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【書評】5Gビジネス/亀井卓也/日本経済新聞出版社

5Gビジネス/亀井卓也/日本経済新聞出版社

今回はゼロイチ読書

自分の知らない世界をお勉強。自分の中の知識をゼロ→イチにしようと今回手に取ったのは、

5Gビジネス

2020年から通信規格が4Gから5Gに上がり、これから我々の生活やビジネスシーンでどのような変化をもたらすのか。
「どうやらすごいことになるらしい」
ということくらいしか知らないため、来たる、その凄いネット社会に先駆けて予習をしておこうと思い、本書を手に取った。

こういったビギナー向けの本はいくらでもあるかと思うが、その中でも私がなぜ本書を手に取ったかというと、立ち読みした時

「プロローグ 202X年 ある日の風景」

に完全に引き込まれてしまったからである。

これは、その言葉通り、5Gが普及した2020年代には、こんなに便利な生活が待っているんだよ。本当だよ。
っていう内容であり、なぜだろうか、未来を表現する映画を見ているよりも、現実味を感じた
いろんなタイプの人間別にその未来の生活が表現されており、

ざっくりというと、その超便利な生活の詳細を本書の中で説明している。というのが本全体の概要である。

5G通信が、我々の現在使っている4Gと比べてなにがそんなに違うのか。
大きく次の3つの変化がある。

1、 高速大容量通信
2、 超信頼・低遅延通信
3、 多数同時接続

つまり、
めちゃめちゃ速く大容量のデータを通信できて、
信頼性が高くて遅延も起こらないで、
さらにたくさんの端末が同時に接続できる。今よりずっと。
ってこと。

例えば、自動運転を実現させようとした場合、自動車が周りの車両や歩行者、標識などの情報を同時に感知するのに、1秒でも遅れが生じたらどうなるだろうか。それを可能な通信速度にしてしまうのが5G。
さすがに2020年代には普及できなそうだが、そんなことも可能にしてしまうほどの高性能通信であるという。

他にも、道端の電子広告がそこにいる人を感知して、その人の興味のあるものの広告を表示したり、
医療界では、遠隔医療によって、遠くにいる人の手術が可能になったりなど、
信じられないようなことがどんどんできてしまう。

いやしかし、

私が本書読んで、一番考えさせられたのは、

じゃあ自分はどうやって5Gを利用するよ?

というところである。利用というのは、ただサービスを使うということだけではなく、サービスを生み出すという意味である。
どんな分野も5Gと掛け算することによって考えもできなかったことを実現させることができる。自分のイノベーションによって、何が実現できるか。

スポーツの世界、食事や栄養。まちづくり。芸術の世界。音楽。
自分の興味のある分野において、テクノロジーに長けた人の知恵を借りながら、5Gをうまく使って生きていく未来を創造する。

そんなイメージが湧く一冊であった。


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