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錦戸亮の選択に「祝福」を、走り続ける関ジャニ∞に「希望」を

【関ジャニ∞/錦戸亮、グループ脱退&事務所退所発表】

関ジャニ∞の音楽活動を追い続けてきた一人として、今回の報せは、もちろん、とても悲しいし、寂しいし、切ないものであった。

それでも、ここに綴られているのは、まぎれもない真実の言葉だと思う。

きっと6人には、これから活動を続けていくにあたって、数多くの選択肢があったはずだ。僕たちの想像を絶するほどの葛藤と逡巡の先に、それでも彼らが選び抜いた答えが「5人での活動継続」であった。そのことが、心から嬉しい。

今回の発表のタイミングが、15周年5大ドームツアー「十五祭」終了後、そして、ジャニー氏のお別れ会が滞りなく行われた後であったことも、僕は、とても関ジャニ∞らしい選択であったと思う。

6人は、6人の関ジャニ∞は、最後まで至上のエンターテイナーとしてステージに立ち、ファンに笑顔を届け続けてきたのだ。

「心からコンサートを楽しんで頂きたい」という想いを徹底的に貫いた彼らの選択を、僕は強く支持したい。


今回の件について、滝沢秀明は「ジャニーさんは”どこにいても、輝いていればいいんじゃない”というスタンスだった。これからも関ジャニ∞や錦戸を応援していきます。」とコメントを発表している。

錦戸亮は、間違いなく類稀なる才能を持った人だ。一人のタレントとして、ミュージシャンとして、俳優として、彼は独立しても、きっと活躍し続けていくだろう。それでも、「ジャニーズ事務所」から旅立っていく彼は、これからも仲間たちの愛や理解に支えながら歩んでいくのだと思う。

そう思えば、何も悲しむことはない。

僕は、錦戸亮の輝かしい選択を、全力で「祝福」する。


そして、残されたメンバー5人は、ファンクラブサイトの動画において、次のように想いを語っている。(※一部抜粋)

大倉忠義「15周年ライブを6人で走りきりたいという気持ちが強く、発表が遅くなってしまいました。いろんな選択肢がある中で選んだ道ということで、みんな応援していただきたい。」
安田章大「僕たち5人が頑張るのではなく、みんなとともに歩めるからこそ、関ジャニ∞が成立すると思っています。」
横山裕「感情が追いついていない方がたくさんいらっしゃると思うんですけど、僕たちは続けるという道を選んだわけですから、これからファンの皆さまと一緒に歩んでいきたいなと思います。」
丸山隆平「こういうことも全部含めて関ジャニ∞なので、一緒にこれからもいてくれたらいいなと思います。」
村上信五「これは最後のジャニーさんからの宿題なんじゃないかなと思うくらい大きな出来事がたくさんありましたから、その想いを我々は一手に背負って、今後とも関ジャニ∞として頑張っていきたいと思います。」


これまで、本当にいろいろなことがあった。

長い下積み時代。関西在住というハンデと向き合い、錦戸亮がNEWSとして先にデビューするという現実を乗り越えながら、彼らは、原点・松竹座で試行錯誤を重ねてきた。

念願のCDデビューを果たした後も、「大阪」というパブリックイメージを少しずつ拭いながら、決して平坦ではない道のりを「バンド」として歩み続けてきた。

《もっと頑張って、頑張って  駆け抜けて光を追い越して/もう一切、金輪際  弱音や不安を閉じ込めて/せめてもう一回、もう一回  君がくれた笑顔で笑いたい  まだまだ終わらないから》(”LIFE〜目の前の向こうへ〜”)

今や彼らは、日本を代表するトップアイドルとなった。そして同時に、現行の音楽シーンを牽引するアーティスト、いや、ロックバンドに登り詰めた。

2018年には、渋谷すばるが脱退。

満身創痍になりながらも、残されたメンバーは、僕たちに極上のエンターテイメントを届けるために走り続けてきた。そして、これからも走り続けていくのだろう。

《本当  本当  夢じゃなくて/終わらない旅を続けよう/難しい事は後にして/始まるんじゃない  始めるんだぜ!!》(”ここに”)

彼らが歩みを止めた時、数々の輝かしいポップソング/ロックチューンは、過去のものとなってしまう。

バンドが続いていくこと。そこには、ただそれだけで、深く、美しく、かけがえのない意義が宿るのだ。

だからこそ、5人には歌い続けて欲しい。音を鳴らし続けて欲しい。僕たちを驚かせるような、新しい音楽を生み出し続けて欲しい。

僕は、関ジャニ∞に、音楽シーンの「希望」を託したい。



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