【cinema】20 センチュリー ウーマン

2017年44本目。EUフィルムデーズの合間に見たロードショー作品。

1979年のサンタバーバラを舞台に、15歳の少年ジェイミーとシングルマザーのドロシア、そして彼らを取り巻く人々の特別な夏を描いた。思春期の息子ジェイミーの教育に悩むシングルマザーのドロシアは、ルームシェアで暮らす写真家アビーと、近所に暮らすジェイミーの幼なじみのジュリーに、ジェイミーを助けてやってほしいと頼む。(映画.comより転記)

ってこれだけ見たら、何や、この話って感じですよね。私も数ヶ月前に見たとは言え、何のことやらサッパリ。要はちょっとファンキーなママが、父親のいないウブで年頃の息子のことを頼んだよ!ヨロシク!みたいな感じなんです、二人の異なる気質の女性に対してね。下宿人に唯一の男性のウィリアムも居るのに、男じゃなくて、そこ、女に頼みますか⁉︎って感じなんだけど、アネット・ベニング扮するドロシアが、いい具合なんだな、ファンキー加減が。至極まともな感じでもあるのに、そこそう来るか!みたいな発想だったり、自分の親がこんなだったら…人生違ってただろうなと思う。

でもね、この映画、ハマる人はものすごーくハマると思うんだけど、私、実はそこまでハマらなくて。すっごく映像も綺麗で、登場人物も程よい感じだし、主人公のジェイミーにしてもイヤな感じはしない。ファッションもすごくオシャレで、オシャレ女子は好きだと思う、この感じ。トータルで見ても、完成度超高い。使われている音楽もいいし、抜け感があるってこういうこと?みたいな。なのに、だ。私は何を求めていたんだろうか、この映画に。サラサラしすぎていて、全然私の手のひらに収まってくれなかったのだ。そんな感覚。キラキラ眩しすぎて、ちょっと目を細めて見ていたら、あっという間に流れていってしまった…感じ。

母と息子は互いに相手を思いやっているのに、そのベクトルがちょっぴり異なってしまうから、こんな感じになっちゃうんだとか、二人の女性はそれぞれ悩みを抱えていて、でも懸命にジェイミーを導こうとしてくれるとか。そんなところは、サラッとわかるんだけど、私の中で超印象的なシーンとか一切ないのだ。何でだろう。すごく好きな感じの内容なのに。

こういう淡くて、ふんわりした感じは、映画に対して何かしらの刺激やパンチ力を求めている人には向かないのかも。フェミニズムを語るでもなく、女性礼賛しすぎることもなく。どれもが突出することなく、とにかくサラリとしている。毎回観る映画にそんなこと求めていないけど、多分この時の私は、何らかの刺激を求めていたんだろうな。それは、どれだけ偏っててもよくて、適度なバランスなんか必要なくて。

「そういう気分」の時に見たら、絶対ハマったハズ。あとは、思春期の子供を持つ母親だったらとか、男性の立場から見たらどうなんだろうとか、そういうのは気になるのだけど、ただそれしか言えない。こんなに何も印象がない映画も珍しい、私からすると。結構何カ月も前に見てても、ハッとさせられるシーンがあったり、印象的で、頭にこびりついて離れない場面があったり。それが一切ないなんて。

あ、あった。ラストだ。彼らのその後をジェイミーが語るところ。そこは、すごーく好きだった。あんなに密接に過ごしてきた彼らが、全然そんなこともなかったかのようなその後を歩んでいくのだ。それでもそれはとても幸せな感じで。その幸福感だけは噛み締めたかな。ちょっぴり寂しく感じるけれど、それもまた人生なんだって。

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つぶまる

とにかくひたすら映画について語る vol.2

どうやらマガジンにはnote100記事しか保存できないらしいので、vol.2を作成しました。
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