手術なんて考えてもなかった(人工股関節日記その1)

2024年4月に人工股関節置換術を受けました。
50代半ばになって、人生で初めて入院と手術を体験することになり、不安や葛藤など様々な思いを持ちましたので、忘れてしまわないように書き留めておこうと思います。


2021年9月頃から腰の左側に神経痛のような痛みが走り、歩くのが辛くなっていきました。
まっすぐ立つことができず、仕事中も腰を曲げたまま動いていました。
いくつか整形外科を回りましたが、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症と診断され痛み止めを処方していただくだけでした。

そんなあるとき、いつも痛み止めをいただく整形外科で「右側の股関節の軟骨が減っている。この後30年生きることを考えたら手術した方が良いのでは。手術したらきっとよくなりますよ。」と言われました。
手術しないといけないくらい悪いのか!…と衝撃を受けました。今まで手術も入院もしたことがなく(出産もしていないので…)、想像がつかない……。

手術はイヤ。怖い。なんとかならないものか、といろいろ調べましたし、試しました。
ゴッドハンドと呼ばれるカイロプラクティックの先生にも施術していただきましたが、帰り道ですでに痛くて歩けなくなるような状態に絶望しかなかった……。
ゴッドハンド先生は毎回渾身の施術をしてくださったのに症状は良くならなくて、だんだん申し訳ない気持ちになっていきました。


……やっぱり手術するしかないのかな。


人工股関節についてネットで調べるも、手術について前向きにもなれずそのままうやむやにしていたところ、周りの方から声をかけられるようになりました。

マンションの管理人さんから「股関節なら〇〇病院の先生がいいわよ」と教えていただいたり。

商店街の方から「あなたどこが悪いの?膝?股関節?それだったら手術した方が楽よ」と言われたり……。
一度も話したことのない方からそう言われるとは、私はよほど酷い歩き方をしていたのだと思います。

そうやって何人かの方から「股関節ならここ」と同じ病院を紹介されたので、とうとうその病院に行ってみることにしました。
お薬をいただく整形外科の先生に紹介状を書いていただき、予約の電話をしたのですが……なかなか繋がりません。さすが人気の病院!

何度もかけて、たらい回しの末にようやく繋がったものの、その先生に診察していただくには半年待ちの状態でした。
うわっ半年先かぁ……と思いましたが、提示された日にちが私の誕生日だったこともあり、なんとなくご縁を感じてお願いすることにしました。

これまでもウダウダしてきたんだし、あと半年くらいなんてことないだろう、と。

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