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【書評】はじめてのエシカル/末吉里花/山川出版社

はじめてのエシカル/末吉里花/山川出版社

前回、「SDGs入門」の本を読んだ時に考えさせられた、SDGs。

様々な事業をSDGsに繋げる考え方を学ばせてもらった一方で、消費者としても地球の為、世界中の全ての人たちのためにできることがあるということも知ることができた。

そこで紹介されていたのが、

エシカルな生き方

エシカルとは、直訳すると、「倫理的な、道徳的な」といった意味があるが、
ここでは、自分にとって良いと感じることが誰かに、世界にとって良いと感じることにつながること、そんな消費の仕方をエシカル消費と紹介されている。

本書はそんな、エシカル消費、エシカルな生き方について深く考えさせられる一冊である。

著者は、「世界ふしぎ議発見!」でミステリーハンターをしていた末吉里花さん。ミステリーハンターとして世界中を旅していた中で直面した様々な世界の現状に衝撃を受け、我々日本人の「当たり前の生活」の裏に隠された現実に目を向けるようになったという。

自分たちの当たり前のように使って愛着を感じて大切にしていた物が、その消費が、世界のどこかにいる人々を傷つけているかもしれない。それって悲しすぎるよね。そんな事例を本書の中ではたくさん紹介されている。

本書の中で紹介されていたわかりやすい試算がある。
世界中の73億人の人々が、日本人と同じような消費をして生活していると、地球2.5個分の資源が必要となるようだ。つまり、日本人は一人あたり地球回復力の2.5倍分の資源を使って生活しているということ。ちなみにアメリカは5.3個分。EU加盟国は2.7個分。
先進国の人間がどれだけ地球を削っているかということがよくわかる。
また、それと同時に、我々の子どもや孫に残すべき未来の資源も削ってしまっているということにもなる。
(最近子どもが産まれた自分としては、ここの部分が、この未来に〜とか持続可能な〜とか、そういう言葉に敏感になってしまう。。。)

他にも、貧困地域の労働環境や世界中の環境問題など、自分たちの何も考えない消費によって与える世界への影響がたくさん紹介されている。

そこで本書の最大のテーマとなる、

「エシカル消費」につながっていくのだ。

消費はネガティブなものばかりではない。

フェアトレードのような、自分の消費が世界の誰かを喜ばせる物がたくさんあるということを、本書を読んで学んだ。
(本書の中では、エシカルでフェアトレードな商品を扱っているブランドのリストが付録で大量に紹介されている。自分の消費量の多いジャンルのブランドは要チェックだ。)

フェアトレードとは、環境と人権に配慮された商品。環境に優しく作られ、なおかつ、生産者にも低賃金ではなく十分な利益を受け取ってもらえるという仕組みをもつ。貧困に苦しむ人々へのインフラや教育のための資金も含められていると考えたら、その消費をすることで人を助けることができるのだ。

バタフライエフェクトという言葉があるように、日本にも「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉もあるが、誰かの小さな行動が思いもよらない変化を生むことがあるということ。その責任を持って、消費者である世界中の全ての人が消費を見直すことが、地球の未来を変えていくことになる。


「SDGs入門」や本書を読んでから、自分の中での消費に大きく変化が出た。そして、そういった情報にもアンテナを張るようになった。

こういった現実を知った上で、何も行動を変えなければ、自分は問題の一部となり、何か行動を変えたら、問題解決に取り組んだことになる。

言うは易く行うは難し。

最近はなんだか生きる世界観が変わったなぁ。

エシカルに生きよう。


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Tsuyoshi Murata (村田 毅)

日野レッドドルフィンズというチームでプロラグビー選手やってます、村田毅と申します。 「アスリート×書評」 読書によってインプットしたことをアウトプットすることで、 理解がより一層深まる。モノにする。 目標は2019年の間に本を50冊読んで書評を書くこと。

Books take me to the new world

「アスリート×書評」 スポーツ選手が読書を通じてどんなことを感じるのか。どのように理解して、どのように自分のフィールドに転用していくのか。パフォーマンスを向上させていく上で、こんなアプローチの仕方もアリなんじゃないかと思って始めてみました。 目標は2019年の間に50冊...
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