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誰がために鐘は鳴る-promisって

画像:ヘミングウエイの「For Whom The Bell Tolls」

*言語については、正確さを期していません。promisは英語ではpromise。

映画の冒頭での出来事がある。ロバート/ロベルト(Robert、ゲイリー・クーパー)とカシュキンの2人はフランコ軍の列車を爆破する任務を遂行し、追っ手に追われて逃げていく。カシュキンはフランコ軍に撃たれて、動けなくなる。気がついたロバートは振り返る。

カシュキンはロベルトの名前を呼び、叫ぶ。

「You promis」

ロベルトは振り返り、カシュキンに向けて発砲。

「Adios Kashukin」

カシュキンも

「Adios Robert」

ロベルトは銃弾を2発撃ち、飜って立ち去っていく。

このシーンの一言「promis」が印象的で、未だに記憶に残っている。「promis」の一言で物語とは言え、人を殺されるだろうか。しばらくして、思いついたのが、「promisは神との約束」ではないか。人と約束するとき、神に誓って約束するのか、と解釈していたが、真偽は未だに分からない。

この映画は、ヘミングウエイの原作(1940年)を1943年に映画化したものである。日本封切りは1947年年とあるが、洋画好きの母に連れられて行ったとしても早すぎる。

ヘミングウエイはキューバ好きである。キューバではサトウキビが栽培されてきた。サトウキビを調べている内に、記憶に燻っていたpromisが蘇った。