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2019年度2回目の学会報告をした

ただいま青森にいます。人生初めての青森。学会出張です。これで47都道府県で行ったことがないのは秋田県だけになりました。

ちなみに、学会で秋田県在住の先生がおられたので「秋田行ったことがないんです!」と言うと、面白そうな産業・中小企業をご紹介頂けることになりました。運がよければ来年1月に秋田に行けそうです。楽しみ。

ところで、台風19号の被害は甚大ですね。想定されていた東京・関東地方よりも長野県の千曲川の被害が…。こういうときにNHKの報道は 信頼できるし、青森にいながらずっと報道を気にしていました。今回被害に遭われたみなさんにはお見舞いを申し上げます。

学会報告をしてきました

さて、今回の学会ではエントリー上では2つの報告をしました。1つは共同研究者によるプレゼンテーションで地方証券取引所をテーマにしたもの。もう1つは私がプレゼンテーションした先日調査に伺った岡山の中小企業における管理会計実務についての報告でした。

今回の学会報告会場の「アラスカ」

今回フォーカスしたのは、親子同時に導入された管理会計システムが親会社では機能して子会社では機能していないという状況の中、3年前から親会社の企画室長が子会社の工場長となり、管理会計システムを有効に使った経営再建を進めるという話。事前に取ったアンケート調査で得られた結果とは別に、今回のインタビュー調査で裏付けを取ったものを報告した。

簡単に結論を言うと、
① 中期経営計画と従業員の見えている時間(スパン)や達成意欲のズレ
これは業績管理のやり方の問題で、短期目標を中期経営計画にリンクさせる形で設定しろというのは理屈上正しいけれども、果たして従業員にとってそれがモチベーションを維持する鍵になっているかどうか。
② 主任に極めて負担がかかる仕組み
現場の班長である主任に負担がかかりやすい。本人は班長として製造に携わりながら一般社員のマネジメントをしなければならない。上から降りてくる数字を意識しながら、製造管理も行わなければならないという負担にどう対応するか。
③ 専門経営者の育成:経営者による管理システム整備に向けた意欲
子会社の工場長は元々開発者として入社しているが、後に親会社の企画室長として目標管理制度導入に尽力し、その成果を認められて工場長に就任。工場長の職務をそれまで生産ありき、長時間労働でブラック化が常態化させていた状況から、マネジメントを行う立場に変え、権限委譲が進んだ。

これも来年の春には論文として発表できるようにこれから原稿を書くつもり。

もちろんこれでは不十分で、本当に知りたいのは適切な組織マネジメントを行うMCS(Management Cotrol System)を構築するための経営者や会計担当者の知識が形成されていくプロセス。システムをデザインするための知識がどう形成さえれていくのかなんだけどね。これを管理会計システムのデザインと呼びたいわけ。

コメンテーターをお願いした友人からは「ここ指摘されるよね」というところをしっかりと突いてくれて感謝。

それは次のような感じ。ボトムアップと言いながらトップダウンになっている。権限委譲したいと言いながら、一般社員レベルまでにはなかなか浸透しない。そうした中でいかに管理会計システムを活用していくかを注視することがこれからの研究課題になりそうですね。

のっけ丼にやられまくる:青森の食にやられる

さて、Facebookでお友達の皆さんはご存知の通り、青森滞在3日間のうち、2回の朝食をのっけ丼で済ませた。体調も完調とは言えないし、健康診断が近い中、食べたいものは食べたい。ということで、画像のような丼を2日間頂いた。

海老は危険なのに。海老を食べた。

2日目は海老がホタテとツブ貝と水蛸に変わった。蛸うまかった。

加えて青森と言えばりんご。リンゴジュースがうまかった。

なぜかねぶた(笑)

ということで、SNSでは楽しい食事ばかりがアップされましたが、ちゃんと仕事してますからねというアピールでした。

実はこれを書いているときも科研費の打ち合わせ中。お前集中しろと怒られそうですが、筋書きを書いてるのは……(笑)

今晩帰ります。

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