Mr.Childrenは、すべての「重力」に対峙する

昨年10月にリリースされた最新アルバム『重力と呼吸』。同作を携えたアリーナツアー「Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸」。そして、今年の4月から6月にかけて敢行されたMr.Childrenのドームツアー「Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”」。

足掛け9ヶ月にわたる、瑞々しい「ロック」の季節が幕を閉じるタイミングで、アリーナツアー大阪公演の映像作品が発売された。

現在、同作品に収められた4曲”Dance Dance Dance”、”花 -Mémento-Mori-”、”海にて、心は裸になりたがる”、”Your Song”のライブ映像をフルで視聴することができる。


この大阪公演で、桜井和寿はこう語っている。

みんなが知ってるMr.Childrenじゃなくて、それ以上のMr.Childrenをお見せしたいと思っていますので。
実は、僕らまだまだ、やりたいことがあって。
僕らにも、伸びしろがあるんだと、そう、信じてます。

四半世紀以上にわたり、日本の音楽シーンのトップを走り続けてきた国民的モンスターバンドが、またここからギアを上げて、大きく跳び立とうとしている。その事実に、ただただ圧倒された。

否応もなく過ぎていく時間。老いていく身体。巡りゆく時代。分かれゆく価値観。そびえ立ち続ける思想の障壁。そして、刻一刻と変わり続ける音楽シーンのリアル。

あらゆる「重力」に抗うMr.Childrenの表現姿勢に、強く心を震わせられたのは、きっと僕だけではないだろう。


同ツアーで披露されたのは、『重力と呼吸』の楽曲だけではない。自分たち自身の第2の「誕生」を祝福するかのような、力強い生命力がみなぎる至高の名曲たちが、存分に放たれ続けたのだ。

個人的に、”and I love you”〜”しるし”、”擬態”〜”Worlds End”の流れは、同公演の屈指のハイライトであるように思う。

そして、その次に届けられた”皮膚呼吸”で、桜井はこう歌った。

《苦しみに息が詰まったときも/また姿 変えながら/そう今日も/自分を試すとき》


新しい時代、Mr.Childrenは、いったいどんなポップ・ミュージックの奇跡を見せてくれるのだろうか。



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松本 侃士

編集者/ライター/1991・10・1 生/慶應義塾大学卒/2014年、音楽メディア企業 ロッキング・オンに新卒入社、編集・ライティング等を経験/2018年より、渋谷のITベンチャー企業にてメディア戦略を担当/音楽や映画のコラム記事をアップしていきます。よろしくお願いします!

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