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撮影について【2024年版】

こんにちは。北海道の20℃満たない春にすでにTシャツのフォトグラファー吊るし柿です。

プロに頼むといくらなの?とインスタで聞かれることや疑問に思っている方が多く、でも、多くのプロが値段の記載が無かったりと、悩まれている方も多いと思います。

ということで今回は、今現在のプロの相場と諸事情、各依頼サイトなどの状態、なぜ金額が違うのか。そして自分に依頼した場合の目安を書いていきたいと思います。

(※この記事は2024年5月現在です。)





カメラマンの種類

なぜバラツキが存在するのか

カメラマンという業界は安い案件から高い撮影料がかかる場合があります。これはカメラマンが学歴や資格を必要なく、カメラを持っていて名乗ればカメラマン。という環境があります。

ですので、何十年もスタジオでアシスタントに従事しその後にカメラマンを継承した人。カメラを買ったその日から「僕はカメラマンです。ご依頼お待ちしております!」という人まで差があるのです。

こう説明すると技術力に差がある。というのは明白でしょう。
たまにクライアントから「以前別の業者に高いお金を払ったのにそんなに利益がでない」逆に「これでこんなにお金がかかるんだ」と言われることがあります。

これには適正料金からみて価格に合ったカメラマンか?という依頼する側の問題と、撮影したいカメラマンがいくら欲しいのか?という需要と供給によります。

なので、適正料金を知る。というのはお互い大事なのと。カメラマンは技術力の向上と向上した上で値上げする必要性があります。


「カメラマンは何でも屋」ではないということ

カメラマンに頼めば写真や動画を撮ってくれる。という人は多いな。と思います。なぜなら「写真」というおおまかなジャンルに分類されている。という現状が日本にはあります。
まず「写真」と「動画」クリエイターでは使う機材やカメラ、個人かチームか。頭の使い方から撮影方法まで違います。

そして写真カメラマンだとしても
・スタジオで商品や広告モデルを撮るカメラマン
・スタジオで料理を撮るカメラマン
・スタジオで記念写真や証明写真を撮るカメラマン
・出張で赤ちゃんや新生児、七五三を撮るカメラマン
・会社のホームページや実績、現場を撮影する出張カメラマン
・ライブや講演会といったイベントを撮影するカメラマン
・結婚式場で撮影するカメラマン
・学校の行事を撮影するカメラマン
・独自の世界観を売るインフルエンサーカメラマン
・スポーツを撮影するカメラマン
・野生動物や山や風景を撮るカメラマン
・海中に潜って撮影するカメラマン
…etc.

こんなに分かれており、撮影方法やワークフローが全く違います。

そのため、このジャンルは得意だけど、このジャンルは不得意。というカメラマンがほとんどですし、機材やレンズに至るまでまるで違います。
なので、欲しい写真のジャンルに合ったカメラマンを選ぶ必要があります。

そんな私は過去に下積み時代にあれもこれもやれ。と逆らえずにいたこともあり、写真と動画の両方はもちろんのこと、上の新生児と海中以外の撮影はやったことはあり、なぜかカメラマンだからできるよね。ということで「各種撮影、写真加工、動画編集、デザイン制作、名刺制作、ロゴ制作、イラスト制作、SNS運用、Youtube編集、アニメーション制作、ECサイト運営」となぜかやったことがないのに調べてやれ。という普通だったらパワハラ?になりかねない状況でやったことは過去あります(笑)ドローン撮影とwebサイト制作もやらされそうになりましたが意地でも断りました(笑)


SNS時代のカメラマンの見方

カメラマンによってはSNSに全く写真を投稿しない人もいれば、とにかく毎日投稿してる人もいます。

なぜ前者がいるのでしょうか?

カメラマンの撮った写真は日本においては会社またはクライアントの持ち物。という考えが多いです(ですが、著作権はカメラマンです)
そしてクライアントの問題解決の為の写真。と割り切っているため。という場合もあります。

しかし、カメラマンが好きな写真=クライアントが好きな写真

が一致する場合があります。ポートレートや結婚式前撮り、キッズフォトでよく見られる後継だったりします。こちらが後者のSNSで集客で見られるカメラマンが多いです。

もちろん、多くのカメラマンはSNSにアップする際は、自分の好きな写真に揃えてる。またはインスタの集客のためにジャンル認定のために全て整えてる。のどちらかが多いです。もし、このカメラマンにこんな写真が撮れるのかどうか尋ねたい場合は、会った時にポートフォリオを見せて欲しい。と言えば大体は何かしらもっています。あとはホームページから問い合わせて見ましょう。


どうやってカメラマンに撮影を依頼するか

依頼をする手段

カメラマンに撮影を依頼する方法はいくつかあります。

・広告代理店に依頼して広告とセットでお願いする。
・結婚式場などイベントの場所や会社に依頼する。
・写真館に依頼する。
・広告撮影スタジオに依頼する。
・カメラマン派遣サイトに依頼をする。
・登録販売サイトで依頼をする。
・クラウドサービスで依頼を掲示する。
・個人に直接依頼する。

という方法があります。

予算によって合わせるのが一番ですが、心配な人は高いお金を払って広告代理店をお勧めします。もちろん、一概にいいとは言えません。なぜなら広告代理店はブランディングや売るための動線を引いてくれます。なので広告会社は誰がこの広告の得意分野か。を知ってはいますが、手数料も高いです。


カメラマンの報酬ってどのくらい?

ここを気になる人も多いと思います。少なくともカメラマンは。
なぜなら最終的にカメラマンの収入になる部分で、カメラマンへの報酬が少ないとカメラマンが食べていけないだけではなく、カメラや機材、撮影時間にお金がかけられない為、限られた写真しかもらえない場合があります。

また、安ければ当然、編集がなかったり補助するアシスタントが雇えないカメラマンが。ということにもなるので、スタジオなどは高めの傾向があります。

例えばイベントカメラマンであれば1時間あたり1万円のから1日3万円と決め方が違ったり。

個人向け出張記念写真で1件あたり5000円から4万などなど。
会社や個人によって請求額は変わります。

商品撮影でEC用となれば1件15カットで1万前後とか安いところもありますが、大きい広告撮影になれば1件半日程度の撮影で1枚で100万円だったりします。

学校写真は2万ぐらいからあればモータースポーツやオリンピックなどのスポーツ系で望遠レンズを使うとなれば1日15万〜50万の金額だったりもします。

ポートレートも証明写真の1000円からポトレ好きの5000円、スタジオで1カット5万や20万なんてことも。

そうです。この業界は一概に言えないのです。(でもカメラマンが食べていける価格でありたいのと、最近は個人事業主扱いなのに最低賃金以下で働かされる赤字カメラマンも多いので、良心的にも法的にも沿った価格をお願いいたします。願望)


手数料ってどのくらい?

広告代理店や結婚式場、カメラマン派遣サイトやクラウドサービスによって変わります。
もちろん手数料が悪いわけではありません。広告代理店のブランディング費用や打ち合わせ費、派遣サイトのサイト維持費や更新にお金がかかるので、その分の利益は必要です(※もちろん、利益を儲けに回す会社もありますが、、、)

大体ですが、カメラマンまでの手数料が
結婚式場や広告代理店で70から90%
登録制派遣サイトで30%から70%
クラウドサービスで15%から35%

結婚式場や広告代理店の手数料が高いのは結婚式場や広告代理店の手数料はおよそ半分くらい。と言われておりますが、カメラマン個人に仕事が行くのではなく、撮影会社に一度行きます。これはどの業界もそうなのですが(どの業界も日本の問題点として取り上げられますが)、二次請け、三次…とここで手数料がかかりカメラマンの報酬となります。

たまに高い撮影料を払ったのに、記者の人が片手間で。とか、バイトやエントリーカメラの初心者の子が来た。対していい結果が得られなかった。といった場合は、
・そもそも高いと思っていた撮影料が相場より低かった。
・中間の手数料が高く設定されていたか(中抜きされていた)
・その日に人手がいなかった。
を疑ってみてください。

なお、登録制派遣サイトで高めの金額で提示してくることはあるかと思いますが、これは手数料分を上乗せしてることがあります。
UberEatsを注文したことがある人ならわかりますが、
UberEatsは顧客には配送料をもらい、店舗には売上の約33%をUberEatsに支払わなければなりません。そのため、店舗で食べるより高い。というのはこの手数料分を上乗せして利益を出そうとしているわけです。


登録制派遣サイトと販売サイト、クラウドサービスの違い

ここの点で不明な方もいらっしゃると思うので補足します。
登録制サイトは登録会社が一度面接やポートフォリオの提出、またはテストを合格したカメラマンが仕事を受注できるようになっており、顧客の依頼に対して応募またはマッチングさせる仕組みです。
その為、カメラマンの技術力はある程度担保されているのが特徴です。

一方で販売サイトはカメラマンが価格を設定して、それに依頼したい顧客がお願いする仕組みです。クラウドサービスは逆で顧客が依頼したい値段と設定にカメラマンが応募する仕組みです。
その為。カメラマンの技術を保証されるわけではないのです。その為応募の前に実績を求めるクライアントもいますが、クラウドサービスで安い金額設定が横行してしまったためか、「実績作りか副収入でちょっとお金欲しい人」が多い傾向です。
もちろんそのためかたまに高い単価の仕事があると群がる傾向もあります。

ちなみに例として、クラウド系は明確に手数料が出されており
・ミツモアの手数料:33%(実質)+応募手数料
・ランサーズの手数料:16.5%
・ココナラの手数料:22%

となります。


各webサイトごとの料金設定


広告スタジオ

実はここのジャンルが一番、記事を書くにはよくわからないブラックボックスです。なぜならカメラマンは価格を提示しないことが多いのです。
どういうことかというと、顧客の中には「どんな写真があればいいけどとにかく写真が欲しい」という顧客もいるため、カメラマンとしては「明確なターゲットや必要な写真がわからないと何でもかんでも撮ってしまう」という使う顧客にとってもカメラマンにとっても利益の産まない写真となる可能性があるわけです。

なので「どんなターゲット層で何枚どこに必要でどのくらい時間が必要で…」という5W1Hを明確にする必要があります(最初に広告代理店を通した方がいい。というのは広告代理店または信頼できるマーケターやアートディレクターに相談した上で一緒に仕事をお願いした方が良い。という理由です)
そのため、掲示していたとしてもこれが平均。というよりは安く見せるために安く見積もった場合のパッケージまたはあやふやなままで高くなった場合のパッケージとして見せている場合が多いので、もちろんスタジオに限った話ではなく個人カメラマンも同じ悩みはあります。

という感じで参考リンクを貼っておきます。

(なお、自分も値段の参考にしてますが、こんなのあるよーくらいで目を通していただけたら幸いです)


・LA-VIE COMMERCIAL PHOTO(ウェディングも撮影してる会社です)


・CORD3様記事


・TOTTA(deltaphoto)様記事(わかりやすいです)



登録型カメラマン派遣サイト

登録型は料金が明確に書かれておりますが、撮影する内容やカット数、撮影時間などがプランとして決められています。なので自分の好みに調整したい。となると融通は利きにくいです。

また会社としてのサービスになるので、基本カメラマンと繋がるのはNGなとこが多いのと、先ほどみたいにアートディレクターやマーケターが付くわけではないので、自分でブランディングや販路を作る必要が広告の場合はあります。

個人の写真はそれぞれのサイトの特色があるので、それにあった広告写真やキッズ写真、結婚式前撮りを選ぶと良いと思います。


・Creators Base by CURBON (自分もカメラマン登録してます)


・LOVEGRAPH(自分の周りにカメラマン登録が多いです)


・fotowa


・TOTTA


・AMI



クラウドサービス

基本的にはカメラマン以外にサービスもあり、単価も副業系の人が多いです。もちろんクライアントから提示した要望に答えてもらうスタイルなので、欲しい写真は揃えれます。

しかし、金額を安くし過ぎると思っていた結果よりも悪い場合があります。しかもクラウド系は単価が安く利益が出ない。というカメラマンも多く、現状はとにかく安く制作費用を抑えたい人が多く依頼しているので、先ほども書いた通り低単価すぎる故の弊害と高単価を載せた場合に群がる可能性に注意が必要です。


・Lancers


・クラウドワークス


・ミツモア


・ゼヒトモ



私、吊るし柿に直接撮影をお願いしたい場合

ここまでご覧いただきありがとうございます。

ここまで長い長いnoteを見ていただきありがとうございます。

そして、カメラマン探していたんだよね!。という方、ぜひ撮影させてください!

…ということで自己紹介してまいります。


カメラマン吊るし柿とは?

基本的な自己紹介
居住地:北海道札幌市
星座:乙女座
乗ってる車:元ラリーカーのヴィッツと、配達用のエブリィバン(荷物詰める)
休日の過ごし方:ソフトクリームを食べ歩き。レースシム。

写真を始めたきっかけ:20代前半に学生運動やってた頃にデモや政治家を撮るため(本当に稀なケースです)
始めた頃の憧れ:戦場カメラマン

好きなゲーム:グランツーリスモ7でよくレースしてます(モータースポーツ撮影は任せてください)
好きな映画:インターステラー(2014)


超望遠域を取り扱う数少ないカメラマン

サーキットやマラソンなどの動く競技の撮影に行きます。野生動物を撮りに行きます。そんな時に「どこから撮ってるの?」と聞かれることがあります。

なんとなんと200m以上離れた被写体を狙うことがある私です笑

これにはベテランのプロも苦笑い、、、

そうです。一般的な広告カメラマンはイベントカメラマンでは狙っても50m先の動いてる被写体か広角で風景が一般的な中で、スポーツカメラマンでない広告・イベント私がスポーツカメラマンの遠距離撮影を撮る。しかも撮影現場を駆け回る。いわばハンターです。

そう、予測がないものに対して望遠を使うカメラマンとなります。

今までの最長は350m先。ハンターの最大射程距離が400mなのであと少しで届きそうなので頑張ります()


撮影ジャンルについて

撮影については以下の内容です

・ホームページ用写真
・宣材写真
・ビジネスポートレート
・建物写真
・料理写真(メニュー用、UberEats、出前館に限ります)
・イベント、講演会撮影、取材
・スポーツ、モータースポーツ
・商品撮影(EC向け)
・家族、カップル、キッズ写真
・動画撮影

撮影料金について(一例)

具体的なお見積もりは撮影内容により変わります。お気軽にご相談ください。
以下参考としてご覧ください。
(物価、スキルの上昇によって改正する場合がございます。ご了承ください)


・ポートレート、家族、カップル写真(個人向け)


1時間〜1.5時間 50カット保証 11,000円(税込)
1人〜4人ぐらいの想定
納品方法:データ
駐車料金が必要な場合は別途

これより多い場合は別途お見積もりをさせていただきます。

※スタジオ撮影の場合はスタジオ代を頂戴いたします。
※衣装、ヘアメイクなどはつきません。お客様でお手配をお願いいたします。
※場所の使用許可が必要な場合はお客様で事前に許可申請をお願いいたします。
※学生の場合は割引させていただくこともございます。


・ホームページ用撮影

<ホームページに必要な一式を揃える場合のセット>
・建物外観、内観
・ビジネスプロフィール
・仕事風景
・各施設紹介
・トップ画用写真またはショート動画(4〜5秒)

1日以内 事前打ち合わせ有り 110,000円〜(税込)より

写真の加工によって別途金額をお見積させていただきます。
ECサイト、別途出張先撮影が必要な場合は別料金です。

※スタジオ撮影の場合はスタジオ代を頂戴いたします。
※衣装、ヘアメイクなどはつきません。お客様でお手配をお願いいたします。
※交通費は札幌市内、江別、恵庭は無料、他は別途頂戴いたします。

<ホームページの一部を更新したい場合>
3〜4時間以内の撮影 打ち合わせ有り 44,000円(税込)より

<施工現場、作業現場への出張の場合>
3時間以内の撮影 100枚以上 33,000円(税込)+交通費 より

<追加のビジネスプロフィールが必要になった場合>
1名あたり 1時間以内 11,000円〜(出張で会社に出向いた場合)


・イベント、講演会撮影

基本料金(3時間以内 33,000円(税込))+ 交通費 + 1時間ごとの延長料金

※延長した場合は延長料金となります(別途相談)
※別途、宿泊費やレンズ代を頂戴する場合がございます。


・料理、商品撮影

料理はメニュー表、UberEats、出前館用に限らせていただきます。
(woltはスマホでも遜色ないので撮り方教えます笑)


※各種動画の撮影も承ります(ドローンを除く)ご相談ください。


以上こんな感じです。
事業設立ばかりの時はどんな写真が必要か。資金借入やプランのご相談やいくらぐらいまで広告に裂けそうかご相談にも乗ります。

一応ご理解いただきたいのは使ってる機材の維持が高額だということ、、各webサイトごとの料金設定を参考にし、お互い無理のない範囲で一緒にお仕事させていただけたらと思います。

※撮影した写真の著作権は吊るし柿に属します。


終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。プロのカメラマンを依頼するとどうなのだろう?という方向けに、そして私自身に興味があってお仕事を依頼したい方向けに書いてみました。

プロに頼む場合の参考になりましたら幸いです。

皆様とご一緒にできることを楽しみにしております。


吊るし柿

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