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星のはなし

推しの兵役入隊が決まったらしい。
いつかは行くと思っていたが唐突に突きつけられた、推しがちょっと遠いところに行く現実に疲弊した脳内ではうまく咀嚼出来ずにその夜は枕を濡らしたまま寝てしまった。

推しの兵役。
韓国アイドルを推していれば絶対直面することだと思うのだが正直な話、推しが兵役に行くまで推しているのか?=ペン(ファン)でいれるのか推しになった瞬間から謎だった。
3月下旬、疲れ果てて寝る直前に暗闇のなか眩みながら何となしにTwitterを見れば推しのインスタライブのまとめがタイムラインのトップに上がっていた。
入隊が決まったらしいと言うのもまとめを見る限り明確な入隊日はわからないが「3月末までが入隊を延期出来るギリギリだったから4月のスケジュールをいれることが出来なかった。どうしても自分の口で言いたかった。早く話すことで悲しませたくなかった。永遠に離れ離れになるわけではなくて、ちょっとだけ行ってくるから」と本人が数十分前に話してくれたそうだ。
そのちょっとの期間が1年半だか2年の読めない年月が恐いよ。わたしは帰ってくるまで君のファンでいられるのだろうか。正直泣いた。

ここまで書いて寝かしている間に入隊日が決まった。
今年5月6日、推しの誕生日に入隊。2023年2月5日に除隊。

かのド・ギョンスがグループのトップバッターとして入隊するシウミンに発した名言「移民するわけでもないんだし」がある。たしかにそうなのだが、移民するわけでもなく永遠離れ離れになるわけでもないのだが、グループやユニットの動きがあっても推しがいないまま物事が進められるのが恐い。
今後アルバムが発売されたりコンサートが開催されても推しはいない訳で、果たしてそれをわたしは見ていられるのだろうか。でも何故、社会服務要員なんだろう?

そんな事を考えてるうちに推しの甲状腺疾患がわかった。
今の今まで知らなかったし、当たり前にわからなかった。デビューが決まった時からずっと戦いながら時には寄り添いながらアイドルをしてたんだと思う。コンサートに行って広い会場で認知されることがないように推しの事は公式発表されないとわからない。どんなに応援していても本人の口から言われないとわからない。
何も知らないんだなと改めて思った。名前と生年月日、所属事務所、グループとメンバー、ある程度の好き嫌いなどなどはわかる。でも本人のパーソナルなことはわからない。本音もわからない。だって彼はアイドルだから。

ファンの定義も何かわからない。
アルバムも買っていなければインスタもツイッターもフォローしてない音楽番組も追っかけてないバラエティも出演したドラマも観てない。勿論それが次に繋がるひとつのステージだとわかってる。でもグループの1人として会場で歌って踊っているステージだけを観たいんだ。それでも君が好きだと言わせてくれ。君のファンなんだ。でも、ただ待つ事が恐い。

帰ってきた時わたしはファンでいるのかな。待つことが恐いと言うより待てないでいる自分が恐い。
離れてしまうような自分が怖くて申し訳ないような気もするけど「待っていて欲しいという言葉よりも愛してるって言葉を伝えたい」という言葉を受け取るしかないのだ。
まだ上手く飲み込められないけど、アイドルとしてグループ、ソロ、OSTなど有難いことに沢山の曲があるので1曲ずつ聴きながら推しを待ってみようと思う。


わたしの星はアイドルである。

光の能力を持っているそうだけど、
そんなの関係なく一度ステージに上がるとキラキラと眩いくらいに輝いている。
ステージのライトを吸収して更に光っているようにも見える。屈折率が高いダイヤモンドのようだけどきっとそんなに硬くはないと思う。
ステージを下りればただひとりの青年なのだ。

そんなただひとりの青年に夢を見ている。

光の中に立っていて、
わたしの星、光、輝き、道導、光芒、
君が立つステージはものすごく眩しくてひどく暗い。
ステージで出来る限り許される限りいつまでも歌声を響かせて踊っていてほしい。
わたしも出来る限り許される限り、その目に映る幾億のペンライトの星空のひとつになりたい。
いつまでもその光を目に入れて輝いていて。
光の中に立っていてね。
目が眩んでも君を見続けるよ。

去年推しの誕生日にTwitterにあげたしょうもないポエムなのだが、ただ本当に1人の青年が国の義務に従うだけなのだ。てかもうここに答えはあるじゃん。
よく調べもせずにうだうだ言って、ただ表舞台から推しが少し離れるだけの話ではある。離れてる間の気持ちがついていけるかの話であってもしかするとこのまま卒業してしまうかもしれない(事実ジャニオタに舞い戻り2次元熱も沸いてる)
でも推しを推すと思い決めた瞬間の思いや気持ちはわたしだけのもので、そこから今まで間違いなく応援していたし笑ったり泣いたりもして嬉しいことも沢山あった。ベッキョンのお陰で沢山の世界が見れた。

「ちょっとだけ行ってくるね」その言葉を信じるしかない。オタクに出来るのは待つだけである。帰ってくるまで気持ちが続くかわからない。
でもきっと兵役を終えて戻ってきた時ステージに立った推しを見て、好きだと思うのは間違いないと思う。だって推しだから。間違いなく好きという気持ちはずっと消えないと思う。

휘몰아치는 순간 내 세상에 멈춰선 넌 나의 Only one
너를 발견한 순간 더 찬란히 빛나는
I’ll be the lucky one

風が吹き荒ぶ瞬間 僕の世界に止まった君は僕の Only One
君を見つけた瞬間 僕はより一層燦爛と輝いて
幸運の一人になれるはず

推しを見つけた瞬間、間違いなく幸運のひとりになったよ。

アイドルになってEXOのグループのメンバーになってくれてありがとう、ベッキョン。
入隊はまだ少し先だけど、どうか元気で。またね。

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