映画『名探偵ピカチュウ』、10コの"感電"ポイント
【『名探偵ピカチュウ』/ロブ・レターマン監督】
自分は「ポケモン世代」であると、胸を張って言える人は、きっと少なくないだろう。
もちろん、1991年生まれ・現在27歳の僕もその一人だ。初めてプレイしたゲームは「ピカチュウ版」、そして初めて映画館で観た映画は『ミュウツーの逆襲』だった。
だからこそ、子供の頃から憧れていたポケモンの世界を、ハリウッドが完全実写化するというこの企画に、もはや無条件で感動してしまう。
今回は、僕が『名探偵ピカチュウ』を観て、ビビビッときた10コのポイントを紹介していきたい。
・冒頭のミュウツーが暴走するシーン。ポケモン映画の原点『ミュウツーの逆襲』における同シーンの完全再現となっている。ロブ・レターマン監督による、最大限のリスペクトの表れだ。
・モンスターボールのガジェット感。たしかに、現実世界に存在するとしたら、あの大きさ、あの重量、あの機能になるだろうな、と納得させられる。「緑のランプが点灯してないぞ!」という台詞も堪らない。
・ライムシティの紹介映像に登場する「日本人」と思われるポケモントレーナー。この国の全てのポケモン世代の人たちは、きっとこのシーンでグッとくるはず。
・ポケモン同士を戦わせる「ポケモンバトル」というカルチャーが、ライムシティにおいては既に過去のものとなっているという設定。今の時代において、ポケモンを実写映画化するとしたら、必然的にこうなるのかもしれない。
・ピカチュウが感嘆する時に発する「チャアァァァア」という鳴き声。(アニメと一緒!)
・渡辺謙が演じるヨシダ警部補と、彼のパートナーポケモンであるブルーの相棒感。きっと、ブルーの表情は、渡辺謙に似せて描写されているのだと思う。
・プリンの歌声のエコー感。(アニメと一緒!)
・「10万歩を目指して歩く」というピカチュウの台詞。「ポケットピカチュウ」という歩数計の携帯ゲームを思い出したのは、きっと僕だけではないはず。
・エンドロールで映し出される、漫画「ポケットモンスターSPECIAL」風のイラスト。製作陣が抱くオリジナルへの愛と敬意がたしかに伝わってくる。
・エンドロール後、7月公開のリメイク作品『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の予告編で流れる"風といっしょに"の美しい旋律。市村正親が演じるミュウツーの威厳も、あの頃と同じだ。
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