だから、フォロワーがほぼゼロであっても、ページを見に来てくれた人への自己紹介の意味も込めてツイートはしておこう。しかし、フォロワーがいない段階では、そもそも自分のツイートが注目されることが少ないため、やはりフォロワーが増えにくいという問題は生じる。そこで私としては、自分と近い考えの大手アカウントのツイートに、しっかりと練った読みごたえのあるリプをつけることをオススメしたい。そうすると考えの近い人達との交流が生まれたり、場合によっては大手アカウントからリツイートされることで注目度が上がることがあり、フォロワー数の増加に貢献してくれるだろう。また、自分と近い人達の間でのハッシュタグでの運動があるときは、そこに参加するのもフォロワーを増やす有効な方法となるであろう。

§カウンターに意味はあるのかと迷いを感じたときは


男害オタへのカウンターを行っているときに、もしかすると次のような迷いを感じることがあるかもしれない。「男害オタへのカウンターを続けることに意味はあるのだろうか。男害オタ連中が私達の主張を聞いて心を入れ替える可能性なんてないのに」というように。

そうした思いが生まれるのは非常によくわかる。しかし男害オタへのカウンターには紛れもなく意味はあるのだ。あなたのツイートは男害オタ本人の心は動かさなくとも、それを読んだ普通の人の心を動かす可能性は十分にある。それによって、「これ以上男害オタに好き放題させていてはいけない」という意識が水面下で広がっていき、それがさらに新たなカウンターに繋がるなどの好循環に結びついていくのだ。

§どう言語化したらいいかわからない


男害オタへのカウンター活動を始めると、たとえば駅などに萌えエロ広告がデカデカと貼られているなどの情報を耳にして、それを批判したいとは思うものの、「どんなふうにこの問題を批判すれば説得力のある言葉になるのだろう」といった迷いを感じることもあるだろう。やはり綿密に説得力のある論を組み立てたほうが支持の広がりも生みやすくなるからなおさらである。

その点についてはこの「傷つかずに男害オタへの有効なカウンターをするために」シリーズの次回記事「女性の性的客体化と主体」と次々回記事「性的客体化された女性表象はなぜ問題なのか」にて深く説明していくことにしよう。

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