【書評】実験思考/光本勇介/幻冬舎

実験思考/光本勇介/幻冬舎

読みやすさ
★★★★☆
スポーツへの転用度
★★★☆☆

この本はKindleでゼロ円で売っていた。NewsPicksBookの本がゼロ円なら、とりあえずは買ってみるか、という気持ちでクリックして購入(というか、もらった)。

そんな話題性で手に取った本である。

そして、読み始めていきなりタイトルの「実験思考」の意味がわかり、気づいた時にはその実験に参加していた。

著者の光本さんの行動原理は全て実験。
「こんなことしてみたらどうなるんだろうか?」

普通の人がやらないようなことをやってみて、どんな結果が出ようが、関係ない。
成功や失敗という概念はない、実験だから。

本書の実験は、ゼロ円で売ってみて、読者に値段をつけてもらったらどうなるか。という実験だ。

自分は今、大学院に通い研究をしているが、そこで自分の指導員でもある小林弘幸先生に言われたことと重なる部分があった。

「仮説通りだったり、面白いデータが得られたら万々歳。良いデータが得られなかったら、それもまた良い情報だよね」

実験に失敗も成功もないのだ。ん?成功は、ある。全て成功。

そんな中、著者の光本さんが目指すのは

性善説に基づいたマスのサービス

人間そんな悪い人ばかりではないよね、良い人を信じようという前提のもと、サービスを展開している。
それが非常にポジティブで心地いい。
この本に関してもそうだ。
本を無料で配り、よかったらお金を払ってね。きっとお金払ってくれるよ。きっと。
というような、不特定多数の人たちを信じるところからのスタート。

これは、単に人を信じたいというわけではなく、そうあることで世のもっと効率よく回せるという思いを表現している。

たしかに、日本中の電車の改札機を作るコストも、みんながお金を払えば必要ないものである。そうであってほしい。

著者はそういったサービスを作ることで、世の中に変化をもたらしたいと考えている。

自分はそういったサービスは展開していないが、自分が信用されているかとかではなく、まずは自分が相手を信用することが大切。
性善説でチームをマネジメントするという考え方もあるなと思った。

また、光本さんがサービスを広めるために大切にしているのが

どう表現するか

どんなにイケてるアイデアも、万人に受け入れてもらうためには、その表現が大切である。
ここに関しては、自分が苦手としていることだなぁと感じた。

ラグビー以外で活動していることがいくつかあるが、自分が思っていることをどのように表現するのか、という部分でいつも悩む。
というかその見せ方のプロを味方にするのがいいのか。
自分はどちらかというと企画することであったり、大枠の発案をするのが好きなタイプであるが、その表現がどうも下手だ。
きっと世の中のためになるだろうなと思うことも、自分のその能力不足によってなかなか形にできないこともある。

じゃあ自分でやらなきゃいいんじゃん。

という結論ですね。

自分の信頼できる、うまく表現できる人間との関係を構築していきたいと思った。
自分に無理なことは人にやってもらおう。


――――

話題性のあった本。読むのも一瞬だった。
ビジネスのハウツー本としてというよりも、行動力ありまくる人間の自伝として読んでみる感じ。

とはいえ、本を出すくらいの人はだいたい行動力はありまくるわけだから、そういった本を読んでいく中で、どんなことを自分に照らし合わせて吸収していって、自分に置き換えて転用していくのかというのが、いろんな本を読んでいく中で鍛えられる。

いやぁ、世の中すごい行動力のある人がいるなぁ・・では読書の意味がない。もったいない。


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Tsuyoshi Murata (村田 毅)

日野レッドドルフィンズというチームでプロラグビー選手やってます、村田毅と申します。 「アスリート×書評」 読書によってインプットしたことをアウトプットすることで、 理解がより一層深まる。モノにする。 目標は2019年の間に本を50冊読んで書評を書くこと。

Books take me to the new world

「アスリート×書評」 スポーツ選手が読書を通じてどんなことを感じるのか。どのように理解して、どのように自分のフィールドに転用していくのか。パフォーマンスを向上させていく上で、こんなアプローチの仕方もアリなんじゃないかと思って始めてみました。 目標は2019年の間に50冊...
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