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WindowsとPX-Q1UDを使って地デジを受信する

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最近、PCIE方式のテレビチューナー、PLEX PX-Q3PEを購入して地上波を安定して録画できるようになったので手放してしまったのだが、過去にPX-Q1UDを使用して録画を行っていたので、それを覚書としてどのように扱っていたか書こうと思ったのでした。


始めに

PLEX PX-S1UDというドングル型1チャンネルのテレビチューナーがあることを知ったのですが、2021年当時の値段が5200円(現在6千円前後)とちょっと高いなぁぐらいの値段で

じゃあ上位機のPLEX PX-Q1UDたるやつはいくらだったのかというと大体12800円(現在14000円前後)と大体2本分の値段で4チャンネルの録画ができるなあと思い購入した。

もともとnasneが4台稼働していたので、それを置き換える目的で4チャンネル分の録画環境を整えたかったのも相まってちょうどいい選択肢だったのでした。

導入

ドライバCDがあったが、公式サイトからダウンロードするのでした。

ドライバをインストール後、指示はされないがいったん再起動させる。これは、なぜかデバイスマネージャーに2/4台分しかPLEX PX-S1UDが出てこなかったためです。
このチューナーはPLEX PX-S1UDを単純に4つ束ねた設計となっているため、PLEX PX-S1UDと同じ設定で動きます。

TVTestはソースコードが公開されているがビルドが面倒なため、以下のサイトよりダウンロードした。

ICカードリーダーにB-CASカードを挿入し、一通りの設定を終わらせる。

Bondriver

以下サイトよりBonDriver_BDA改をダウンロードする。

今回は名前を"BonDriver_Q1UD-T0~T3"として作業を行う。

ダウンロードし、OSのビット数に合わせたReleaseフォルダより、"BonDriver_BDA.dll"を取得し、名前を"BonDriver_Q1UD-T0.dll"としてTVTestのBondriverの保管場所へコピーする。

以下のURLより.iniファイルをダウンロードする。

"BonDriver_Q1UD-T0.ini"と名称を変更し、以下の部分に書き換える。
これはやらなくてもいいのだが、ほかのPLEXチューナーを接続しているときにQ1UD以外でこのプロファイルを読んでしまうのを防止するためである。

ただし、S1UDと共存していると区別できないので、狙い撃ちしたい場合はdebugを=1にしてGuidを調べ、指定してあげる必要がある。

[Tuner]
FriendlyName0=PX-S1UD Digital TV Secondary Tuner Filter

;Guid0={abcdefgh-1234-5678-90ab-cdefghijklmn}
;Guid1={abcdefgh-1234-5678-90ab-cdefghijklmn}
;Guid2={abcdefgh-1234-5678-90ab-cdefghijklmn}
;Guid3={abcdefgh-1234-5678-90ab-cdefghijklmn}

作成した"BonDriver_Q1UD-T0.dll"と"BonDriver_Q1UD-T0.ini"を3つ複製し、8つのファイルを作成する

BonDriver_Q1UD-T0.dll
BonDriver_Q1UD-T0.ini
BonDriver_Q1UD-T1.dll
BonDriver_Q1UD-T1.ini
BonDriver_Q1UD-T2.dll
BonDriver_Q1UD-T2.ini
BonDriver_Q1UD-T3.dll
BonDriver_Q1UD-T3.ini

TVTestでチャンネルスキャン

導入が終わったらTVTestにてチャンネルスキャンを行う。うまくいけば地上波にて放送されている番組が出てくる。

EpgDataCap_Bonでチャンネルスキャン

TVTestに引き続き、EpgDataCap_Bon(EDCB)にてチャンネルスキャンを行う。

チャンネルスキャンを行った後にEPG取得を実行すると無事番組表が取得できる。

うまく動かないときは

このチューナーには少々難があり、長時間稼働させると4つのチューナーのうち1つや2つが認識されなくなったりする場合がある。
これといった解決案はなく、妥協案しかないのが残念なところ。

1~2つのチューナーが外れた場合は、USBの抜き差しが効果的。再起動ではなかなか復帰しないためこれが一番手っ取り早い。自分はUSB troubleshooter lite(以下抜き差しする奴)というUSBデバイスを利用して電子的に抜き差しを行っていた。

付属ACアダプタより外部電力供給を行うとラズパイやPCが起動しないということが起こる場合がある。これは外部電力供給された電流/電圧がそのままUSBの電源供給線に乗ってしまい、接続されたデバイスが正常に起動できなくなるというものらしい。
自分の環境では上の抜き差しする奴のおかげで電源が勝手にカットされていたので問題はなかったが、通常の環境だとUSBアイソレータやセルフパワーのUSBハブが必要になる。
付属のACアダプタを使用しない選択肢もある。HDDなどをUSBポートへ刺す際に利用する電源供給ができる二又USBケーブルが利用できる。

ダイオード入りであれば電源の逆流も起こらないので結構使い勝手がよい。

ちなみに抜き差しする奴にも電源供給ができるようにMicroUSBポートがあるため、より安定的に使用ができた。

PX-Q1UDは、やはり癖と難があり、あんまりいい思い出がない。でも初めてTS抜きという世界に片足踏み込んだような感じがしてとてもいい経験になった。
のちにPX-Q3PEを導入するのだが、知識があったためスムーズに導入ができた。
初めてTS抜きをする。PCでテレビが見たいというユーザーにはもってこいな教材ではないだろうか。(でもPX-S1UDやその同等品を買ったほうがイイヨ)


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