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起業して一年ってこんな感じ。

2023年1月11日
本日は創業記念日。
起業して1年が経ちました。

起業したばかりの頃は『社長!』とか『代表!』と呼ばれることがむず痒くて、なんかキャラちゃうなー、と思ってた所から、今はもう慣れました。

はじめての起業で、この一年経った節目は一生に一回しかないから改めてどんな気分か記します。

一言でいえば
良い人生を歩ませてもらってる

もうこれに尽きまして、感謝でいっぱいな気分です。

自分にとって、起業して一番の思考の変化は、これまで以上に、いろんな人にたくさん感謝するようになったことかもしれません。

ということで起業から今日までどんな感謝があったか書いてみようかと思います。

2022年1月11日


1が並んでたこの日に法務局で登記。
夢と希望を胸に、Beau&Belle Japan という会社名をつけました。これは『美と美』という意味で、毎日みんなが美しい人生を歩める、日本を代表する会社にしたい、という由来です。

この日の夜は、会食でした。
ワインの輸入会社の社長たちとのホームパーティ。
お二人は起業経験豊富で、世界的に有名な会社の創業者でもある。会食できただけでご縁に感謝でした。

そこで言われました。

『最高の日に起業しましたね!今日は最強開運日で、一年で1番の日です。え?知らなかったの?小寺さん持ってるなー!じゃあ、そんな出会いに乾杯!』

2022年2月22日


2が並んだこの日に、先月の社長達をお誘いし、再びご飯に行きました。その方がデザインを手がけたレストランです。

この日は1年で2番目くらいの開運日で、実はこの日は調べて、狙ってました。

この日はある企みがありました。
このお二人に事業のプレゼンをすること。

『いつか会社が大きくなったら社外取締役とか、顧問とか、なんでも良いから、ご一緒してほしいです!』を伝えるため。

結論いうと
その事業プレゼンのあと、
この2人は、この開運日に、
常勤の取締役COOとCMOになってくださいました。

2022年3月某日


6ヶ月にわたり製品開発していた提携工場といきなり連絡が取れなくなりました。何度もしつこく電話し、問い詰めた結果、飛ばれたことが分かりました。

なんとなく一生つきあう工場ではないと思っていたので、果てしない絶望の中でも、むしろこれで良かったと悪運に感謝することにしました。

何のための6ヶ月だったのかを考えないように、そう思うしか前を見れなかったです。

2022年4月某日


日本中の工場という工場に電話とメールし、門前払いされる毎日。

大量に発注してくれる会社以外とは取引しない、と毎日言われ、夢もった会社は無いんかい!大企業上等!規模の経済と戦う!

という創業時の覇気が、少しづつ少しづつ、わずかなペースですが、失われ削られる毎日。

ここで飽きらめられたらどんなに楽か。

そして、最高のお二人を役員に迎えたのに、これ
以上にない自分の無力感と実力不足。

学生の頃からたくさん読んできたカリスマ起業家の本のシナリオでは、絶望のあと奇跡が起こった!
とかあったけど、奇跡なんて一つも起こりません。

2022年5月某日


今日は役員たちと採水場見学。
最高の水はあっても製品化する工場はない。

飲料を売る、というのは厚生労働省や保健所などのたくさんの審査が必要で、ただボトルに水入れる機械があれば良い訳ではない。

うちみたいな資本金の少ないベンチャーは、厳しい審査を乗り越えられる提携工場に頼らざるを得ない。

その工場が見つからない、ということは事業はできない、ということ。


採水場の見学後、市役所から商工会議所から地元の工場から、とにかく可能性あるところにアポ無し直撃。


が、終始門前払い。

日も暮れて『これからどうしましょう笑』という3人の超気まずい苦笑いが忘れられない。

最後に一本だけ電話させてください!

と静岡沼津にある名門ぽい工場にかけてみた。

18時までに営業所に来てくれたら、ショールーム見ても良いですよ、と言われて、藁をもつかむ気持ちで車を1時間走らせ、静岡の沼津市へ。

あれ?
めちゃ山奥。

こんなとこに会社ある?

道に迷って伊豆山奥に来てしまった、、

ナビにちゃんと工場名入れたはずなのに。。

実はその工場は、沼津と伊豆に2つ工場があり、
間違えて伊豆の山奥の誰もいないようなところをナビで設定してたみたい。
こんなとこで俺のドジが炸裂するとは。。


時間は19時。
真っ暗。

とことん終わった、、


山奥の工場に到着し、真っ暗な工場の前で停車。

呆然と、工場の前の道に車を停めてハザードかけてると、
工場の奥からライトをつけて、
超ハイカラなスーツを着た、山奥にいる人とは思えないイケイケな人が近づいくる。

『ここに車とめないでもらえますか!』
 
まさか、、、と思い、
かくかくしかじか事情を伝える。

話しながら気づいた。

この人は社長だ。

全員でガッツポーズ!

2022年7月1日

奇跡の出会いから1.5ヶ月後。

MIファクトリー株式会社と事業提携。
今後の世界ブランド化に向けたプロダクト開発を全面的に支援頂けることになりました。

MIF 安孫子社長

2022年7月某日


順調で最高の気分からのどん底。

2回目の政策金融公庫からの融資を断られました。
天然水の会社がうまくいくとは思えないとのこと。
 
水にお金を払う人がいるのか?D2Cで成功する会社は一握り、実績を上げてから出直してくれ。

自分が実力不足なのは明白。
でもここまで起業家に厳しいのか?日本は。

せっかくのチャンスもお金がなければ何もできず。

幾度とない商品開発ミーティング

貯金していた軍資金もまもなく尽きる。
まだ何もしてないのに潰れる。。
まだ何もしてない。

2022年8月1日

あと何日生きていけるかの計算と、
いくらあれば何ヶ月生きていけるかを
胃を痛めながら計算する日々。

そんな中、以前一緒にゴルフした同級生が大手税理士法人の代表だったので、何か良い手がないか相談。

期待してないわけではなかったが、
期待してないレベルのギブな彼からのLINE。

『やれることはやった!あとはツヨシ次第。頑張れ!』

2022年9月20日


みずほ銀行から融資決定の連絡。
初の融資に涙。

最も融資してもらいやすいとされる公庫から2連続でNGくらったところからのメガバンクみずほ。

うちのプロダクトが『瑞』だけになんと運命的なメガバンク。

もはや友と運命と、可能性を信じてくれたみずほのエンゲージメントオフィスの皆様に感謝でしかない。

2022年9月某日。


投資型クラウドファンディングの証券会社FUNDINNO さんとご縁をもらい、全国から投資の公募をすることに。
結果、830万の資金調達に成功。

この裏で何があったかの話。

たくさんの審査項目と公募開始までの大量タスク。

ただダントツで大変だったのが採水場との契約。
採水場オーナーは遠い親族。
だからこそ、投資側が求める厳しい契約を突きつけるには胸が痛すぎた。

そして2週間で830万円集まりフィニッシュ。

全国45人のエンジェル投資家によって支えられるシードのスタートアップへ。

この45人の中には親友や親もいる。
資金調達目標額をクリアしたときは天を仰いだ。
大風呂敷を広げて威風堂々を崩さなかった2週間。

でもその姿を見た親友たちや親は逆に、分かってたんだと思う。
コイツまた余裕ぶってカッコつけてるな笑と。

これからの恩返し。
背負うリュックは額以上に重くてデカい。

2022年12月


プロダクトもリリースし発売開始。


いきなりミシュランや麻布のレストラン系にて次々と成約。なんといっても水が美味しいから勝てる。

メディアにもたくさん呼ばれて、有頂天にもなるし、調子にも乗る。そういうキャラなので。
 
でもこの調子乗った氷山の一角部分をインスタやFacebookあげてる裏には、たくさんのドラマがある。

これが起業家ってやつね。

胃が痛くなりながら、センチメンタルに月や星や朝日や夕日や夜景を見ながら、どんどんどんどん自分が強くなっていくのが分かる。

起業家は自分が世の中で最も尊敬してきた、でもずっと踏み出せずなれなかった存在。

そう簡単には失敗させない。生き延びてみせる。

地道に 向上心高く ツヨシらしく

自分の大好きな師匠が言ってくれたこの言葉を信じてこれからも走ります。

2年目。たくさんのネタを仕込んでます。
ということで2期目も宜しくお願い致します!

追記:
そうそう。すっかり言いそびれてましたが、ここから買えます😆https://mizunomizu.com/lp/

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