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フィーリン・ワンダフォー

りんごってそのベーシック感の割に食べるまでの工数が多くないですか?
そこそこ危なめな硬さの球体を割って皮をちまちま剥いて全部剥く頃にはちょっと茶色になってきてたりして、結構難しい食べ物だと思うのですが。喜連瓜破レベルで。

憧れていた一人旅にいってきました。バスに乗り込んで、街が山に形勢逆転されていく風景をぼーっと眺めてると、東京から逃げてる感触があって爽快でした。東京は逃げるためにあるんだわ。

一人旅の魅力はいろいろあると思いますが、実際自分で行ってみて感じたのは「自分のためにお金と時間を使っている感覚」だったように思います。

そりゃ毎日の食事や掃除、家賃だって自分のために払っているものですが、それは人間全員に課せられている「生きる義務を果たすための労力」な気がして。自分に使っている感覚はほぼないんですよね。

友達や家族とどこかへ行ったり、何かを食べに行ったりするときは、確かに自分のために使っている感覚を感じないでもないのですが。
自分のためと言うよりは自分と一緒にいる人と時間を過ごすために使っている。なんかすごい嫌な書き方してる気がするね、めちゃくちゃ大好きで不可欠な時間には違いないのですが自分1人のためではないじゃないですか。

よっしゃ明日1人でどっか行こうと決めてバスを探す時間、チケットを買う瞬間、いままでの生活ではなかなか実感できなかった「自分のためにお金と時間をつかっている」感覚をはっきり感じて。これはほんと1人旅じゃないと味わえないんじゃないかなあと思います。

旅先で美味しいものを食べたり、良い景色を見るために長時間歩いたりすることも、自分以外の誰の何のためでもない。ただ自分を喜ばせるために自分で動くことってこんなに新鮮なんですね。

涙を流すほどの絶景や忘れられないほど美味しい食事にこだわらなくても、その感覚だけで十分1人旅のしがいがあるなと思いました。1番近くにいるのに1番見てみないふりをしていたものにちゃんと向き合えるっていうのかな。別に何かすごいものが返ってくるわけではないのですが。向き合うってなんか胡散臭いな。気にするの方が近いのかも。

特に感動したとか、人生観が変わったとか、そういうわけでもないけど、また1人旅はすると思います。

今回のタイトルに意味は1つもありませんが、なんか良い響きなのでつけました。そんな感じ 
ぜんぶそこそこ良い感じにおさまりますように

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