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運命

高校生の時、弁論大会に出場した事を思い出しました。

こちらの企画に参加させて頂きます❣️


よろしくお願い致しまーす!



さて、なぜ私が弁論大会に出場したのか…
それは簡単です。
ジャンケンに負けたからです😭


私の学校では弁論大会があったんです。
同級生に「弁論大会あったよね」と聞いたら
「あったっけ?」
と、帰ってくる程度のイベントです。

そのイベントに、ドキドキして震えながらマイクの前に立ったんです。
今思えば、私にはとても貴重な体験でした。

では、何が起こったのかお話します。

みんな、やる気のなーい、他人事と思っているイベント。
各クラス1人出場する企画でした。

「弁論大会」の約一月前

学級委員も手を焼く程、纏まらずやる人が決まりません。
「お前やれよ!」
「はぁ!やだね」
の声があちこちでザワザワ聞こえていました。
私も勿論、他人事。
スカートの長い丈チームと普通丈チーム。
長い丈チームは
「私らができるわけねーじゃん。」
普通丈チームは
「私達だってやりたくない」
男子は
寝てるヤツもいれば、口を固く閉ざし睨みつけて横浜銀蝿の様なリーゼントにクシを入れてるヤツもいます。
会話に入らない作戦です。
シカトってヤツですね。

とにかく、時間だけが過ぎ纏まりません。
私は、勉強のできない真面目な子でした。
ボンヤリとクラスのザワザワを面白いなぁ。と見ていました。
勿論、弁論なんて私ができる筈ありません。
私のスカート丈はひざ下15センチ。
え?どっち?と、思われた方…
どっちでもありません。
服装で生徒指導に引っかかった事はありません。。。(多分…)


そこでとうとう痺れを切らしたのが担任の先生。

「おい!おめーら、
そんなに決めらんねーのか!
よし!俺が決める!
文句言うなよ!」

「みんな公平にジャンケンだ‼️」



「え〜‼️」


と言いながらも、みんな自分は勝つ気満々。
確率は40分の1。

先生は
「よーし!じゃ、隣のヤツとジャンケンだ!
負けたヤツ立ってろ!

よし!じゃ!一回戦な!

じゃーんけーんポン!!」

ギャー‼️きゃー‼️オッシャー‼ヤーリー‼️(やったね)

様々な歓声が上がりました。


はい、私は負けました。
私の相手になった友人はホッとしたのか、胸に手を当てながらめちゃくちゃ笑っていました。
あの時の、友人の顔は今でも覚えています。

でも、まだまだ大丈夫!
次、勝てばいいのよ!と私




二回戦‼️
「じゃーんけーんポン」

やったー‼️オッシャー‼️
ぎや〜〜あ‼️マジか〜‼️

明らかに一回戦より感情が丸出しです。

そんな中、私も「ウソでしょ!」と言った気がします。


そこで先生

「よーし!残ったの前ヘ出てこーい!」

10人が前に行く。
「みんなで(ジャンケン)やってみろ」
と、先生。

10人ジャンケンが始まる。

じゃーんけーんポン‼️

『オッシャー❗️』

と勝者が1人抜ける

緊張感が増す。

じゃーんけーんポン‼️

『やったー‼️セーフセーフ』


と、2人抜ける。

7人になった。
じゃーんけーんポン‼️

「おお〜‼️」


あいこです。
あいこで、7人がホッとする顔が面白い。

じゃーんけん…


「ちょっと待った!」
と、男子。

はい、よくありますね。
なんかよくわからない自分だけの勝利のおまじない。
手を握り合わせクルッとして、片目で隙間を除く人、手の甲に指で皺を寄せてる人…
とにかく、みんなドッキドキです。

先生も面白がってます。
「気が済んだか?もういいか?」

「うぃっす!」(いいです)
男子は体勢を整えます。
大きく息を吸って吐いて
足を開きグッと力を入れてます。
わかってらっしゃるとおもいますが、これから私達はジャンケンをします。



「あ!最初はグーにしようぜ‼️
(当時、この手法が流行り出した頃でした)
と、男子が仕切る。
そこで女子が言う。
「とか言って、パー出すの無しだからね!」
と、お決まりのやりとり。

残ったみんなで一斉に声を合わせました。


じゃ、せーの!

最初はグー✊❗️

じゃーんけん!ポン!



きゃーーーー‼️
やったーー‼️
ヨッシャーー‼️




私はパーの手を見つめて座り込んだ。

6人のみんなはチョキ✌️だった。

唖然とした。
私は、40分の1になってしまった。

気が動転した。一瞬何が起こったのかわからなくなった。

えっ?と振り返ると
クラス全員が私に笑いながら拍手をしている。
「がんばれー!」(他人事)


クラスのみんなが笑っている顔を私は初めてみた。
クラス一丸となっている。
内容はどうあれ

悪くない。


担任がゲラゲラ笑いながら
「お!つぶあん!つぶあんに決定‼️」

担任が、なんでそんなに笑っているのかわからない。
先生は、お腹を抱えて笑いながら
「がんばれよ」と言った。


クラスのみんなから、盛大な拍手を貰った。
みんな笑顔だ。
みんなの思い(いやー、私じゃなくて良かったー)が丸見えだった。

でも…

悪くない。




論文大会の題名はすぐ決まった。

「運命」にした。

ドキドキしながら、マイクの前に立った。体育座りをしているみんなが私を見ている。

クラスのみんなの顔が見えた。
仲良しの友達は「がんばれ👍」と合図をくれる。


シーンとしている。



「皆さんは運命を感じる時はありますか?
私は、今ここで話している事にとても運命を感じてます。
もし、あの時パーを出していなければ…」

クラスのみんながドッと大笑いしてくれました。内輪ウケです。

とっても嬉しかったなぁ。



審査結果は生徒会長が高得点をつけてくれました。
賞は貰えなかったけど、クラスの暖かさを経験できた事にとても満足でした。



当時は言えなかったので
ここで言わせて貰おうと思います。

2Bのみんなぁ〜
   ありがとう〜❗️





🍀🍀❣️🍀🍀



読んで下さり、ありがとうございます🎤


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