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さつまいもで染めるとどうなる?

こんにちは。
干し芋の鶴田商店です。

この度、さつまいもを使った草木染めを始めてみました。
この秋から少量ですが、さつまいも色に染めたTシャツなどを販売予定です。そこに至った経緯など少しご紹介します。

1,お芋の廃棄物

 さつまいもの生産工程や干し芋の製造工程では、どうしても出てしまう廃棄物があります。その廃棄物には、主に下記のようなものがあります。

<さつまいも栽培時>
・さつまいもの苗を栽培した後の種芋とツルと葉っぱ
・秋の収穫時のツルと葉っぱ、干し芋加工に使用できない状態の悪いお芋

<干し芋の製造工程時>
・蒸し後の皮むき工程で出るお芋の皮や果肉
・皮むき後の各工程で、変色した箇所などを除去したお芋の果肉

 いずれの廃棄物も、添加物は一切使用していないお芋本来のものですので、畑に戻すことで、自然に還り、肥やしにする程度のことしていました。 

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 同じさつまいもでも、干し芋という商品になって、世の中に出てお客様にお召し上がりいただけるお芋、生産、製造工程で除外されてしまい廃棄物になるお芋。どちらも同じお芋なのに廃棄物になるものが可愛そうに思えてしまいました。
 だから捨てられてしまうものを少しでも活用して、別の姿となって新たに世の中に出ていけるようなことができたら良いなと考えていました。

2、草木染めのきっかけ

 ネットやInstagramでたまたま検索していたら、同じ茨城県内で農作物の廃棄物を使った染め物をされている染色家さん『futashiba248』さんを発見したのです。すぐに、DMをお送りしたところ、快くお会いしていただけることになりました。

 すでに茨城県内でいくつかの農作物の生産者さんからの農業廃棄物を原料に活用した染色活動をされていたのです。その名も『農color』素敵なネーミングです。

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 futashiba248さんは、化学薬品は使用せずに、自然の産物から抽出した染液のみで染め物をされています。
 そこで、さつまいもを栽培する際に、捨てられていた、種芋や葉っぱ、ツルから染め物ができないかとご相談しました。
過去にさつまいもや干し芋の廃棄物で試しに染められたことがあるとのことで、お話も早く試しに染めていただけることになりました。

▼futashiba248さんのHP

3,さつまいもで染めてみることに

 それから、試し染めに必要な分の廃棄されてしまう種芋やツル、葉っぱをfubashiba248さんのところへ持ち込ませていただき、実際にテスト的に染めていただきました。

こちらは、大きいお鍋でさつまいものツルと葉っぱを煮出している様子です。

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煮出した液からツルや葉っぱなどを取り除く様子です。煮出した液が、色濃くなっており、凝縮されたような感じです。

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そこへ、生成りの無地のTシャツを入れて染めていただきました。
こちらが、染め上がって乾燥している様子です。

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とても素敵な色に仕上がりました!
アルミと鉄を最後にどちらを混ぜるかによって、色味がこんなに変わります!明るめがアルミ、暗めが鉄。どちらも素敵な色です♪
細かい工程は、改めて、まとめてご紹介したいと思います。

4,まとめ

 はじめての試みでしたが、とても楽しく、面白く、貴重な経験をさせていただきました。捨てるはずだった芋のツルや葉っぱから、こんなに素敵な色が抽出できて、新たなTシャツへを生まれ変わりました。
 本来、自然の食べるものから、そして、廃棄されてしまうものが、futashiba248さんのお力によって、色というものに生まれ変わり新たな価値を付けていただきました。とても嬉しく感動しました。
 新たな試みをしたことで、futashiba248さんと出会うことができ、さつまいもの新たな魅力を発見できました。それ以外にもたくさんの学びがあります。何事もやってみたいと思ったらまず行動してみることが大切だと改めて実感しました。お芋染め商品は数量限定になると思いますが、今年の秋から少しずつ販売をしていきたいと思っております。お楽しみにどうぞ。

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