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ليس للتعلم سِــنٌ يقف عندها ←読む方向 →レイサ レターロミ センノン ヤキフ アンダハ

*アラビア語のカタカナ発音表記は聞いたままであり、法則に則っているものではない。

アメリカの中西部の語学学校ELSにいた。ベネズエラ、アフリカやアラブからも来ていた。

ベネズエラからは多くの生徒が来ていた。皆明るい。アフリカから来ている生徒が1人いた。国では、役人なのか、理知的で寡黙、しかし、そぐわないスニーカーを履き、馴染もうとする姿勢が伝わってきていた。

アラブからも国こそ違い、人数はそこそこいた。その中のハンサムな男性がひときわ目立っていた。

アラブと言っても、知っているのは「アラビアン・ナイト」(千夜一夜)の物語をかじっただけ。取り立てて話すこともなく、寡黙を取り繕うしかなかった。

学期も中ほどに差し掛かっていた。2限目のクラスで、クラス運営の方法に変更を伝えられた。アラブのハンサムな青年は注文を付けたが、却下されてしまった。2限目のクラスが終わり、青年に慰めの言葉を掛けた。

昼食をカフェテリアで終えて、クラスに戻ると、青年はアフリカの中年男性と話していた。雑談だった。寡黙なアフリカの男性と話せるとは、興味が出ていた。話に加わり、アメリカの生活の一端を話した。

アラブの青年は「お前は若そうだが、年はいくつだ」と聞いてきた。アフリカの中年男性と同じ年齢に見られていた。確かに。逆に質問した。「お前はいくつだ」「20歳だ」という。青年は付け加えて、親父は40才+だという。暗に、「お前の年齢に近い」とまなざしが言っている。父親は20歳までに結婚していると聞いた。どうもかなりの人が20歳位で結婚するという。誇張ではないかと考えたが、鵜吞みにするしかなかった。

「お前、手帳を出せ」という。手帳にアラビア文字で書き始めようとした。しかし、手帳の右端から書き始めた。一瞬、言葉を発しかけた。青年はけげんな顔をして書き始めた。右から左に。

見事な字だったが、見知らぬ文字だ。読めもしなければ、書くこともできない。意味も分からない。書き終えた青年に尋ねた。
「何の意味だ」
「Learning has no age to stop.」
言葉を飲み込んだ。意味がとっさには分からなかった。

アラブの格言だと分かった。「お前(とアフリカの中年)は年は食っているが、学びに年齢は関係ないさ」という意味か。

☆人はいつまでも習得し続ける☆

*参考
للتعلم سِــنٌ يقف عندها
レイサ レターロミ センノン ヤキフ アンダハ(Google翻訳の発音を聞き取りカタカナ表記)
BingAIのカタカナ表記「リース リルタアルム スィン ヤクフ アンデハ」