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なぜかあまり記憶に残らなかった映画。

ゲティ家の身代金

これ、実話で、クリストファー・プラマーがアメリカの大富豪ジャン・ポール・ゲティをどんな風に演じるんだろうって、めっちゃ楽しみにしてました。

73年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、世界一の大富豪であるゲティとも対立しながら、誘拐犯と対峙することになる。 (映画.comより転記)

ところがですね、私の記憶にあるのは、諸悪の根源であるイタリアンマフィアの実行犯チンクアンタ役のロマン・デュリスだけなんですね。

↑マフィアの中でも大物でもないのに、やたら存在感がありすぎて、集中できない…。はたして、このキャスティングは成功だったのだろうか。

超超超大金持ちのゲティは、孫息子の親権が"ボケナス息子"(ジャンキーでろくでなし)にではなく、嫁にあることに苛立ってなのか、身代金を値切ろうとするわ、払おうとしないわ、気がついたら孫の耳が切られて送られてくるわで、私はイライラしか感じなくて。

息子を救いたいがために奔走する母の苦悩は描かれているものの、交渉する際、マフィア側がロマン・デュリスなんだがね、彼の存在が強すぎてね、ワケわかんなくなってしまった。

だって、悪いことしてるのはコイツらなのに、気がついたら、このチンクアンタは誘拐したゲティ家の孫息子にどちらかというと寄り添ってる風にも思えてきて。彼は彼なりに、哀れみを感じたんだろうか。

本当はこの金持ち爺さん役をケヴィン・スペイシーがやるんだったのが、過去のセクハラ問題が明るみになって、その後も収拾がつかず、クリストファー・プラマーになったそうなんですね。

私からすると、この役はクリストファー・プラマーしか考えられなかったし、ケヴィン・スペイシーがやってたら云々を語るのは、クリストファー・プラマーに失礼やと思うんですが。

他に母親役がミシェル・ウィリアムズで、マフィアとの交渉を引き受ける弁護士をマーク・ウォルバーグが演じてるんやけども、特にマーク・ウォルバーグの演技はあんまり記憶になくて。

かなりエグい内容の実話で、話の"具材"としては申し分ないのに、料理の塩梅を違えたのか、今ひとつパンチはなく、と言ったら辛口すぎるでしょうか。

滅多にこんな風に思うこともないので、ちょっと書いたけど、まぁそれくらいサラッとしか書けない…。悲しい。

クリストファー・プラマーとロマン・デュリス好きの方は見てみてもいいのかな。

2018年63本目。TOHOシネマズ西宮OSにて。

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