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生まれて初めてもらったボーナスで職業用のミシンを買った④

専門学校にも行った事がなければ、まして他所での経験もない未経験で未熟な馬鹿たれ。
そして更に言えば
技術的に無知なのに加えて社交性も著しく低く、分からない事があっても素直に聞けず勝手に自己流でやり過ごす。

基本的にあまり変わっていない自分に落ち込んでいた(今書いていても改めて落ち込む)。

あまり変わらないどころか、余計に悪化していた。
恋人がほぼ1人でやっている会社にはめちゃくちゃ怖いが尊敬する上司などはおらず、分からない事は外で頼んでいる税理士さんに聞くしかなかった。
しかし経理に関しては洋裁以上に全くの無知で、分からない事を聞こうにも何から聞けばいいのか分からず、何とか自分なりに質問事項をまとめてみるもののいざ電話で税理士さんに質問してみれば、私のあまりにトンチンカンな質問内容に税理士さんを困らせてしまう始末。
当然、税理士さんから何か質問されても全ての単語が外国語に等しかったので、まともに応えられる事などあり得なかった。
ちなみに言えばこの当時の私はPCは所有した事がなく、調べたい事があれば近所のインターネットカフェに出向くような程度の使用頻度しかなかった。エクセルもワードも使えるはずもなく、そもそもパソコンの事をコンピューターと言っていた。まじで。

そんな丸腰もいい所で望んだ第1期の決算打ち合わせでは、私のお話にならない帳簿ミスの山で周りの人達に迷惑を掛けまくって終わった。
税理士さん達の視線が痛かった。

洋裁時代に培った経験なんて何の役にも立たず、ただの見通しの甘い馬鹿たれがいるだけだった。

無知で経験のない事が馬鹿なんじゃない。
その事で卑屈になったり、自分に都合のいい甘ったれた考えに囚われているその気持ちが馬鹿たれなんだぞとその時の私に言いたい。
背中をさすって教えてやりたい。

(泣きたくなってきたけど、ボーナスでミシンを買ったのでまだ続く)

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