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Silencerという発狂バンド

スカンジナビアの中央に位置する王国・スウェーデン。
巨大家具屋や世界一臭い食べ物で有名なこの国に、知る人ぞ知る発狂メタルバンドが存在した!!



ボーカルのNattramn氏

この人がボーカリストである(震え声)。
見て欲しい。この包帯ぐるぐる巻きで血の染みた顔面。同じく包帯ぐるぐる巻きの両手。なぜか豚の足を装着している。そして締まりのない腹。
この類を見ぬ醜怪さよ!! 

これがPVで、もちろん年齢制限付きである。モノクロでよかったですね……。ちなみにこの映像はバンド側が制作したのではなく、Begottenという映画のシーンをまとめたものらしい。

"Leap, Leap, Leap, Leap
From Life,
Leave Yourself,
Die With Me"



陰鬱なギターに異常な声。Nattramnのボーカルスタイルは唯一無二だ。いい大人がこんな声を出しているのである……。

https://www.youtube.com/watch?v=EcofqjYPW4c

そしてこの曲では、泣いているかと思えば笑い出し、急に「ホイーーーー!!!」と怒り出す。ここまで喜怒哀楽の激しい曲もあまりないだろう(多分)。

余談だが、この曲の歌詞は反ユダヤ主義的である。
"Slay The Lion Of Juda,
Revive The Night Of Crystals!"


ちなみに、アルバムはこの二曲と他四曲が収録された "Death - Pierce Me" のみである。なぜ一枚しかないのか、理由は後述する。



さて、ここまで読んだあなた。

「ええー?どうせ狂っていると言っても表面的なところだけじゃないのー?」


甘いっ!!


ボーカリストNattramnは重度の統合失調症で、普段から奇行が目立ち、レコーディングの最中に自傷行為をしたとされる。そして、アルバムを一枚リリースした後に精神病院に入れられたという。

「私はトマス・クイック(スウェーデンの連続殺人鬼)のように有名になる」というメッセージと、ハーケンクロイツを書いたメモを残し、病院から脱走する。
そして公園で二人の少女を斧で襲い、うち一人は重傷を負ってしまう。

Nattramnは警察に自らを殺すように言い、斧で自殺も図った。




……。




これが本当なのか、少し誇張されているという説もあるが、Nattramnが捕まった時のニュースもある(スウェーデン語なのでGoogle翻訳か何かに頼っていただきたい)。



恐らくあのボーカルスタイルは、Nattramnの精神的苦痛を体現していると思われる。


そして気付いた人もいると思うが、演奏は非常に丁寧である。ギター、ベースはLeereが担当しており、ドラムはドラムマシンが使われているらしい。
丁寧な演奏はボーカルのヤバさを引き立てている……。


きみもサイレンサーワールドを体験してみよう!!


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