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MBTI診断の負の側面について

巷でMBTI診断のことを目にしたことのある人は少なくないと思う。
診断を受けていなくとも、Twitterなどのプロフィールに「ESFJ」「INFP」などのアルファベット四文字が並んでいるのを見たことがあるかもしれない。

このMBTI診断はとても面白いのだが、付き合い方を間違えると問題が起きる可能性がある。

そもそもMBTI診断って何?

MBTIは「マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標」のことだ。

この指標によると、人間の性格は16種類に大別されるという。「内向的(I)or外向的(E)」「直感(N)or感覚(S)」「感情(F)or論理(T)」「知覚(P)or判断(J)」といった具合である。

これでINTP、ESTJなど四文字のアルファベットの組み合わせが生まれる。この組み合わせが16通りあるのだ。

更に16Personalitiesというサイトでは、それぞれの性格を「激動型(T)」と「自己主張型(A)」に分けている。そういうわけで、16Personalitiesは本当は32Personalitiesである。余談だが筆者は「INTP-T」で、「論理学者タイプ」だ。

注:16Personalitiesは、超厳密にはMBTI診断とは別のものである。しかし巷でMBTI診断という場合の多くは16Personalitiesを指しているため、この記事では16Personalitiesベースで話を進めようと思う。


MBTIと相性論

MBTIに、相性論は存在しないとされている。しかしながら、「このタイプはあのタイプと相性が良い・悪い」などという趣旨の情報がインターネットに溢れている。

恋人探しや婚活をMBTIをもとにして行う者も少なからず存在するらしい。自分はこれだから、あのタイプの人とは相容れない。と予め決めつけて視野を狭めてしまうのだろうか。

当たり前だが、MBTIは一種の視点にすぎず、絶対的な指標でもなんでもない。そもそも科学的根拠はない。そんなMBTIにとらわれすぎて視野が狭くなるーーこれは非常にもったいないことだ。

人間関係の構築や維持にあたって、MBTIにとらわれすぎないように注意するべきである。

MBTIと他人を見る目

先述した相性のことにも繋がるのだが「あの人のMBTIはどれどれだ」「だからあの人はあんな感じだ」と決めつけてしまう人もいるようだ。 

他人のMBTIについて考え分析するのは全くもって自由だが、MBTIを基盤として他人の性格を考えるべきではない。

各MBTIにはステレオタイプが存在するが、他人の性格とそのステレオタイプをリンクさせると、その人を見る目自体が変わってしまう恐れがある。

MBTIと自己評価

自分のMBTIを知るのは悪いことではない。それがプラスに働くこともある。しかし自分はこのタイプだからこうするべきだ、こうであるべきだと無意識のうちに考えてしまうことがあるかもしれない。

自分が◯◯が苦手なのはこのタイプなせいだ、と割り切ってしまうと、その苦手に向き合うことができなくなってしまう。



MBTI診断を真に受けすぎるのは良くない。そもそも私はMBTI診断自体、自己を見つめて高めるためのものだと思っている。面白いものだからこそ、有益に活用していくべきだ。

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