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カフェで暮らしたい

突然ですが、喫茶店が好きだ。
カフェも好きだ。
小洒落たリストランテとかも好きだ。
まとめると、美味しいものが出てくる素敵な空間が好き。

カフェに暮らしたい。

私は、独身ではない。
夫と3人の子供がいる。
夫は単身赴任中で、一番上の子は大学生で、家を出ている。
だから実質現在3人暮らしではあるが、
前述のように、物の管理が下手なお陰で雑然とした家に住んでいる。

生活すること自体が、向いていないような気がする。
向いていない人もみんな頑張って生活しているから、私だけ弱音を吐いて逃げ出すことはできないけれど、どうしても妄想してしまう。

朝、カフェで美味しいコーヒーを飲む。本を読んだり日記や手紙を書いたりして、お昼はたまごサンドを食べる。3時にまた美味しいコーヒーを飲んで、友人たちと興味深い話題についておしゃべりに花を咲かせる。

19世紀の文化人か。

いやほんと、そういう生活がしたいわけですよ。

で、ですね、こちらのカフェには2階に部屋があって、その1室を借りている(妄想が止まらない)。小さい洋服ダンスと小さいベッド。私に必要なのは、風邪をひかない程度の着替えと、文章を書くためのノートパソコン。書きたいことを書くためのA5のノートとシャーペンとボールペンとカラーペンが入った大きめのペンケース。移動したくなったらそれらを全てスーツケースにしまい、汽車に乗る。

生きていくために、面倒でも関わっておいた方がいいものはある。どこかに戸籍と住民票はおいておきたい。市民サービスを受けられるように。フリーランスなら、国民健康保険には入っておかねば。それらのさまざまなものを代行してくれえる秘書が一人いたらいい。専属じゃなくてもいい。色々な支払いを銀行引き落としにしておいてくれたり、家の掃除を週に一回業者に頼んでくれたり。ああ、そうか。私の夢のカフェ生活は、私自身がそれなりのセレブになれば可能だということだ。

ああ、セレブになりたい。
そしてカフェで暮らしたい。

朝から晩まで居座る客というのも、カフェにとって迷惑かもしれない。その席を一日借り切ればいいのだろうか。それもセレブになれば可能だ。

           🌸   🌸   🌸

「お姉ちゃん、ママ、お金と時間がたくさんできたら、ネットカフェに1ヶ月くらい住み込むのが夢なの。朝から晩まで漫画読んでたい。他のことしないで。」
「ママ、お金と時間がある人は、読みたい漫画を本屋で買って、ホテルで暮らすのよ。」
「 ! 」
「 …… 」

という会話が長女と繰り広げられたくらい、私の感覚はどこまでも庶民であるわけだが、暇さえあれば考える。

どんなカフェに住もうか。


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