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ロウバイは、春に咲かずに、冬に咲く?狼狽する必要はないが、香木の一つとは。

画像:ソシンロウバイ(素心蝋梅)で花弁も花芯も黄色、マンゲツロウバイ(満月狼狽)は花の芯にやや輪っか状の赤茶色が見える。

ロウバイは通常歳末頃までに落葉し、年始には黄色い蕾を顕す。黄色い蕾は冷たい空気の中、温かい日差しで開いていく。年始には数えられるほどのロウバイが開く。

3昨年前頃から落葉が年を越し、年始を過ぎても、枝元に残っている。それでも、蕾は膨らみ、1,2,3と蕾が開いていく。

ロウバイが冬に咲くのは、日照時間が短くなるに連れて蕾を形成し、冬至には蕾は完成し、中には蕾が開花し始める。当時を過ぎてしばらくすると、複数の蕾が開花し始めていく。

ロウバイは短日植物の一つである。多分、短日植物の中でも、最も遅く開花する花だろう。※俗に、日照時間が長くなってから咲く植物は「長日植物」といわれる。

ロウバイは香りが強いことから「香木」の仲間入りをさせられることがある。三大香木は、春はチンチョウゲ、夏はクチナシ、秋はキンモクセイ。これに冬のロウバイを加えることがある。