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コンプソンズ『愛について語るときは静かにしてくれ』@ 下北沢 OFF OFFシアター

 学生最後の夏休み。どんどん2023年のカルチャー摂取しようということでフジロックに行き「The Stokes」を観たり、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を観たり、試写会に参加したり、美術館や知り合いの展示などに観にいったりとしている。特に予定がなければ、家で読書したり映画観たりなどなど…….

 5月にダウ90000「また点滅に戻るだけ」が人生初の演劇鑑賞だったので、また演劇見てみたいなと思った矢先にこの演劇公演がものすごくいいぞという評判をSNSで散見して、行きたいなと思い、この演劇集団のこと何も知らないけどチケットを購入して下北沢のOFFOFFシアターへ100人も満たない狭い劇場だった。(ガストの上にあったのね……)

内容は『愛について語るときは静かにしてくれ』というタイトルから人間関係から愛についてのテーマなのかなと小劇場の端の席で考えたりして開演を待っていた。

~鑑賞中~

 見終わりました。すごかった。役者さん、なにより声がデカいしうるさい。全然、静かじゃない。マイクを通さなくても会場が響いていた。。

展開がぶっ飛んでる。フィクションの上にフィクションやファンタジーをぶっ込んでる上にある程度カルチャーを愛する人や下北沢によく行く人なら分かるような固有名詞。(ボーナストラック、鈴木真海子、曽我部恵一、山本直樹等)これらはサブカルメメントモリということ概念になってる。というのは配信を見てほしい。

サブカルメメントモリといえば、タイムリーなのはこのニュース

配信全盛時代の令和。レンタルして娯楽を楽しむというTSUTAYAが担ってた役割が終えた、、私が幼稚園~中学生にかけては近所のTSUTAYAにレンタルサービスをよく利用したが、今はもう使わない。Apple Music、Spotify、Amazon prime、UNEXTを使い倒してる。かつてあったものを惜しんでしょうがないなら今あるものを享受しようぜという意味でのサブカルメメントモリ。
いつか来るだろう、Mr.Childrenやスピッツの活動終了のアナウンスが来る時、人々の反応は、、


また、大きなテーマでこんなクソみたいな世の中だけど、生まれたのだから大切にしようぜ。戦争や貧困格差、気候変動などで今生きる人は生まれてこなきゃよかった。こんなクソみたいな世界だから子孫を残さない方が合理的であると言った価値観がある。

けど、人間という動物には感情を表現して言葉という手段や行動で『愛』を出したり受け取ったりすることができる唯一無二の生物だ。いいこともわるいこともあるし、合理的ではない先になにかがあるのが人間というと私はこの演劇を見て感じた。

愛について語るときは大声でデカくても静かでもどちらでもいいけど恥ずかしさは脱ぎ捨てないとなとこの演劇の衝撃を受けてアタマクラクラしながらお酒とか飲んでないのに酔っ払った感覚に近く高揚しながら下北沢の街を後にした。

また、こうやって自分の行動指針に1つの道が開拓されたような体験は大切に記録しないとなということでこのnoteを書いた。

下北沢という街でカレーを食べて、演劇を観るという記号的消費も愛おしいなと思い自分の行動を肯定できた夜でした。

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