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【サマソニ2019 ライブレポート】 「世界最強」のロックバンド・RED HOT CHILI PEPPERSを観た

【8/17(土) RED HOT CHILI PEPPERS @ 「SUMMER SONIC 2019」 MARINE STAGE】

2019年現在、全世界の音楽シーンにおいて、「ロック」は、かつての求心力を急速に失いつつある。

客観的な事実として、「ロック」がユースカルチャーの王道であった時代は、今まさに過去のものとなりつつあるのだ。

それでも、「ロック」の意義を、可能性を、そして誇りを、今もなお堂々と伝え続けてくれているバンドがいる。

RED HOT CHILI PEPPERS。

一切の語弊を恐れずに断言しよう。

彼らこそ、まさに「世界最強」のロックバンドだ。

SEもなく、突如としてステージ上に現れたフリー、チャド・スミス、ジョシュ・クリングホッファー。3人によるジャム・セッションは、拍数を刻むごとに熱と覇気を帯びていく。

そして、ついに放たれた会心のギターリフ。

"Can't Stop"だ。

軽快に、それでいて豪快にリリックを畳み掛けるアンソニー・キーディス。もはや覚醒感すら感じさせる彼の佇まいは、まさにロック・スターそのもの。

あまりにも鮮烈なステージの幕開けに、思わずため息が出た。

そしてレッチリの4人は、僕たちが求めるロック・アンセムを、一切の出し惜しみをすることなく、怒涛の勢いで放ち続けていった。

"Dani California"、"Californication"、"Around The World"、"Under The Bridge"、そして、"By The Way"。

まさに、完全無欠のセットリストだ。ミクスチャー・ロック史の金字塔ともいえる必殺曲の連打に、ただただ心が震えた。

そして彼らは、僕たちに教えてくれた。

「ロック」とは、剥き出しの闘志であり、祈りのブルースであり、現在進行形の生き様であることを。

「ロック」とは、僕たちに、果てしない全能感を与えてくれる希望であることを。

タフで、クールで、ユーモラスな4人の姿と、その演奏、歌、言葉に、僕は、一人のロックリスナーとして心から救われた思いがした。

アンコールの最後に披露されたのは、"Give It Away"。

もはや「聴く」「観る」という次元を遥かに超えた究極の音楽体験。

ビートがけたたましく轟き、リフが鮮やかに弾け、無数の言葉が燦々と降り注ぐ。その音の洪水に身を委ねるだけで、一気に視界が開け、最後には無敵な気分になれる。

そうだ、思い出した。

これこそが、当時14歳の僕が出会ってしまった、そしてその後の人生を決定的に変えられてしまった「ロック」なんだ。

令和元年の夏、こうしてレッチリと再会できたことが、心の底から誇らしい。



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松本 侃士

編集者/ライター/1991・10・1 生/慶應義塾大学卒/2014年、音楽メディア企業 ロッキング・オンに新卒入社、編集・ライティング等を経験/2018年より、渋谷のITベンチャー企業にてメディア戦略を担当/音楽や映画のコラム記事をアップしていきます。よろしくお願いします!

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コメント2件

私大阪の金曜日に行ったんですが、バスの関係でアラウンドザ・ワールドもパイザウェイもアンダーザブリッジも聞けませんでしたが満足してます(笑
たけのこさん、コメントありがとうございます! 大阪会場、悪天候の影響で大変だったみたいですね...、ただレッチリ楽しまれたようでよかったです!
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