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《エピソード32・退化する進化》 弱冠20歳で1000万超えの借金、鬱、自殺未遂、親との確執。からの逆転人生を実現させたリアル話。

退化しながら進化する

アクセルとブレーキを踏みながら日々を過ごす。その摩擦でできた傷と、修復される傷で少しずつ強く前向きになれた。後ろ向きなことがあったとしても、汗を流せば同時に嫌な気持ちも流れる。進んでいる状態が習慣化されてきた時、変化と結果が同時に現れた。今、生きることが楽しくなった。

退化する進化

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人が時間を使う。すなわちそれは退化に値する。時間が経過すれば

人は老いて死に近づくわけで、進化をしようとしてもそれは同時に退化であることにも気づく。僕は今まで、退化と退化を掛け合わせた日々を送っていた。退化を掛け合わせたらそれは確実に自分自身を壊してゆくし、壊れてゆく過程をみれば生きるのが嫌になるのは当然だろう。

人は生きたいと思うからこそ、死が怖いと感じる。どうせ退化するのなら、進化しながら退化したほうがいいじゃないか。

僕はあの時、まさにその感覚に陥っていた。

今まで想像もできなかった体つきになってきていたし、結果が伴えば自然と前向きになるから人も集まる。正方向へのスパイラルに入ると、あとは自然にまかせながら進むだけだ。

でも、この負のスパイラルを抜け出す労力や、抜け出したあとに待つ正のスパイラルへの重い入り口に嫌気がさしてみな後退りしてしまう。何度も何度もそれを経験したし、僕のすぐ後ろには“ギャンブル依存“という負があったし。

人は本当に弱い生き物だと思う。わかっているのに。やらなきゃいけない、やめなければいけないとわかっているのに、なかなかそこから脱出できないのだから。

近づいた、夢

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パチンコ店で社員として働いていた時、お客さんから僕に野球チームへの参加の誘いがあった。目標に向けて進むと、運やチャンスは自ずと巡ってくる。そしてそこから僕は硬式野球チーム所属まで一気にいくのだけれど、目標が常に頭にあるとそのアンテナが立つのだ。頭に食べ物を思い浮かべていれば食べ物の情報をキャッチするし、ファッションなら服に敏感になり、車なら車に敏感になる。

今じゃ行動範囲や行動思考がスマホ上に出現する。SNSには自分の求める広告が出るように仕組まれているのだ。もし、自分のスマホが“不幸“で埋め尽くされているのなら、それは不幸を出力してしまっているからで、それが嫌ならば出力を“幸“や“喜び“などの前向きなものにする必要があるんだ。

運やチャンスはそこら中に転がっていると思う。

運やチャンスが巡ってこないのは、運やチャンスを拾えない思考や行動をしてしまっている自分がいるからなのだろう。

反り返った器には決して水は貯まらない。世間に偉そうに反りかえればなにも入ってこないのも同じこと。器が広く大きく、深い人間になればなるほど入るものも多くなるし、大きいものも入るようになるのは想像が容易だ。

この“反った器からの脱却“が重要で、それが習慣からの逸脱であり、変化への勇気なんだと思う。

チームで僕は結果を出した。足も速くなり、パワーも上がった。一歩、また一歩と夢へと近づく。結果が出るたびにさらに熱が入った。熱が入れば入るほど、後ろに見えていたあの負のスパイラルが遠ざかっていく音が聴こえた。

今までは、負の出力が僕を止めていたけど、出力の変わった僕はすべてがうまくいくようになる。いや、うまくいっているわけではなく“うまくいっているように思う自分になれた“のだろう。

あとは間近に迫った夢にみたプロへの道。

プロ野球球団へのプロテストは、すぐそこまで迫っていた。

続きはまた。


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