プラットフォームがリアルに人生を変えた
どうもこんばんは、保井 @_tuck4 です。今やもうじぶんのことをニックネームで呼ぶ方よりも、本名で呼ぶ方の方が多くなってきた感があるので、出だしを変更してみました。公開noteは久しぶりになるので、最近の動きなど織り交ぜながらお届けします。
Adobe Max Japan 2016のメインビジュアルを撮影しました
先日Adobeが主宰するクリエイターの祭典「Adobe MAX Japan 2016」が東京ビッグサイトで行われ、事前申し込み制ながら2100名以上の来場があったようで、大盛況のうちに幕を閉じました。
光栄なことに、このAdobe Maxメインビジュアルのフォトグラファーに抜擢され、富士山と石川県の棚田を撮影しました。オファーの段階ですでにスケジュールがタイトで「ストックから」という条件だったのですが、(3枚のうちの東京タワーの写真はストックから)やりとりしている間に結局新規でロケに行くことになりました。
実際にロケに行ったのは5月と6月のこと。タイトなスケジュールで時間に追われながら、しかも自然が相手というエキサイティングな状況でした笑。その結果が3ヶ月の間をへて、こうやってドカンとお披露目されるのは感慨深いものがあります。
Instagramのフォロワー10万人に
プロのフォトグラファーとして国内外のクライアントと仕事をしてきましたが、ほぼ全てのオファーがInstagramを通じてやってきます。このAdobeの案件もそうでした。
そしてそのInstagramのフォロワーが、先日10万人に達しました!
個人的にはフォロワー数よりもライク数の方が大事だと思っているのですが、10万人となると素直に嬉しいです。
ちなみにそのInstagramに「インサイト」という新しい機能が実装されるのをご存じでしょうか。今まではフォロワーの属性などの数字を知ることができなくて、サードパーティーが乱立しているような状況でしたが、ようやく!という感じ。詳しくは公式(Facebook)のヘルプをご覧ください。
参照 : Instagramではどのようなインサイトを確認できますか。
この機能は徐々に展開中とのことです。運良くじぶんは見れたので、ちょっとだけ内容を見てみましょう。スクリーンショットの公開は自身のアカウントであれば問題ないと確認済みです。
プロフィール画面の右上にあるグラフマークから参照できます。今のところアプリ内のみで、Webからは見られないようです。参照できるデータはインプレッション数やリーチ数などあるのですが、わたくしのアカウントのインサイトの一部を公開します。
フォロワー数と男女比
現在フォロワー数は101,508人、一週間に約500人ペースで増えているようです。男女比が51:49と、綺麗に分かれていますね。男ばっかりと思ってたのにちょっと意外でした。
フォロワーの年齢層
年齢層ですが、左から全体、男性、女性となっています。見てみると全体では25〜34歳ゾーンが最多、男性も同じく25〜34歳ゾーン、女性は18〜24歳ゾーンが最多となっています。さすがInstagramといいますか、やっぱり若い女性が多いんですね。
フォロワーのロケーション
ここでも意外な結果で、なんと日本がトップになってしまいました。じぶんの場合はキャプションも英語で、写真のコンセプトも海外に向けて発信しているつもりだったのですが、国内の方も見てくれていたようです。
このブログやRECOなどのWebでの発信や、国内のWebメディアなどにとりあげられた影響もあるのかもしれません。
参照 : インスタグラマー「Takashi Yasui」が撮る美しい日本(写真40枚)
続いてUSと、アジアになっています。今月中旬には航空会社の案件でニューヨークに行くのですが、こうなったら台湾やタイ、香港も行ってみたくなりますね。年内まとめて行っちゃおうかな。
プラットフォームの中でどんな立場をとっていくか
Instagramというプラットフォームなくして、今のじぶんはありません。
「プラットフォーム」ということですが、定義としては、記事や写真などのコンテンツの「受け手」と「送り手」が混在して集まり、その数が増えれば増えるほど盛り上がる場所、と考えています。ソーシャルメディアが最たるものでしょう。
「どうやったらフォロワーが増えるか?」
いろんな方が質問してきます。実はじぶんも明確な答えがないんですが、振り返ってみてこれが大事だなということは思い当たります。
ここまで来るのに4年たってまして、その間いろいろあったのですが、フォロワーが増えていった経緯をざっくりいうと、「Instagramの中でいろんな立場をとってきましたよ」という話になります。写真そのもののコンセプトも大事ですが、キャラクターも大事だと思うんですね。
その時々で、「大阪でストリートを撮っている人」とか「フォトウォークを開催する人」とか、「京都を撮っている人」とか、立場をとってきました。今なら「Instagramを仕事にしている人」になるのかも。正確にはInstagramが仕事ではないですけど。
繰り返しますが、プラットフォームには「受け手」と「送り手」が混在しています。なので、明確に送り手意識を持っている人が、どんどん抜きんでていくんですよね。
プラットフォームを運営する側も、クオリティの高い送り手がいることが重要なので、なにかと応援してくれます。良い送り手になればプラットフォームの力を借りることができるわけです。
良い送り手というのは、やはり一定のクオリティを保ってアウトプットをし続けている人のことで、ここで言うクオリティとは、ユーモアがあったり、その人自身をより身近に感じるような、そういったものを指します。
ソーシャルメディアにおいては、プロフェッショナルな実力や才能よりも、実際にそこにいる体温や距離感みたいなものが大切だと常々感じています。
noteで継続課金マガジンをスタート
さて話は変わりますが、8月からはここnoteで継続課金マガジンを始めました。マガジンのタイトルは「写真家の日記」です。いや、なんかすみません汗。
9月4日現在で74人の購読があり、笑いあり涙ありの発信が好評を博しています。
笑いあり・・・のくだりは冗談ですが、内容はもうタイトル通り日記になります。友人に近況報告するような気持ちで発信していて、クローズドな空間なのをいいことに進行中の案件のことも話題にしています。初月無料なので、興味のある方はぜひ。【写真家の日記】
ご存じのようにじぶんはプロのライターではありません。文章もまぁ普通に読める程度でしょう。そんな人間の日記を、有料の垣根を越えて74人もの方が読んでくれているというのです。ちょっともう考えられないことですよね。
このことからも、コンテンツにおいて「距離感」というものが大きな価値になっているのがわかります。
プラットフォームがリアルに人生を変えた
2015年1月にフリーランス宣言をしてまだ2年足らずで、リアルに人生が激変しました。Adobeと仕事が出来たり、ニューヨークに行くことになるなんて、想像できるはずもありません。もともと旅行が嫌いで、映画や本にかこまれた単調な日々を愛でるような人生だったので、ある意味この変化が恐ろしくもあります。
でもこうやってInstagramインサイトのデータを見たり、noteでマガジン購読者が増えたりすると、「じぶんの写真や文章が届いている」という実感がわくんですよね。数字というと冷たい印象ですが、じぶんにとっては体温を感じられる、大切なものなのです。
これだけのスピードで変化が続いていると、この先どうなっていくのかじぶんでもわかりません。
ただ一つだけ明らかなのは、これらのプラットフォームで日々発信し続けていくことは変わりないということです。今後ともどうぞよろしくお願いします。
写真集「PERSONAL WORK」を出版しました。 http://usetsu.com