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日光金谷ホテル イザベラ・バード編

昨年秋、1873年開業日本最古のクラシックホテル、日光金谷ホテルへ泊まりました。2023年の今年は、創業150周年。前回はホテル内装飾をご紹介したので、今回は金谷ホテル創業の歴史に関わる人物からホテルの魅力を紐解きます!

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外国からの著名人も多数宿泊。アインシュタイン、ヘレン・ケラー、リンドバーグ、フランク・ロイド・ライト、アントニン・レーモンド。

今回取り上げる人物は、著書「日本奥地紀行」でNikkoを紹介したイザベラ・バード。金谷ホテルギャラリーの展示風景を見ながら、まずはイザベラ・バードと金谷ホテルの関係について見てみたいと思います!

ホテル敷地内にある金谷ホテルギャラリー。「9時〜17時半 ご自由にご見学下さい」という看板有。宿泊棟とは別の建物。入場無料。
金谷ホテルギャラリー
写真向かって右手に、ヘボン博士とイザベラ・バードの顔写真が見えます!
ヘボン博士→幕末に来日したアメリカ人宣教師
イザベラ・バード→ヘボン博士の紹介で金谷カテッジ インに宿泊 イギリス人冒険家

1871年(明治4)
日光東照宮の楽師(雅楽の演奏家)であった金谷善一郎氏は、宿に困っていたヘボン博士を自宅に招き入れました。※金谷善一郎 金谷ホテルの創業者

ヘボン博士は「外国人向けに宿を提供してはどうか?」と金谷善一郎に勧めます。
国際的観光地として発展するために、日光には宿泊施設が必要だった。1927年(昭和2)浅草〜日光まで東武鉄道が開通。

2年後の1873年(明治6)、金谷善一郎氏は夏の間自宅の一部を外国人に提供することに。

金谷善一郎氏の自宅があった場所。金谷ホテル歴史館として一般公開されている。見学有料。
金谷カテッジ インと呼ばれた金谷家では家族総出でおもてなしをしていた。

つまり民宿の先駆けですね!イザベラ・バードは、ヘボン博士の勧めにより金谷カテッジ インに宿泊します。その時のことを1880年(明治13)著書「日本奥地紀行(Unbeaten Tracks in Japan)」で紹介したため、外国人の間で金谷ホテルは有名となりました。

イザベラバードはインフルエンサー✨

金谷善一郎氏は自宅での営業に限界を感じて、1893年(明治26)日光金谷ホテルがある場所にホテルを建設。その後、新館、別館、本館の増築を経て現在に至ります。

イザベラ・バードが泊まった金谷カテッジ イン(金谷ホテル歴史館)も見学しました!

1878年(明治11)イザベラ・バードが宿泊したお部屋の脇床の襖絵実物!
「家の中を流れる川」
A stream used to run beneath the floor of this part of the house.
「日本奥地紀行」イザベラ・バード

本の世界に思いを馳せます📖
今はすべてを目で見ることは出来なくても
心の目で 楽しむことは出来ます😌

今回一番嬉しかったのは、私のお得意な妄想の世界を子どもが共有してくれたこと(苦笑)。理由はこちらの漫画です♪♪☆

なんと。主人公はイザベラ・バード!Amazonの内容紹介文より、以下引用させて頂きます。

イギリス人の目から見る、懐かしくも驚きに満ちた日本文化。ディスカバー・ジャパンーーこれは、古き良き日本文化を取り戻すための物語。時は明治初頭。東京から蝦夷まで、地図なき道を旅したイギリス人がいた。その名はイザベラ・バード、冒険家。彼女の目的はただひとつ、滅びゆく日本古来の生活を記録に残すこと。通訳の伊藤鶴吉をひとり連れ、日本人すらも踏み入ったことのない奥地への旅が、今はじまる!漫画誌ハルタの実力派新人・佐々大河。初のコミックスは、日本の魅力を熱筆した旅物語!!
「ふしぎの国のバード」佐々 大河

どうですか?読みたくなりませんか☺︎☺︎イザベラ・バードが日光を訪れるシーンは、第一巻と第二巻に出てきます♪♪☆金谷邸は第一巻でほんの少し登場しています✍️日本の工芸も美しいイラストで登場するので、思わず魅入ってしまいます。

子どもは日光から帰った後、漫画を読み返していました〜🤗

1873年〜
日光金谷ホテル創業の地 金谷カテッジ イン
すなわち金谷邸 現在は金谷ホテル歴史館
日光金谷ホテル
ホテルお庭からの景色
ホテル1階からの景色


日光駅🛤でプリンを購入。

三種類のプリンを食べ比べ、食を通して金谷ホテルの「時間旅行」をお楽しみください。

ホテルで好きだった場所はダイニング。窓側の席で朝ごはんをゆっくり頂く時間は最高でした!実は本館二階に位置するこのダイニングが、創業当初は一階でフロント、ロビー階だった!というびっくりなストーリー。宿泊者限定ホテル館内ツアーでは詳しくご案内下さいます😌

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