世間一般とはかけ離れた子育て

5人の子供たちがそれぞれの人生を歩み始めている今、やっとすこし振り返って気が付いたことや気を付けてきたことなどを気ままに書き溜めてみようと思った。世間一般とはかなりかけ離れたやり方と思われても仕方ない我が家独自ともいえる子育てだったような気がするが、このごろ色々な人から”本を書きなよ”と言われるようになってきた。しかし、文章を書くなど本を書くなんて、全く異次元のことなので娘に相談したら、このnoteを勧められた。

そもそもなぜ私が世間一般とはかなりかけ離れた子育てをするようになったか・・・?

5人のうち一人は知的障碍者、そして全員が不登校(ホームスクール)を経験した。もとは、東京に住んでいて障碍を持った娘でも健常者と一緒に学べる環境を与えたかったために、長野の田舎に引っ越してきた。だが、現実は希望していたものとは正反対になってしまい、逆に都会から来たよそ者ということで子供たちは生徒だけでなく、教師からも差別を受けるようになった。ついには、子供たちは精神的に非常に不安定な状態になってしまい、円形脱毛症を発症するなど、輝きを失っていく子供たちの姿は明白だった。

”学校に行かせるどころか、一番大事なのは子供を守ること!生きてくれること自体が大切であって、学校に行かせることより大事なことがある!”

と悟った。それがきっかけで、自宅にフリースクールを設置した。

以後、家で自由にのびのびと子供を育て、好きなことをいくらでもさせてあげることにした。

甘やかしすぎなんじゃないの?” 

”世の中に出ていけなくなってしまうんじゃないの?”

などの批判もたくさん受けた。だが、現在、子供たちは自ら主体性をもって人生を切り開き、それぞれの道で活躍している。

1番上の、知的障碍者の子は、毎年アビリンピックでパソコン部門に出場し、全国大会にも出場経験あり。2番目の子は、高校も行かず、独学で慶應に入学、その後名古屋大学院に進み、現在は数学者として研究に励んでいる。3番目の子も、旧大検を受け、書道学科の名門大学に入学。在学中には一年間中国に留学もした。4番目の子は、中学を卒業したと同時にアメリカへ単身音楽留学、現在はロサンゼルスで大学院生をしながら、フリーランスピアニストをしている。5番目の子は、公立通信制高校を3年で卒業し、卒業時には最優秀生徒の表彰を受けた。そして現在、大学4年生で地理の勉強に励んでいる。

こう書くと、いかにも家で勉強を教えている教育ママのように聞こえるかもしれないが、実際は私がおこなっていたものは、教育ママとはかけ離れたものとは言わざるを得ない。

文章を書くということは苦手な私だが、私の体験談が少しでも誰かの励みになればと思い、ぼちぼちnoteに書いていくつもり。どうぞよろしく。




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